自分で素行調査をしてはいけない?探偵による素行調査のやり方とは
探偵の仕事に興味がある人の中には、素行調査のやり方について知りたい人もいるのではないでしょうか。素行調査は探偵独自のノウハウが必要になりますが、基本的にはどこの探偵でもやり方は共通しているので、「自分でもできるかも」と思うかもしれませんが素行調査を自分でおこなうにはさまざまなリスクがあります。
自分で素行調査することでトラブルになる可能性があるので、自分で行なわずに探偵に依頼することをおすすめします。
ここでは、素行調査の目的、探偵による素行調査のやり方について解説します。素行調査を検討している人、興味のある人はぜひ最後までお付き合いください。
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目次
そもそも素行調査とは
対象となる人物の日常生活を張り込んで、行動内容や性格、交友関係などを調査するものです。
似たような意味の言葉「行動調査」「尾行調査」「身辺調査」があります。
行動調査は、特定の行動に対して行われる調査であり、交友関係や対象者の性格等まで詳しく調べる素行調査と比べると限定された内容での調査となります。
次に尾行調査は、行動調査と同様に調査方法の一つであり、中でも尾行や張り込みといった手法でおこなわれる調査を指します。
最後に身辺調査は、素行調査でおこなわれる最近の行動や交友関係の調査に加えて、過去にさかのぼった調査がされます。したがって、素行調査に比べるとより広範囲での調査となるものです。
素行調査の目的
ここでは、素行調査を検討する3つの目的について説明します。
相手の素性を知りたい
トラブルを未然に防ぎたい
物的証拠を入手したい
それぞれ説明しますね。
相手の素性を知りたい
どんな人でも他人には知られたくないような心情を持っていることがあり、親しい間柄の人でも実際の素性を知らないことがあります。素行調査は対象者の普段の行動や交友関係を調べられるので、本来なら知り得ないような素性を知ることができます。対象者の素性が判明することで、今後の接し方や距離感の参考になるでしょう。
トラブルを未然に防ぎたい
素行調査で対象者の行動を把握できるので、犯罪などのトラブルに巻き込まれる危険性を指摘できます。子供と連絡が取れないことで、何らかの犯罪に巻き込まれることを心配する人もいるでしょう。連絡が取れないことで状況が悪化するかもしれませんが、素行調査で早めに状況を確認できれば被害を抑えることが可能です。対象者と連絡がなかなか取れない場合でも、事前に状況を把握したいと考える人も一定数います。
物的証拠を入手したい
配偶者の浮気があった場合、浮気による慰謝料請求などを検討するかもしれませんが物的証拠が必要です。素行調査は対象者の普段の行動や交友関係などを調査報告書にまとめ、証拠現場となる静止画や動画を撮影します。調査報告書は法的に有効な物的証拠となるので、慰謝料請求時にも利用可能な証拠となります。第三者が見ても状況把握できる証拠になるので、対象者が言い逃れできることはほぼありません。
素行調査の具体的な調査内容
続いては、具体的に素行調査でおこなわれる調査内容についてご紹介していきます。
1,浮気調査
最近旦那の帰りが遅い、妻の外出先がわからないなど配偶者の行動に不審な点が見つかった場合などにおこなわれる浮気調査では、対象者への素行調査を経て浮気の証拠を入手します。
2,マッチングアプリで出会った相手を知る
近年、マッチングアプリをきっかけに出会い結婚するといったカップルも増えてきています。しかしながら、マッチングアプリの利用者の中には既婚であることを隠していたり、うその情報を登録して相手に近づこうとしている人などもいます。
そこでマッチングアプリで出会った相手がどのような人物なのかなどを確認するのに素行調査が役立ちます。
2,行方不明者の捜索
何らかの理由で連絡が途絶えてしまったり、行方が分からなくなってしまった人を捜索するために素行調査が利用されることがあります。安否の確認や現在の所在地などを確認する糸口を見つけるきっかけになります。
