素行調査とはどのようなもの?過去に実際にあった事例をご紹介
探偵事務所の中で素行調査を請け負っているところは多いです。しかし素行調査とはどのようなことを行うのか、なかなかイメージできない人もいるでしょう。
この記事では探偵事務所や調査会社が行う素行調査について、概要や目的、そしてどのような方が依頼主になるのか解説しています。過去に実際に探偵事務所が請け負ったことのある素行調査についていくつかピックアップしてみたので、あわせて参考にしてみてください。
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目次
素行調査とはなにか
そもそも素行調査とは何のことでしょうか?普段聞き慣れない素行調査について説明いたします。
素行調査の概要
「素行」とは普段の行いを意味する言葉であり、調査対象者の日々の行動を確認することです。調査対象者の行動(いつ、どこで、誰と、何をした)や人間性を知るうえで、もっとも有効な方法の一つです。不貞の事実を確認する「浮気調査」も素行調査の一例となっています。
ちなみに素行調査のことを行動調査ということもありますが、内容は同様です。また、素行調査では調査対象者の(本当の)氏名、住所、勤務先、家族関係・交友関係を調べることもあります。
素行調査の目的
探偵の素行調査の目的はさまざまですが、総じて言えるのは依頼主のトラブルを未然に防いだり、問題が大きくなる前に実態を把握することです。
たとえば、パートナーに浮気が疑われるような行動があったとします。早期に実態を把握すればパートナーが浮気相手に深く入れ込むこともなく、夫婦関係の傷も最小限に抑えられるでしょう。また、関係が一定程度進んでいて依頼主がすでに夫婦関係の修復を望んでいないとしましょう。その場合には、のちの慰謝料請求や裁判で必要となる重要な証拠を集められるでしょう。
ほかにも、素行調査の目的には次のようなものがあります。
- パートナーの調査(浮気・不貞、金銭トラブル)
- 恋人の調査(結婚詐欺、ロマンス詐欺、結婚準備)
- 子どもの調査(非行・犯罪、結婚準備、交友関係)
- 従業員・職員の調査(業務怠慢、社内スパイ、詐病による休職、その他違法行為)
- 採用予定者(経歴詐称、犯罪歴)
- 退職予定者(転職先、秘密情報や顧客リストの持ち出し)
- 取引先(コンプライアンス、違法行為)
世の中には信頼関係のもと成り立っていることが数多くあります。たとえば、あなたのパートナーは毎朝会社に出社していますが、向かっている先は本当に会社だと断言できますか?断言できる方は、ご自身の目で確認したことはありますか?
身近な人の行動に不審感を覚えたとき、その信頼関係も揺るぎます。そして、もしその信頼関係が成り立たない(言っていることが信じられない)、かつ内容によって大きな問題に発展しうることなら、一度調査した方がよいかもしれません。
依頼主は、このような問題をクリアにするため(あるいは悪事の証拠を掴むため)に、素行調査を依頼するのです。
素行調査の依頼主
素行調査の依頼主は前述の通り、調査したい問題によって変わります。浮気調査であればパートナーや恋人、不貞調査であればパートナーが依頼主となるケースが多くあり、子どもの素行調査(非行・犯罪)となれば保護者が依頼主であることが多いでしょう。また、従業員、採用予定者、退職予定者、取引先の調査では経営者や法人が依頼主となることが多いものです。
素行調査の内容
探偵が素行調査のために行うことはさまざま。尾行や張り込み、聞き込みといった警察官のようなことをします(もちろん適法)。しかし、長期間の張り込みでは探偵自身が不審者と間違われるリスクや、聞き込みでは調査対象者に勘づかれるリスクがあります。目的は調査対象者の素行を調査することなので、目的を阻害することなく調査行動するのです。
多い依頼は浮気調査
浮気調査の実態
素行調査で持ち込まれる案件の中で多いといわれているのが、浮気調査です。配偶者の様子が近ごろおかしいということで、探偵に調査をお願いする事例です。
調査対象者となるのは主にパートナー。そして浮気相手を特定し、浮気相手に対する調査も並行し行います。慰謝料請求や裁判を見越して証拠となる状況を写真や動画に納めることも。相手と交渉するには決定的な証拠となるため、丁寧に調査します。
