浮気調査の費用相場はいくら？探偵事務所の料金体系や料金を解説

公開日:2024/07/22 最終更新日:2024/07/07

浮気調査を依頼したいと考えているものの、費用が気になって踏み切れない方も多いのではないでしょうか。探偵による調査は特殊な業務であるため、調査内容によって費用が大きく変動することがあります。予算をオーバーしてしまう可能性もあるでしょう。

そこで本記事では、素行調査の費用相場について詳しく解説します。

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素行調査ではどのような調査が可能か？

素行調査とは、対象者の日常的な行動や生活パターンを調べる調査方法です。勤務態度、交友関係、浮気など、さまざまな内容が調査対象になります。浮気の証拠を掴むことが主な目的である場合は「浮気調査」と呼ばれますが、基本的には調査対象者の行動全般をチェックするため、総合的に「素行調査」と呼ばれることが一般的です。

素行調査を依頼できる機関

素行調査は「探偵業法」に基づき、正規の手続きを行っている機関のみが実施できます。一般的には「探偵事務所」と「興信所」が探偵調査業務を行っています。

探偵事務所

探偵事務所は素行調査を含む探偵業全般の調査を行う業者です。子供のいじめ問題や行方不明者の捜索など、警察では対応が難しい案件も請け負うことがあります。一部の事務所では専属の弁護士を用意しており、法的な問題に遭遇した場合も適切な対応を行ってくれます。

費用面では、多くの探偵事務所が細かい価格設定を行っているため、初めての利用でも安心して依頼することができます。

興信所

興信所も探偵事務所と同様の業務を行っていますが、元々は「企業や個人の信用調査」を主に行っていました。しかし、現在では興信所でも「浮気調査」や「行方不明者の捜索」といった業務を受け付けるようになり、探偵事務所との業務内容の違いはほとんどなくなっています。

調査を依頼する際は、名称にとらわれず、信頼できる業者を選ぶことが重要です。興信所の方が信頼性が高いと感じる人もいるかもしれませんが、どちらにも信頼できる業者と悪徳業者が存在するため、しっかりと調査して選ぶことが大切です。

便利屋

便利屋（通称「なんでも屋」）は、家事、清掃、代行サービスなど、身の回りに関する多様な作業を代行してくれる業者です。一部の便利屋では探偵業務も請け負っており、探偵事務所や興信所と同様の調査を行うことができます。

便利屋業務には多くの資格や証明書が必要なため、悪徳業者は比較的少ないとされています。探偵業務を行う便利屋は、適切な届出を行っていることが多いので、調査以外にも依頼したいことがある場合は、一括して依頼するのも一つの選択肢となるでしょう。

素行調査期間と費用相場

素行調査の内容によって、費用や調査期間が大きく異なります。基本的な調査と複合的な調査では、必要な時間と費用が変わってくるため、依頼内容に応じて調査期間と費用を把握することが重要です。ここでは、特に依頼の多い「浮気調査」と一般的な「素行調査」について詳しく見ていきましょう。

一般的な素行調査

一般的な素行調査は、勤務態度、交友関係、金銭問題、異性問題などをまとめて一定期間調査する方法です。「家の帰りが遅い」「出張が多い」など、不審な行動を疑った場合に利用されます。以下は一般的な素行調査の調査日数と費用の目安です。

平均調査日数：3日〜1週間ほど

素行調査は主に尾行、張り込み、知人への聞き込み調査で構成されるため、比較的早い段階で結果が出ることがあります。調査対象者に特に問題がなければ、最短3日以内で終了することもあります。ただし、浮気や不倫などの「不貞行為」の証拠を得るには、さらに時間がかかる場合があります。

調査依頼から調査完了までの期間：2週間〜1ヶ月

これは調査の相談、見積もり、調査開始から完了、結果報告までを含めた期間です。依頼者との協議によってさらに延長される可能性があります。また、金銭トラブルや交友関係の問題が発覚した場合、追加調査により期間が延びることもあります。

