【41%?】浮気性/浮気癖は遺伝するのか?親の不倫の影響は?
「浮気は遺伝するのか」
「親が浮気性だと、子どもにも浮気癖が受け継がれるのではないか」
と不安を感じる人もいるでしょう。
実際に、浮気行動と遺伝的要因の関係を調べた研究はあり、一定の関連性が示された例もあります。
しかし、浮気は特定の遺伝子だけで決まるものではありません。
本人の性格や価値観、育った家庭環境、過去の恋愛経験、パートナーとの関係など、さまざまな要因が複雑に影響します。
本記事では、浮気と遺伝の関係をはじめ、DRD4やAVPR1Aなどの遺伝子研究、浮気性に影響する要因、親の不倫が子どもへ与える可能性のある影響まで詳しく解説します。
▾本記事の要点▾
| ポイント | 結論 |
|---|---|
| 浮気は遺伝するか | 浮気は親から子へそのまま遺伝するものではなく、遺伝だけで決まる行動ではない |
| 遺伝率41%の意味 | 「子どもが41%の確率で浮気する」という意味ではなく、集団内の行動差を統計的に示した数字 |
| 浮気遺伝子の有無 | 浮気だけを直接引き起こす特定の遺伝子は見つかっていない |
| 浮気性に影響する要因 | 刺激欲求、衝動性、罪悪感の低さ、関係不満、異性と親密になりやすい環境、飲酒やストレスなど |
| 親の不倫の影響 | 子どもの恋愛観に影響する可能性はあるが、親の不倫がそのまま子どもへ受け継がれるわけではない |
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【結論】浮気は遺伝するのか?
結論からいうと、浮気は親から子へそのまま遺伝するものではありません。
身長や血液型のように、特定の遺伝情報によって浮気の有無が直接決まるわけではないためです。
浮気をするかどうかは、異性と出会う機会、本人の自制心、パートナーとの関係、浮気に対する抵抗感などによって変わります。
同じ家庭で育った兄弟姉妹でも、恋愛観や異性との付き合い方が異なることは珍しくありません。
一方が浮気を繰り返していても、もう一方は浮気を強く嫌い、生涯にわたって一人のパートナーを大切にする場合もあります。
遺伝的な傾向が一部関係する可能性はありますが、遺伝子だけを見て「この人は浮気する」と判断することはできません。
浮気行動には一定の遺伝的影響が示されている
浮気と遺伝の関係でよく紹介されるのが、女性の双子を対象にした研究です。
この研究では、一卵性双生児と二卵性双生児の回答を比較し、浮気行動と性的パートナー数に遺伝的な影響があるかを調べています。
その結果、浮気行動については41%、性的パートナー数については38%の遺伝率が推定されました。
一方、浮気に対する賛否や価値観については、遺伝的影響よりも共有環境や個人ごとの環境が関係していると報告されています。
ただ、この研究で調べられたのは主に女性の双子であり、研究結果をすべての男性や女性にそのまま当てはめることはできません。
浮気の定義や回答者の自己申告にも左右されるため、「浮気性が遺伝することが科学的に確定した」と受け取るのは適切ではありません。
遺伝率41%は「浮気する確率が41%」という意味ではない
「浮気行動の遺伝率は41%」と聞くと、「親が浮気性なら子どもも41%の確率で浮気する」と思うかもしれません。
しかし、遺伝率は個人の将来を予測する数字ではありません。
遺伝率とは、調査対象となった集団に見られる行動の違いについて、遺伝的な違いで説明される割合を統計的に推定したものです。
特定の環境や集団を前提に算出されるため、生活環境や調査対象が変われば数値も変わる可能性があります。
また、遺伝率が高い行動であっても、本人の経験や周囲の環境が無関係になるわけではありません。
>>一般的な浮気のラインはどこから?男女別に浮気の基準を徹底解剖
「浮気遺伝子」は本当に存在する?
