「些細なところにも前兆が……」DVのはじまりとは

「些細なところにも前兆が……」DVのはじまりとは

DV(ドメスティック・バイオレンス)を起こすのは気性の荒い人や暴力的な人だけではありません。普段は大人しい人が、激しいDVを起こすケースも多いです。
DVの前兆は、意外なことにほんの些細なところからはじまっていくことも珍しくありません。
このDVの“はじまり”に見られる前兆について解説していきます。
DVのはじまり、その前兆
パートナーや配偶者に次のような前兆が見られた場合、今は特に暴力などは受けていなくとも、いずれ激しいDVに発展することがあります。
・普段の生活において、あなたの事を常々下に見ている
・あなたの、考え・価値観・成果・夢などを否定することが多い
・支配欲が強く、精神的・金銭的にも主導権を握ろうとする
・自己肯定が強い、自分が常に正しいという行動をする
・自分の失敗や間違えをあなたのせいにしようとする
・あなたの過去の失敗を忘れることはなく、事あるごとに持ち出す
・束縛心が強く、あなたが他人と親密にしている姿を見ると嫌気する
・あなたが勝手に物事を進めると怒り出す
・当の本人は、あなたに秘密で行動したり親睦を結んだりすることが多い
・他人からの評価や見られ方を過剰に気にしている
・ちょっとした冗談でも怒り出す、からかうことが通じない など
このような傾向があると、普段は大人しく真面目、暴力とはほど遠いような相手であっても、のちのち激しいDVに発展するはじまりとなる恐れがあり、注意が必要です。
DVへと発展するまで
本格的なDVへと発展するまでにはいくつか段階があります。
第一段階

直接的な暴力は振るわないが、言葉で罵る、言葉で怒りを表す、精神的にダメージを与えるなどの手段が目立ちだす。
第二段階
緊張が高まった時などに、軽く叩く・蹴るなど物理的手段にでる。
第三段階
殴る・蹴るなどの行為がエスカレートしていき、暴力に当たるレベルに。さ
らにエスカレートすると物を使って殴りかかる、性的行為を強制するなどに至ることもある。
第四段階
一旦暴力が収まり、「許してくれ」「君の為を思ってやった」などのアメとムチのような状態に入る。
このようにDVは段階的に進んでいくことが多いです。
はじめは些細な言葉の暴力が、いずれおぞましい暴力に発展してしまうケースも珍しくありません。
DVがはじまったらどうするか
もしDVがはじまってしまったら、そのまま放置することなく行動に移すことが大切です。
まずは一人で悩まず、友人や知人、生活センターなどに相談することが大切です。「DVシェルター」と呼ばれるDVからの保護施設・サービスもあります。
パートナーのDVを訴えたい場合は、「興信所」に相談してみるのも手でしょう。
DVは放置してそのままズルズルといくのが一番恐ろしいことです。
DVとはほど遠いと思っていた相手でも、DV行為に及ぶことは十分あります。
もし疑いのある相手であれば、DVのはじまりとなる前兆に注意してください。