Wi-Fi型の盗聴器を発見する方法と対処法
Wi-Fiを使用するタイプの盗聴器の発見方法と対処法についてまとめました。最近の盗聴器はデジタル化・小型化しており、一般の人が設置場所を特定するのは非常に困難になっています。実際の盗聴の手口や、盗聴器を発見するための機器について紹介します。
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目次
Wi-Fi型盗聴器はアプリで使用が可能
近年は、スマートフォンアプリを使用したWi-Fi経由での盗聴被害が増えています。
Wi-Fiタイプの盗聴器とは
Wi-Fiタイプの盗聴器は、本来は盗聴を目的としたアプリではなく、機能を悪用されているケースが大半です。アプリに備わっている機能を利用して、音声や映像を遠隔地に送信することができるため、盗聴に悪用されるケースがあります。以下に、その特徴や仕組みについて詳しく説明します。
特徴
- 目立たない見た目
Wi-Fiタイプの盗聴器は、明確な盗聴以外の用途を前提とした、便利な機能を持ったアプリが多く、見た目からは盗聴器として利用されていることがと判断しにくいのが特徴です。 - 長時間の録音・録画が可能
スマートフォンの内蔵バッテリーや外部電源を利用することで、長時間の録音・録画が可能です。 - 遠隔操作が可能
専用のアプリを使用することで、遠隔地からの操作が可能です。
仕組み
Wi-Fiタイプの盗聴器は、内蔵されたマイクやカメラで音声や映像を録音・録画し、Wi-Fi機能を利用してそのデータを遠隔地のサーバーやスマートフォンに送信します。盗聴器を設置した人物は、専用のアプリを使用して、録音・録画したデータをリアルタイムで確認したり、後から再生したりすることができます。
盗聴に使用される可能性のあるアプリ
Wi-Fiを利用した盗聴は、防犯アプリやICレコーダーアプリなどを使用して遠隔操作されている場合もあります。悪用される可能性があるアプリとして「ケルベロス」や「Dictaphone」などが挙げられます。
「ケルベロス」の特徴
子どもの見守りなどを目的として開発されたアプリです。
- 盗聴器に組み込まれたマイクやカメラを遠隔操作できる
- GPSによる位置情報の取得が可能
- 録音・録画したデータをリアルタイムで確認したり、後から再生できる
- アプリ自体が目立たないデザインで、発見されにくい
- アイコンをホーム画面から消すことができ、インストールに気づかれにくい
「Dictaphone」の特徴
ICレコーダーの機能を持つアプリです。
- 周囲の音が発生した際に自動的に録音を開始する
- ICレコーダーの録音ボタン押し忘れを防ぐ目的で開発されたが、盗聴器としても悪用される
- スマホが置き去りにされている際に、盗聴される可能性がある
便利な機能が悪用される可能性がある
これらのアプリは、もともとは防犯や見守り、録音の利便性を高める目的で開発されましたが、悪用されるリスクが高いのが現状です。特に「ケルベロス」は遠隔操作の機能が充実しており、被害者に気づかれないように盗聴できてしまう危険性があります。
Wi-Fiタイプの盗聴器は、その利便性から今後も悪用される可能性が高いといえます。これらのアプリの存在を知り、適切な対策を講じることが重要です。
Wi-Fi型盗聴器を発見する方法
Wi-Fi型盗聴器は、デジタル電波を利用して音声や映像データを送信するため、従来のアナログ式盗聴器とは異なる特性を持っています。そのため、発見方法も従来とは異なります。ここでは、Wi-Fi型盗聴器を発見する方法について説明します。
1. 専用のデジタル電波探知機を使用する
Wi-Fi型盗聴器が発する電波は、デジタル波であるため、アナログ式の電波探知機では発見が難しいです。そのため、Wi-Fi型盗聴器を発見するには、専用のデジタル電波探知機を使用する必要があります。これらの機器は、Wi-FiやBluetooth等の電波を検知し、不審な電波の存在を知らせてくれます。
2. ネットワークスキャナーを使用する
Wi-Fi型盗聴器は、無線LANに接続して動作するため、ネットワークスキャナーを使用して発見できる可能性があります。ネットワークスキャナーは、無線LANに接続されているデバイスを検出し、そのMACアドレスやIPアドレスを表示します。不審なデバイスがあれば、それがWi-Fi型盗聴器の可能性があります。
3. 物理的に確認する
スマートフォンにダウンロードされているアプリを確認し、見覚えのないアプリがないかチェックすることも効果的です。自分でダウンロードした記憶のないアプリが増えていないか、盗聴に使用される可能性のあるアプリの名前がないかをチェックします。
4. 専門家に依頼する