インターネット上では、DRD4やAVPR1Aなどが「浮気遺伝子」と呼ばれることがあります。
しかし、これらは浮気だけを引き起こす遺伝子ではありません。
一部の研究で、刺激を求める行動やパートナーとの結びつきに関連する可能性が調べられているにすぎず、遺伝子を調べれば浮気性が分かるわけではないのです。
浮気だけを引き起こす特定の遺伝子は見つかっていない
現在までに、「持っているだけで浮気する」「親から受け継ぐと浮気性になる」と断定できる特定の遺伝子は見つかっていません。
人間の行動は、通常1つの遺伝子だけで決まるものではないためです。
遺伝子は、性格や感情、報酬への反応、衝動性などに間接的な影響を与える可能性があります。
しかし、実際に浮気をするには、浮気相手との出会い、関係を深める機会、本人の判断、パートナーとの約束を破る行動など、複数の段階があります。
同じように刺激を求めやすい人であっても、スポーツや旅行、仕事、趣味などで欲求を満たし、浮気をしない場合もあります。
DRD4遺伝子と刺激を求める行動の関係
DRD4は、脳内でドーパミンの情報を受け取る受容体に関係する遺伝子です。
ドーパミンは報酬や意欲などに関係しているため、DRD4の個人差と刺激を求める行動について研究が行われてきました。
2010年に発表された研究では、181人の若年成人を対象に、DRD4の型と一夜限りの性的関係や不貞経験との関連が調査されています。
その結果、7回反復型と呼ばれる遺伝子型を持つ参加者は、一夜限りの関係を経験した割合や不貞行動の報告回数が多い傾向にありました。
ただ、対象者は181人と限られており、本人による自己申告を基にした関連研究です。DRD4の特定の型が、浮気を直接引き起こすことを証明した研究ではありません。
AVPR1A遺伝子とパートナーとの結びつきの関係
AVPR1Aは、バソプレシンという物質の受容体に関係する遺伝子です。
バソプレシンは、人間や動物の社会的行動、他者との結びつきなどとの関係が研究されています。
2008年に発表された研究では、男性のAVPR1AにあるRS3と呼ばれる部分の違いが、パートナーとの結びつき、夫婦間の問題、婚姻状況などと関連している可能性が報告されました。
また、2025年に発表された研究でも、AVPR1AのRS3と結婚初期の関係維持行動や夫婦満足度の推移との関連が調べられています。
しかし、AVPR1Aは「浮気をする遺伝子」ではありません。
研究で扱われているのは、パートナーとの結びつきや関係維持に関する傾向であり、浮気を直接判定するものではないためです。
そもそも遺伝子が同じでも行動が同じになるとは限らない
同じ遺伝子型を持つ人であっても、性格や行動が完全に一致するわけではありません。
育った家庭、教育、友人関係、恋愛経験、職場環境、本人が大切にしている価値観などが異なるためです。例えば、刺激を求めやすい傾向があったとしても、その刺激を浮気に向けるとは限りません。
新しい仕事への挑戦、アウトドア、旅行、創作活動など、別の行動として表れる可能性もあります。また、異性と出会う機会が多くても、パートナーとの約束を重視し、一定の距離を保てる人もいます。
遺伝子は行動に影響する多数の要素の一部にすぎず、本人の選択をなくすものではありません。浮気をした人が「遺伝だから仕方がない」と主張しても、浮気の正当化にはならないのです。
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浮気性・浮気癖に影響するとされる要因
浮気性や浮気癖は、1つの原因だけで生まれるものではありません。
本人の性格、過去の経験、パートナーとの関係、異性と接触する機会などが重なり、浮気に至る可能性があります。
浮気をした原因が分かっても行為そのものが正当化されるわけではありませんが、繰り返す背景を把握することは再発を防ぐうえで重要です。
要因①:刺激や新しい経験を求める性格
変化や刺激を強く求める人は、新しい異性との出会いに魅力を感じやすい場合があります。