3,従業員の調査
不正行為の疑いのある従業員に対して素行調査を行います。
具体的には、遅刻、欠勤を繰り返している従業員が本当に体調不良等正当な理由であるかどうかや、営業担当者の外回りの状況の確認、また職場内におけるいじめや嫌がらせの有無、横領などの有無がないかどうかなど従業員に対する素行調査の目的は非常に幅広いといえます。
万が一従業員に何らかのトラブルや問題があった場合、会社全体のイメージダウンや損失になる可能性もあります。そういったリスクを避けるために、素行調査が役立ちます。
4,採用候補者の調査
日本では一度採用した者を特別な理由なくして解雇することは難しくなっています。したがって、採用前にあらかじめ対象者に疑わしい点はないか(例えば反社とのつながりや金銭トラブル等)を確認しておくことで、採用後に何かあった際に会社までトラブルに巻き込まれる可能性などを回避することができます。
採用面接や履歴書だけでは相手の真実の姿を確かめるには限界があるでしょう。疑わしい点や気になる点があった場合には、素行調査をおこない、明確にしておく必要があるでしょう。
5,取引先企業の信用状況の確認
新たな取引を行う際に、取引先が負債を抱えていないか、経営状況が安定しているかどうかなどを確認することで、リスク回避をすることができます。また、反社とのつながりがないかどうかも併せて確認することで、信頼できる取引先であるかどうかをチェックすることも可能です。
自分で素行調査を行なわない方が良い理由
ここでは、自分で素行調査を行わない方が良い3つの理由について説明します。
相手にバレる危険性
証拠が入手できない可能性
違法性を問われる可能性
それぞれ説明しますね。
1,相手にバレる危険性
探偵のように素行調査を行なうことで、浮気相手や浮気場所を突き止めようとするかもしれませんが、相手にバレる可能性が高いです。素行調査における尾行において、距離感がいまいちわからずに近づき過ぎることでバレてしまいます。対象者にバレることで警戒心を抱かれるようになってしまうので、浮気の証拠を入手することはほぼ不可能になるでしょう。
2,証拠が入手できない可能性
尾行がバレなかったとしても、浮気の現場を押さえることができない可能性が高いといえます。2人の密会現場の撮影を行なう際、裏口から出入りされる可能性もあり1人では対応できません。カメラ機器類の撮影に不慣れな場合、カメラの照準が合わず失敗することもあるでしょう。自分で探偵のような素行調査を行なう場合、証拠が入手できない可能性が高いので探偵に依頼するのがおすすめです。
3,違法性を問われる可能性
相手の場所を調べるために、スマホのGPSを使用したり車に盗聴器をつけることなどを検討する人もいるかもしれませんが違法になるので要注意です。これらの行為はプライバシー侵害などの不法行為であり、違法性を問われる可能性もあります。自力で素行調査を行う場合、合法・違法の線引きが曖昧であり、知らないうちに違法行為をしかねません。浮気を調べるつもりが犯罪行為につながる可能性があるので、自分で素行調査をすることはおすすめできません。
素行調査をプロに依頼するメリット
続いては、素行調査を探偵や興信所、調査会社など専門家に依頼するメリットをご紹介していきましょう。
調査がばれにくい
調査をスムーズに進められる
調査報告書が手に入る
一つずつ詳しく見ていきましょう。
1,調査がばれにくい
素行調査は尾行や張り込みをして調査を進めていくことが多いですが、探偵による第三者によるものであれば、相手にもばれにくく調査を進めやすいというメリットがあります。また、豊富な経験や知識により、素人にはできないプロの技術で調査を進めていくことができるでしょう。
2,調査をスムーズに進められる
たとえば、従業員の横領や子どものいじめの調査など、素行調査で依頼される内容は、一刻も早く証拠を見つけて対処すべきものであることが多いです。
そのため、探偵や調査会社など調査のプロに依頼することで、出来るだけ素早くスムーズに調査を進めていくことができるというのは大きなメリットであるといえます。