Wi-Fi型盗聴器の発見には、専門的な知識と経験、専用の機器が必要です。自分で発見するのが難しい場合は、専門家に依頼するのも一つの方法です。
Wi-Fi型盗聴器は、発見が難しいだけでなく、遠隔操作が可能なため、プライバシーを侵害する危険性があります。少しでも不審な点があれば、上記の方法を試してみるか、専門家に相談することをおすすめします。
Wi-Fi型盗聴器を探知できるVESANY
近年、Wi-Fiを利用した盗聴器が増加し、プライバシー保護の観点から、これらの盗聴器を発見することが重要になっています。そこで注目されているのが、Wi-Fi型盗聴器を探知できる機器「VESANY」です。
VESANYとは何か
VESANYは、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援を募って開発された機器です。VESANYは、現代のプライバシー保護に対する懸念に応える形で誕生しました。
VESANYの特徴
VESANYは、以下のような特徴を持つ盗聴器発見機です。
- 無線式盗聴器やWi-Fiカメラ、GPSトラッカーなど幅広い機器を検知可能
- 市販の盗聴器発見機の中でも、盗聴でよく使用される400MHzまでの周波数に対応
- 盗撮カメラの電波を検知すると、受信映像を2.5インチモニターに映し出す
- 外部出力端子が付いており、大画面モニターでの確認も可能
VESANYの最大の特徴は、Wi-Fiやその他のネットワーク回線を利用する小型の盗聴器や隠しカメラを高精度で探知できることです。現代の盗聴器は非常に小型化が進んでおり、従来の方法では発見が困難になっていましたが、VESANYはこの課題に対応するために設計されています。
VESANYは、手のひらにすっぽり収まるほどのコンパクトなサイズながら、高性能な検知機能を備えています。内蔵バッテリーにより、電源に常時接続する必要がなく、携帯して使用できるため、ホテルや民宿などの外出先でも手軽に利用できます。
VESANYの使用が特に有効なのは、ベッドの下、絵画の裏、エアコンの内部など、通常は確認しづらい場所です。これらの場所は盗聴器や隠しカメラが仕掛けられやすい箇所であり、VESANYを使用することで効率的に探知することができます。
VESANYの探知能力は非常に広範囲で、Wi-Fiだけでなく、2G、3G、4G、5Gといった携帯電話のモバイルネットワーク、さらにはGPSで使用される電波まで特定することができます。これにより、現在使用されている多くの携帯デバイスを感知することが可能です。
無線通信を行わない隠しカメラも探知
VESANYは、無線通信を行わない隠しカメラも発見が可能です。デバイスに搭載されたLEDライトを使用して室内に光を発し、赤外線フィルターを通して目視することで、カメラのレンズが反射する光を捉え、その設置場所を特定することができます。
VESANYの使い方
VESANYの使い方は以下の通りです。
- 電源を入れ、スキャンモードを選択
- 部屋の中を歩き回り、電波の強さを確認
- 電波が強くなった場所を特定し、その周辺を重点的にチェック
- モニターに映し出された映像から、盗聴器や盗撮カメラの位置を特定
VESANYは直感的なデザインになっているため、専門知識がない人でも簡単に使用できます。
VESANYのメリット
VESANYを使用することで、以下のようなメリットがあります。
- Wi-Fi型盗聴器を素早く発見できる
- 物的証拠を残せるため、警察への通報がスムーズ
- 定期的なチェックにより、盗聴器の早期発見が可能
Wi-Fi型盗聴器は、その小型さと利便性から、今後も増加することが予想されます。VESANYのような盗聴器発見機を使用し、定期的にチェックすることが、プライバシー保護に繋がります。盗聴器が発見された場合は、速やかに警察に通報し、適切な対処を取ることが重要です。
盗聴器でWi-Fi以外の手口
Wi-Fi型盗聴器以外にも、様々な盗聴の手口が存在します。ここでは、代表的なものをいくつか紹介します。
有線式盗聴器
有線式盗聴器は、電話回線や電源ケーブルなどの配線を利用して、音声を盗聴する手口です。盗聴器を配線に直接接続することで、Wi-Fiなどの電波を使用せずに盗聴が可能となります。発見が難しい反面、設置には物理的なアクセスが必要となります。
電波式盗聴器(アナログ式)
電波式盗聴器は、音声をアナログ電波に変換して送信する手口です。比較的安価で入手しやすく、設置も容易であるため、盗聴の手口として広く使用されています。ただし、アナログ電波は傍受されやすく、FMラジオなどを使って発見される可能性があります。特に、使用中のテレビやラジオにノイズが入るケースは、盗聴器が取り付けられている可能性がある兆候として知られています。
直接録音式盗聴器