長期間同じパートナーと過ごすなかで関係が安定すると、付き合い始めの高揚感が薄れたと感じ、新しい恋愛によって刺激を得ようとすることがあるためです。
ただ、刺激を求める性格だからといって、必ず浮気するわけではありません。新しい趣味や旅行、仕事への挑戦などで欲求を満たす人もいます。
重要なのは、刺激を求める気持ちが生じたときに、パートナーとの約束を守れるかどうか。性格的な傾向は行動の背景にはなりますが、浮気を避けられない理由にはなりません。
要因②:衝動を抑えることが苦手な傾向
目の前の誘惑を優先しやすく、その後に起こる問題を十分に想像できない人は、浮気に発展する行動を取りやすい場合があります。
相手から好意を示されたとき、その場の感情に流されて連絡先を交換したり、二人きりで会ったりするケースです。
本人は「深い意味はなかった」「その場の勢いだった」と説明するかもしれません。
しかし、小さな判断を重ねた結果として浮気に至っている以上、衝動性だけで責任を免れることはできません。
要因③:浮気に対する罪悪感や抵抗感の低さ
浮気を重大な裏切りと捉えていない人は、浮気を繰り返しやすい傾向があります。
「身体の関係がなければ浮気ではない」「相手に知られなければ傷つけない」など、自分に都合のよい基準を作るケースです。
周囲に浮気を肯定する人が多かったり、過去の浮気で大きな問題が起きなかったりすると、抵抗感が弱くなる可能性があります。
ただ、浮気の境界線は夫婦やカップルによって異なります。
異性との連絡、二人きりでの食事、元恋人との交流など、どこから浮気と感じるのかを事前に話し合っておくことが重要ですね。
要因④:パートナーとの関係に対する不満
会話の減少、性的な不満、愛情不足、孤独感などが重なると、関係の外に満足感を求める人がいます。
浮気経験者を対象にした研究でも、現在の関係への満足度や親密さに対する不満と、婚外関係との関連が報告されています。
ただ、夫婦関係に問題があったとしても、浮気をしてよい理由にはなりません。
不満がある場合は、パートナーに伝える、一定の距離を置く、関係を解消してから新しい相手と交際するなど、別の選択肢があります。
要因⑤:異性と親密になりやすい生活環境
仕事や趣味、SNSなどを通じて異性と接触する機会が多いほど、親密な関係へ発展する可能性も増えます。
出張や飲み会が多い、勤務時間が不規則、異性と二人で行動する機会が多いといった環境では、パートナーに知られず関係を深めやすい場合があります。
浮気相手の候補となる人の存在や、浮気を隠しやすい環境が婚外関係と関連していた研究もあります。
ただ、異性の多い職場で働いているだけで浮気を疑うべきではありません。
重要なのは、連絡や外出を不自然に隠す、説明が何度も変わるなど、本人の行動に変化があるかどうかです。
要因⑥:飲酒やストレスによる判断力の低下
強いストレスを抱えていたり、酒に酔っていたりすると、普段よりも衝動的な行動を取りやすくなる場合があります。
飲酒量の問題が、その後の婚外性交渉を予測する要因の1つになった研究も報告されています。
とはいえ、「酔っていて覚えていない」「仕事でストレスがたまっていた」という事情があっても、浮気の責任がなくなるわけではありません。
飲酒すると距離感を保てなくなる人は、異性と二人で飲まない、終電までに帰る、飲酒後は個人的なメッセージを送らないといった対策が必要です。
要因⑦:過去の浮気を許された経験
過去に浮気をしても関係を続けられた人は、「次も最終的には許してもらえる」と受け止める場合があります。
浮気が発覚した直後だけ謝罪し、しばらくすると元の行動へ戻るケースです。
特に、浮気相手との連絡を切らない、発覚するたびに理由を変える、証拠を消す方法だけ巧妙になる場合は注意が必要です。
浮気を許して関係を続ける場合でも、何を浮気とするのか、再発した場合にどうするのかを明確にする必要があります。
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親の浮気や不倫は子どもに影響する?