また、そのためにも疑わしいことや悩みなどがある場合にはできるだけ早めに行動を起こすことで、ダメージを最小限に抑えることにもつながります。
3,調査報告書が手に入る
調査報告書とは、張り込みや尾行、聞き取りなどによって集めた情報をまとめて記したものです。時系列に並べられた行動や動画、写真などにより詳しく正確な情報を示すことができるものです。調査報告書は、法的な効力を持つ証拠ともなり得るものであり、その後裁判等を起こすことを検討している場合などには特に役に立つものだと言えるでしょう。
一方でいくつかのデメリットもあります。
まず一つ目が、費用の面です。仮に自分で素行調査を行おうとしていた場合と比較すると、確実に費用が掛かってくることがお分かりいただけるでしょう。
しかしながら、より確実で素早く結果を得るためには探偵等プロに依頼するメリットは大変大きいものであるといえます。
二つ目に、依頼先の選定に失敗するとお金や労力、時間が無駄になる可能性があるということです。一口に探偵・興信所・調査会社と言ってもその実績や評判、料金設定や口コミ評価などはさまざまです。
中には、低料金をうたっていながら後から高額請求をしてきたり、ろくに調査もしないで適当な調査報告書を提出するような悪徳業者が紛れていることもあります。
したがって、プロにお願いする場合には依頼先選びが非常に重要になります。
ネットでの情報収集や、実際に電話相談などを利用して信頼できる会社かどうかを確認する必要があります。
また、見積もりに関しては複数社おこなうことで、おおよその金額の目安が見えてくるものです。手間はかかりますが惜しまずに比較検討してみましょう。
素行調査の方法
ここでは、素行調査の3つのやり方について説明します。
尾行
聞き込み
張り込み
それぞれ説明していきましょう。
尾行
対象者を尾行することで、普段の行動や交友関係を把握できます。尾行は対象者にバレることで調査継続できないので、バレないように一定の距離を保ちながら行います。対象者を見失っても調査できなくなるので、尾行は複数人のチームで一定の距離感で行なうことがほとんどです。対象者が急に進路変更し、赤信号で渡り切れなくても複数人の尾行であれば見失うことはありません。一定の距離感でバレないように尾行する技術は、訓練された探偵ならではのノウハウだといえるでしょう。
聞き込み
素行調査の内容によっては聞き込みを行なわないこともありますが、対象者の周囲への聞き込みによって評判や人間性を探ることもできます。聞き込んだ相手から対象者に情報が流出しないようにするには、聞き込む相手を慎重に選ばなければなりません。対象者に近しい人物であればあるほど多くの情報が得られますが、対象者に調査のことを伝えられてしまう恐れがあります。聞き込みを行なう際は不自然だと怪しまれてしまうので、聞き込み相手といかに信頼関係を築けるかが重要です。
張り込み
張り込みは対象者が利用している店舗や施設で行なうことがほとんどです。浮気調査の証拠入手には欠かせない調査であり、証拠となる決定的な場面を静止画や動画で撮影します。浮気による密会、著名人による密談などで張り込みは有効な調査です。張り込みは死角を利用して建物の出入口を見張り続けることになります。周囲から目立たないようにするだけでなく、長時間に及ぶことがある調査なので、忍耐力や体力が要求される調査だといえるでしょう。
素行調査の依頼先の選定
お伝えしてきたように、素行調査を自分でおこなうにはさまざまなリスクがあり、対象者のあれこれを探し続けることで、かえって対象者に怪しまれて行動を制御させてしまう可能性もあります。そうなってしまうと、肝心の証拠をつかめないまま終わってしまうでしょう。
そのため、むやみに自分でおこなうのではなく探偵等のプロに依頼することをおすすめします。
依頼先を選ぶうえではいくつかのポイントがありますので、ここではそれについてお話していきましょう。
実績や経験などの確認