調査費用：5万円〜

素行調査では、5万円からが相場となっています。素行調査の調査内容は幅広く、判断が難しい所なので、場合によってはこれよりも低いこともあります。2007年6月に探偵業法が施行されたことで、調査を契約する段階で最大いくらかかるのか費用を記載しなければならなくなりました。そのため相場も大切ですが、最大どのくらい高額になるのかははあくしやすくなりました。

調査員2名の時間給：1.5万円〜2万円前後

地域差はありますが、東京近郊の場合、熟練した調査員1名の時間給は3000円〜4000円前後です。一般的に調査は2名体制で行われ、1時間あたり1.5万円〜2万円が相場となっています。

車両を使用する場合、1日1台につき1万〜1.5万円程度の車両費が加算されることがあります。小規模な探偵事務所では1名での調査を行う場合もあり、その場合1名あたり7500円〜1万円前後となります。

【具体例：条件】

• 複数日にわたる調査
• 調査員２名で車輛１台・バイク１台を使用
• １日６時間（１８時～２４時）の行動調査の実施
• 無事調査目的を達成して終了（行動範囲は都内）
• 諸経費込み（消費税別）

日数	時間	諸経費	費用
3日間	1日6時間	車両費込	30万～45万
5日間	1日6時間	車両費込	50万～80万
10日間	1日6時間	車両費込	100万～160万

浮気調査

浮気調査は素行調査の中で最も多く依頼される調査の一つです。以下、浮気調査の期間と費用について詳しく見ていきましょう。

平均調査期間：1週間〜2ヶ月

浮気調査の期間は状況によって大きく異なります。

• 浮気の事実確認のみの場合：1週間程度
• 離婚や慰謝料請求のための証拠収集の場合：1ヶ月以上

浮気相手や浮気の事実が既に判明している場合は、証拠収集に焦点を当てるため調査期間は比較的短くなります。一方、浮気の可能性を調査する場合は、通常の素行調査と同様の手順を踏むため、期間が長くなる可能性があります。

調査依頼から調査完了までの期間：2週間〜2ヶ月

調査の相談、見積もり、調査実施、結果報告までを含めた全体の期間は、通常2週間から2ヶ月程度です。離婚や慰謝料請求を前提とした調査の場合、証拠収集や法的手続きの関係で時間を要することがあります。

調査費用：10万〜

浮気調査の場合、調査員を増員したり、調査会社や地域、調査の具体的な内容によっては、交通費が高額になってしまうこともあり、素行調査よりも費用は高めです。事前に「浮気の事実」を掴んでいるのか、いないのかでだいぶ変わってくることになります。一般的な料金体系とその水準を以下に示します。

基本料金	調査の準備や計画、調査開始前のヒアリングなどにかかる費用	20,000円～50,000円
時間料金	調査員が実際に調査を行う時間に基づく料金	10,000円～20,000円/時間
経費	実費（交通費、宿泊費、食事代、資料取得費用など）	15,000円～50,000円
報告書作成費	調査結果をまとめた報告書の作成費用	10,000円～30,000円

探偵事務所によっては、パック料金を案内しているケースもあります。

10時間パック	100,000円～200,000円
20時間パック	200,000円～350,000円

具体例①：数時間程度の短時間の調査の場合

基本料金	30,000円
時間料金	10,000円 × 5時間 = 50,000円
経費	10,000円
報告書作成費	20,000円
合計	110,000円

具体例②：1日以上、10時間程度の調査の場合

基本料金	50,000円
時間料金	15,000円 × 10時間 = 150,000円
経費	20,000円
報告書作成費	30,000円
合計	250,000円円

素行調査の料金システムと相場の関係性

探偵業者には、いくつかの料金システムが用意されており、それらによって調査費用は大きく変動します。相場にも関係することなので、あらかじめ知っておくと便利です。

料金システム

探偵事務所や興信所の調査費用は、3つの料金システムから管理されています。

• 時間料金制
• パック料金制（一律基本料金制に近い）
• 成功報酬制

どの料金形態を選ぶかは、事前にどのくら情報を持っているかによって判断するのがいいでしょう。対象者の行動パターンを把握していれば、料金を抑えられることが期待できます。