親の浮気や不倫は、子どもの恋愛観や人間関係に影響を与える可能性があります。
ただ、その影響は子どもの年齢、浮気を知った経緯、家庭内の対立、親から受けた説明、周囲の支援などによって異なります。
親が不倫していた子ども全員が、同じ問題を抱えたり、自分も浮気したりするわけではありません。
親の不倫がそのまま遺伝するわけではない
親の不倫は、行動そのものが遺伝情報として子どもへ受け継がれるものではありません。
親子で刺激を求めやすい性格や衝動的な傾向が似る可能性はありますが、それだけで浮気するかどうかは決まりません。
子どもは成長するなかで、親以外の大人や友人、交際相手などからも影響を受けます。自分で恋愛経験を重ね、親とは異なる価値観を築くことも可能です。
そのため、親が浮気をしていた人が「自分もいつか同じことをするのではないか」と過度に恐れる必要はありません。
親の行動を恋愛の見本として学習することがある
子どもにとって、父親と母親の関係は、身近に見る男女関係の1つです。
親同士が相手を尊重し、問題が起きたときに話し合う姿を見ていれば、その関係を恋愛の見本にする可能性があります。
一方、嘘や裏切り、激しい対立が繰り返されていると、それを男女関係の一般的な姿として受け取る場合があります。
家庭内で観察したコミュニケーションや対立への対応が、大人になってからの恋愛関係に表れる可能性を示した研究もあります。
ただ、子どもが親の行動を必ず再現するわけではありません。成長後に親の問題を客観的に振り返り、別の関係を築く人もいます。
浮気を身近なものとして捉える可能性がある
家庭内で浮気や不倫が繰り返されていると、子どもが浮気を特別な行為ではなく、男女関係ではよく起こるものとして捉える可能性があります。
親が浮気を正当化していたり、家族が問題を見て見ぬふりしていたりすると、浮気への抵抗感が弱まる場合もあるでしょう。
一方で、親の不倫によって家庭が不安定になり、母親や父親が傷つく姿を見た子どもは、浮気に強い嫌悪感を持つこともあります。
同じ出来事を経験しても、子どもの受け止め方は一人ひとり異なります。親の不倫を知ったことだけを理由に、子どもの将来の浮気を予測することはできません。
親の不倫を反面教師にする人もいる
親の不倫を経験した子どもが、親と同じ行動を避けるために誠実な関係を築こうとすることもあります。
「家族を同じように傷つけたくない」という思いから、異性との距離感やパートナーとの話し合いを大切にするケースです。
親とは異なる恋愛行動を取ろうとする反応は、親からの影響が一方向ではないことを示しています。親の不倫を知った経験がつらいものであっても、それによって本人の将来が決められるわけではありません。
親が選んだ行動と、自分がこれから選ぶ行動は別のものです。
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浮気性/浮気癖は遺伝するのか:まとめ
浮気行動には一定の遺伝的要因が関係する可能性が示されていますが、浮気は遺伝だけで決まるものではありません。
よく紹介される「遺伝率41%」という数字も、親が浮気した場合に子どもが41%の確率で浮気するという意味ではなく、調査対象となった集団内の行動差を統計的に示したもの。
また、DRD4やAVPR1Aといった遺伝子についても、刺激を求める傾向やパートナーとの結びつきとの関連が調べられている段階であり、浮気を直接引き起こす「浮気遺伝子」が見つかっているわけではありません。
浮気には、本人の性格、衝動性、浮気への抵抗感、生活環境、パートナーとの関係などが複雑に関係します。
親が浮気をしていても、その行動を反面教師にして誠実な関係を築く人もいます。
親の行動や家系だけで本人を浮気性と決めつけず、現在の価値観や行動を見て判断することが重要です。
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PIO探偵事務所編集部監修
本記事はPIO探偵事務所の編集部が企画・編集・監修を行いました。