浮気調査した結果、パートナーが浮気していることが発覚した場合、今後の方向性を決めるのは依頼者様です。過去の事例では調査対象となったパートナーが正直に謝罪して関係を修復したり、子どものことを考えてはやり関係を修復したケースがありました。早期に素行調査を実施することで、配偶者が相手に深入りすることもありませんでした。
生活に支障をきたす場合も
不倫の場合、自分の生活に支障をきたす場合もあります。過去に探偵事務所に持ち込まれた事例等を見てみると、「お金の引き出しが激しいので浮気調査を依頼した」という案件もあります。やはり浮気相手と会う場合、一緒に食事に出かけたり飲みに行ったりします。またホテルで逢瀬を重ねるのであれば、宿泊費も発生します。浮気相手にお金を持ち出すと、家庭の生活のやりくりが厳しくなるので素行調査をお願いして、証拠を収集するのがおすすめです。実際紹介されていた事例では、証拠を提示して相手との清算を約束させることができたと言います。
慰謝料請求は裁判の重要な証拠となる場合も
そもそも復縁するつもりがない場合、浮気調査の資料は慰謝料請求や裁判において重要な証拠となります。浮気は、パートナーの行動の不審点に気付いてもなかなか決定的な証拠を掴むのは難しいもの。しかし、探偵に浮気調査を依頼すれば確実な証拠をおさえてもらえることがあります。ただし、どのような証拠が必要になるかは、探偵より弁護士の方が詳しい場合もあります。また、交渉の進め方をリードするのはあくまでも弁護士のため、おさえたい証拠に対してリクエストがあるかもしれません。弁護士に依頼しての慰謝料請求や裁判を視野に入れている場合は、弁護士経由で探偵に依頼する方がよいかもしれません。
素行調査による従業員の調査
素行調査による退職する従業員の調査
探偵に素行調査を持ち込んでくるのは個人だけでなく、企業のケースもあります。従業員の素行調査をお願いしたいというものです。過去に実際に依頼された案件を見てみると、退職する従業員の素行調査という案件がありました。退職する従業員の担当していた業務が会社のコアスキルに関係するもので、同業他社へ転職してスキルや情報を持ち出さないか心配しての調査依頼でした。
その結果、有給休暇中に同業他社で臨時職員として勤務していることが発覚しました。
調査内容(証拠)を突き付けて問い詰めたところ、その従業員は同業他社への転職を断念しました。自社にとって重要な情報の流出の危険性がなくなったということで、経営者も安心したそうです。
素行調査による詐病の調査
ほかの案件では、うつ病で休職している社員の調査を依頼したというものもありました。うつ病で休職して半年以上経過したけれども、復職のめどが全く立たなかったそうです。そこで担当役員は詐病ではないかという疑いを持って、探偵事務所に素行調査を依頼したのです。
探偵が尾行や張り込みをした結果、まず休職中に副業等をしている実態は確認できませんでした。しかも1日の大半を自宅で過ごしていることから、うつ病が直らず療養を続けていることが推測されました。
うつ病という病気は近頃広く一般に浸透したこともあり、うつ病による休職をする人も増加傾向にあります。専門家による適切な治療を受ければ、大体3か月くらいで復職可能な状態になるといわれています。もしこれ以上の期間全く回復できなければ、詐病を疑い素行調査をお願いしてもいいでしょう。
ただし、うつ病の回復にかかる時間は人によって異なるもの。一方的な思い込みや早合点は、従業員との関係を悪くする一員になります。困ったときはすぐに探偵に依頼するのではなく、まずは労働問題に詳しい弁護士や社会福祉労務士に相談してもよいかもしれません。
営業社員の外回り中の業務実態調査
営業社員は内勤の社員に比べてスケジュール策定やその実行において、社員自身の融通が通りやすいもの。もちろん、これは業務遂行のしやすさを優先した制度設計ですが、それを悪用して真面目に仕事せず、しかも成果も出さない営業社員も中にはいるのです。このような社員は会社にとってはただのコストであり、早期に適切に処理する必要があるでしょう。そのための素行調査を行うこともあります。