時間料金制

時間料金制は、調査にあたった稼働時間をベースに依頼費用が算出されます。調査時間が短ければその分費用は安くなるため、事前に対象相手の情報量が多い場合に適しています。

調査時間単位で料金が発生するシステムで、時間や日にち単位でサービス提供者が働いた時間に対して費用がかかるため、高額になる可能性があります。

時間料金制の特徴

• 時間単位の料金はサービス提供にかかった時間（通常は1時間単位）で計算される
• 調査の時間が長くなる場合や、追加の調査が必要になる場合にも柔軟に対応できる
• 実際にかかった時間に応じて料金が発生するため、依頼者の要望や状況に応じた調査が可能
• 調査が長引くと予算が増える可能性があるため、依頼者は予算管理の難易度が高いことを把握し予算管理に注意する必要がある

浮気調査における時間料金制では、以下のように時間料金制が適用されることがあります。

基本料金＋時間料金	例えば、基本料金50,000円＋10,000円/時間など調査を開始するための基本料金が設定され、その後の調査時間に応じて時間料金が追加されます。
時間料金のみ	例えば、1時間あたり15,000円など基本料金なしで、調査にかかった時間だけで料金を計算する場合もあります。

時間料金制の具体的な料金例は以下の通りです。

具体例①：数時間程度の短時間の調査の場合

基本料金	30,000円
時間料金	10,000円 × 5時間 = 50,000円
経費	10,000円
合計	90,000円

具体例①：1日以上の長時間の調査の場合

基本料金	50,000円
時間料金	15,000円 × 10時間 = 150,000円
経費	20,000円
合計	220,000円

調査期間が伸びると、その分経費も増します。時間料金制は、柔軟で実際の調査時間に基づく料金体系として多くの調査会社で採用されていますが、予算管理が難しい場合もあるため、事前に調査の見積もりや調査会社との詳細な打ち合わせを行うことが重要です。無駄なコストを抑えるためには、調査時間の管理を行いながら、調査会社との間で透明なコミュニケーションを取っていくことが重要です。

パック料金制（一律基本料金制に近い）

パック料金制は、「〇〇時間パック」のように、ある程度まとまった時間を設定し、その範囲内で調査を行う料金システムです。あらかじめ費用が把握できるため、予算管理がしやすいというメリットがあります。

特徴：

• 料金が明確で予測しやすい
• 利用者にとってわかりやすい
• 追加料金の心配が少ない

ただし、指定時間よりも早く調査が終わると損をする可能性もあります。

調査依頼から調査結果までの費用があらかじめ決められているシステムのため、費用を気にする依頼者にはおすすめのシステムです。依頼する段階で「合計金額」が算出されているので、後から費用が足りない、といった問題は起こらないはずです。これは、料金が明確で予測しやすく、利用者にとってわかりやすいという利点があります。一律基本料金制の特徴は以下のとおりです。

一律基本料金制の特徴

• すべての顧客に対して、同じ金額の基本料金が適用される固定料金
• 料金があらかじめ決まっているため、顧客は事前にどれだけの費用がかかるかを知ることができる
• 利用者は追加料金の心配をせずにサービスを利用できるため、費用の予測がしやすい

簡単な料金体系なため、複雑な料金計算が苦手な方や初めて浮気調査を利用する人には、理解がしやすいのでおすすめです。

浮気調査において一律基本料金制を採用する場合、以下のような形態が考えられます。

基本料金のみ	基本料金50,000円で、調査の準備や計画、短時間（数時間）の調査が含まれる。
基本料金＋時間料金	基本料金50,000円に加えて、調査時間に応じた追加料金がかかる。例えば、基本料金50,000円＋10,000円/時間。
パッケージ料金	10時間調査パックで100,000円など、一定の時間や日数を含むパッケージ料金が設定される。