これまでの依頼件数や実績、調査内容についてホームページなどで確認しましょう。特に自分が依頼したい内容や分野についてどのくらいの経験や知識を持っているかを確認することで、より高いパフォーマンスを期待することができます。
料金の確認
先にもお伝えしましたが、ホームページ上では非常に安い価格をうたっていたにもかかわらず、実際には高額の追加料金を請求されたということや、基本料金は安いものの追加でかかる費用が高くて最終的にはかなり高い金額となったという事例などもあります。
あらかじめおおよその金額を把握するうえでは、調査内容を明確にしておくことが重要です。したがって、相談の段階で自分なりに調査内容や期間、予算の目安などできるだけ詳細をはっきりさせておくことで、依頼先とのすり合わせがしやすくなります。
プロに依頼する場合の素行調査の進め方
続いては、興信所や調査会社に素行調査を依頼する場合、どの様に進められていくのかについて見ていきましょう。
1,無料相談
直接のほか、メールや電話で相談することから始めます。無料相談の段階ですぐに依頼先を決定するのではなく、いくつかの候補にあたってみましょう。
相談時の対応や具体的な調査の仕方、内容などを聞くことで依頼先を決定する際の役に立つでしょう。
なお、相談の際にはある程度依頼内容をまとめておく必要があります。
対象人物、対象人物との関係性、どんな内容を調査してほしいのか、どこまでの調査を希望するのかなどを正確な情報で伝えることは、調査を始めるにあたって非常に重要になります。
直接話をするとなると、なかなかうまく伝えられないということも多いため、最初はメールなど考えながら伝えたいことをまとめられる方法を選ぶというのもおすすめです。
2,面談
面談時には無料相談より具体的な内容で話が進められます。調査費用や期間、具体的な調査の流れを確認しましょう。
この段階で、疑問点や追加で依頼したいこと、また料金に関する質問等があれば明確にしておきましょう。
3,契約
内容が納得できるものであれば契約を交わします。契約書の中には、調査内容のほか、金額、日数、対象となる情報や調査方法、調査結果の報告の仕方などについて記載されています。
しっかりと内容を確認の上契約書にサインします。
4,費用の支払い
支払に関しては、業者や料金体系によって、支払い時期や入金額が変わってきます。調査開始前委に一部着手金を支払う場合や成功報酬制により調査が終了してから支払い鵜の有無が決定する場合などがあります。よって、支払いに関しては金額だけではなく支払い時期や方法もしっかりと確認が必要です。
5,調査開始
調査が始まると、基本的には依頼者が何か行うということはありません。ただし調査の中で、確認事項がある場合などに依頼者と連絡を取ることや、現状報告などがおこなわれることはあります。
調査の進捗状況や対象者に気が付かれていないかなど気になることもあるかと思いますが、いつも通り過ごしていることが調査をスムーズに進めることに繋がります。
6,調査結果の報告
調査が終了したら、調査結果報告書が作成されます。時系列の行動履歴や写真、動画、音声データなどが添付されることで、より具体的で証拠能力のあるものが期待されます。
まとめ
素行調査を実施する目的は人によって異なりますが、対象者の素性を把握して、何らかの証拠を入手したいことがほとんどです。これらの情報を入手するために、素行調査では「尾行」「聞き込み」「張り込み」を駆使することで、さまざまな情報や証拠を入手することが可能です。尾行は対象者の普段の行動パターンや交友関係を把握でき、張り込みによって決定的な証拠を撮影します。これらは探偵独自のノウハウであり、自分で行なうのは困難です。自分で素行調査を行なうのは対象者にバレるリスクが高く、必要な情報を入手することはほぼ不可能となります。安全にさまざまな情報を入手したいのであれば、自分で素行調査を行わずに探偵に依頼しましょう。
この記事の著者:探偵社PIO 調査員 Y.K
調査歴10年。
年間200件以上もの調査を行う。
探偵社PIO編集部監修
本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。