一方、同じような成果しか挙げられていなくても、状況が異なる場合もあります。仕事そのものは真面目にしているものの、やり方が悪く成果に結びついていないパターンです。つまり、仕事に対するスキルが足りないため、いくらやってもなかなか成果が出ないのです。業務怠慢を疑って素行調査すると、このような結果になる場合もあります。当初の思惑とは異なるかもしれませんが、成果が上がらない理由を掴めたという点では一つの結果と言えるでしょう。
素行調査で子供の近況を調べる
素行調査で生活実態の調査
素行調査を依頼する人の中には、自分の子供の様子を確認してほしいというものがあります。大学に進学すると親元を離れ、一人暮らしを始める人も多いです。そこできちんと生活しているかどうか、素行調査をお願いするのです。過去の事例では、子供の様子がおかしいので調査してほしいという案件がありました。それまで少なくても盆正月には帰省していたのに、全く実家に寄らなくなったというものです。それだけでなく、帰省しない理由として「お金がない」と言っていたのも怪しんでいました。十分な仕送りをしているし、子供はバイトもしているのでお金が無くなるのはおかしいというわけです。
この調査の結果、子供にヒモらしき交際相手のいることが判明しました。しかも子供は風俗店でアルバイトをしていることも発覚しました。証拠の写真も提出したところ、かなり変貌していることもわかりました。その報告書を見た親は、即刻子供を実家に連れ戻したそうです。悪い男に引っかかって、ひどい状態になる前に子供を助け出すことも可能です。
素行調査でいじめを調査
自分の子供がいじめに遭っているかもしれないということで、素行調査を依頼する親御さんもいるようです。調査の結果、同級生の荷物を持たされていわゆるパシリのようなことをさせられていることが判明しました。いじめというのはどんどんエスカレートする可能性もあります。今後暴力を受けたり、金銭のトラブルが起きたりすることも十分考えられます。素行調査をして、いじめの目を早めに摘むことも大事です。また探偵に依頼すれば、いじめの行われている模様を写真等の証拠を収集してくれます。相手にクレームを入れた場合、認めない可能性もあります。この時動かぬ証拠を提示して、相手の謝罪を引き出すことも可能です。
単なるいじめと思って甘くみてはいけません。内容によっては犯罪にあたる場合もあります。また、現時点でそれほど大きな話でなかったとしても、性犯罪や傷害事件、はたまた薬物事件に巻き込まれるケースも想定されます。決して目の前で起こっている問題だけに注目するのではなく、今後起こりうる最悪のケースも想定して素行調査を依頼しましょう。
素行調査で交友関係の調査
いじめとは種類の異なる話ですが、遠方に住む子ども(娘)の素行調査を行うこともあります。たとえば、進学のため一人暮らしをはじめた子どもと連絡が取れなくなり、長期連休に帰省しなくなったというケースがありました。現地に行って調べてみると大学で友人に誘われたことをきっかけにホストクラブにのめり込み、借金してまで通っていたケースもあります。このように、はじめて親元を離れて暮らす子どもの生活は、不安定になりやすいもの。人によっては、このようなトラブルに巻き込まれるケースもあるでしょう。こういった問題を早期に解決するために証拠を集めるのも、私たち探偵にしかできない仕事の一つなのです。
素行調査についてのまとめ
探偵が請け負っている素行調査を見ると、実に多彩な案件を受け付けていることがわかります。もし自分や家族が何らかのトラブルを抱えていて問題解決したいと思っているのであれば、一度探偵に相談してみるといいでしょう。また探偵事務所のホームページを見てみると、過去の解決事例等を紹介しています。この事例をチェックしてみましょう。もし自分が抱えている問題のジャンルと数多く請け負っている探偵事務所であれば、その方面のノウハウを豊富に抱えています。ですから適切な調査が期待できるでしょう。多少の費用がかかるかもしれませんが、納得のいく結果が得られるでしょう。
この記事の著者:探偵社PIO 調査員 Y.K
調査歴10年。
年間200件以上もの調査を行う。
探偵社PIO編集部監修
本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。