注意点として、一律基本料金制を利用していても、調査内容や難易度が異なる場合には一律基本料金では限界が生じる可能性があります。調査の範囲や時間など、適切な費用が反映されない可能性があることは覚えておきましょう。

成功報酬制

成功報酬制は、調査が成功した場合にのみ料金が発生するシステムです。例えば、浮気調査で証拠を掴めた場合に料金が発生します。ただし、探偵事務所によって「成功」の定義が異なる場合があるため、事前に確認が必要です。

成果報酬制は、3つの中で一番高額になる可能性が高い料金システムですが、正確で確実な調査結果を出してくれる可能性が高いため、離婚裁判や、慰謝料請求など、裁判で利用する証拠が欲しい場合にはこちらのシステムを使う方が良いでしょう。

ただし、探偵事務所を対象に行ったアンケートによると、浮気調査に成功報酬制を採用していない探偵事務所が多いことが分かっています。理由としては、成功の定義を擦り合わせるのが難しいことが挙げられます。調査会社によっては、成功報酬制度を採用していたとしても、特定の成果が得られた場合にのみ追加料金が発生する仕組みを取り入れるなど工夫を行っています。

成功報酬制の特徴

• 成果が得られた場合にのみ料金が発生する
• 具体的な成果の定義は、事前に依頼者と調査会社との間で合意される
• 依頼者にとっては、結果が得られなかった場合に支払う金額が少なくなるため、経済的リスクを軽減できる
• 調査会社側も、成果を出すことが直接的に報酬につながるため、高いモチベーションで調査に取り組むことが期待される

浮気調査における成功報酬制では、以下のように時間料金制が適用されることがあります。

基本料金＋成功報酬	例えば、基本料金50,000円＋成功報酬100,000円など、調査の開始時に基本料金を支払い、調査の結果として浮気の証拠が得られた場合に成功報酬を追加で支払います。
成功報酬のみ	例えば、成功報酬150,000円など、基本料金がなく、完全に成果に基づいて料金を支払う形式。成功報酬が高めに設定されることがあります。

成果報酬制の具体的な料金例は以下の通りです。

具体例①基本料金＋成功報酬の場合

基本料金	50,000円
成功報酬	浮気の証拠が得られた場合 100,000円
合計	成功した場合 150,000円

具体例②成功報酬のみの場合

成功報酬	浮気の証拠が得られた場合 150,000円
合計	成功した場合 150,000円

注意点として、成功の定義が重要なため、成果が得られたとみなす基準を依頼者と探偵事務所間で事前に明確にしておく必要があります。擦り合わせや事前確認を怠ると、結果的にトラブルになる可能性があるため注意が必要です。探偵事務所によっては成功報酬自体が高額に設定されることがあり、結果として成功した場合の総費用が高くなることがあります。さらに、調査会社が成果を急ぐあまり、慎重さを欠く可能性があるため、信頼できる調査会社を選ぶことが重要です。

成功報酬制は、依頼者にとって成果が得られない場合の経済的リスクを軽減する効果的な料金体系です。ただし、成功の定義や成功報酬の額については事前に詳細な取り決めが必要です。また、信頼性の高い調査会社を選ぶことが重要です。

まとめ

今回の記事では、素行調査の相場について解説させて頂きました。調査料金は、調査方法や料金システムによって大きく変動するため、まずは探偵業者に相談することをお勧めします。事前に相談することで、調査方法にあった料金システムを紹介してくれると思います。どの探偵事務所にするべきか迷う場合には複数の調査会社から見積もりを取り、料金体系やサービス内容を比較し、自分の納得いく探偵事務所を見つけましょう。中には調査内容を把握しないまま、契約を結んでしまい納得いかない調査結果を受け取ってしまい泣き寝入りしてしまう人もいます。調査の内容や状況によっては料金が大きく異なるため、具体的な相談や見積もりを依頼し、納得した上で契約を結ぶことをお勧めします。

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