直接録音式盗聴器は、ICレコーダーなどの録音機器を直接設置する手口です。電波を発しないため、電波探知機では発見が困難ですが、定期的に録音データを回収する必要があります。小型化が進んでおり、様々な日用品に偽装されていることもあります。
レーザー式盗聴器
レーザー式盗聴器は、窓ガラスなどに照射したレーザー光の反射を利用して、室内の音声を盗聴する手口です。遠隔からの盗聴が可能で、電波を発しないため発見が非常に困難です。ただし、高度な技術と専門的な機器が必要となります。
これらの手口は、Wi-Fi型盗聴器とは異なる特性を持っているため、状況に応じた適切な対策が必要となります。定期的な盗聴器の発見調査や、物理的なセキュリティの強化などが重要です。盗聴の疑いがある場合は、専門家に相談することをおすすめします。
盗聴器が取り付けられやすい場所
盗聴器は、その小型化と多様化により、様々な場所に設置されています。ここでは、盗聴器が取り付けられやすい場所について説明します。
個人宅
個人宅は、盗聴器が最も多く仕掛けられる場所の一つです。特に、以下のような場所に注意が必要です。
- コンセント周辺(二又・三又コンセント、延長コードなど)
- 電話機周辺(モジュラージャック、電話線など)
- 室内灯の裏側や置時計
- 家具の内部や上部、裏側、底面
- 郵便受け
職場・会議室
職場や会議室も、盗聴器が仕掛けられやすい場所です。以下のような場所に注意しましょう。
- パソコン周辺機器やプロジェクター
- 書棚の内部や上部
- 机の天板の裏
- 椅子の裏やホワイトボード
- 観葉植物(フェイクグリーン)の鉢部分
自動車
自動車内にも、盗聴器が設置されるケースがあります。特に、以下のような場所に注意が必要です。
- ダッシュボード周辺
- シート下や背もたれ
- ドアの内張り
- トランク内
その他の場所
上記以外にも、以下のような場所に盗聴器が仕掛けられることがあります。
- 公共トイレ(直接記録型の盗撮器)
- 電柱の端子函やアパートの配電盤
- 文房具などに偽装された盗聴器
盗聴器を発見した場合はどうするべきか
もしも、自宅や会社で盗聴器を発見した場合は、冷静に対処することが重要です。以下のような手順で行動しましょう。
盗聴器を発見した後の流れ
- 盗聴器に触れずに、その場から離れる
盗聴器に触れると、相手に盗聴器の発見を知らせてしまう可能性があります。盗聴が発覚したことが相手に伝わると、証拠隠滅や別の場所へ新たに盗聴器を取り付けられるなど、リスクが増加する可能性があります。 - 信頼できる人や専門家に相談する
一人で対処するのは危険です。信頼できる人や専門家に相談しましょう。 - 証拠を保全する
盗聴器を撮影するなどして、証拠を保全しましょう。盗聴器は取り外さずに、警察の指示に従います。 - 警察に通報する
証拠を保全した上で、警察に通報し、被害届を出しましょう。盗聴の証拠を警察に提示してから、指示に従います。 - 盗聴の原因を特定し、再発防止策を講じる
盗聴された原因を特定し、再発防止策を講じることが重要です。
盗聴器を発見した場合、一人で抱え込まずに、信頼できる人や専門家に相談することが大切です。冷静に行動し、適切な対処を心がけましょう。
盗聴器の身近な専門家「探偵」に相談する
盗聴器の発見や対策において、探偵は重要な役割を果たします。ここでは、盗聴器に関する探偵の専門性について説明します。
探偵の専門性
盗聴器の専門家である探偵は、以下のような知識と技術を持っています。
- 盗聴器の種類や特徴に関する知識アナログ式、デジタル式、Wi-Fi型など、様々な盗聴器の特徴を理解しています。
- 盗聴器の発見技術電波探知機や周波数解析器など、専門機器を使いこなします。
- 盗聴器への対策方法発見された盗聴器に対する適切な対処方法を提案します。
探偵と弁護士との連携
探偵事務所によっては、弁護士と連携し盗聴の法的な問題に対応することが可能です。探偵は、盗聴器の発見や証拠を保存する専門家ですが、弁護士は、盗聴に関する法的な問題に対応します。
探偵に盗聴器チェックを依頼する流れ
盗聴の疑いがある場合は、探偵に盗聴器のチェックを依頼することが効果的です。ここでは、探偵に依頼する際の流れを説明します。
1. 探偵を選ぶ
まず、探偵業法に定められた届出を行っている、信頼できる探偵を選ぶことが重要です。以下のようなポイントを確認しましょう。
- 盗聴器の発見・対策の実績があるか
- 探偵の経歴は適切か
- 探偵事務所の信頼性や評判はどうか
- 探偵業法で定められた標識を営業所に掲示しているか
2. 相談・見積もりを依頼する
選んだ探偵事務所に連絡を取り、相談・見積もりを依頼します。この際、以下のような情報を提供しましょう。
- 盗聴の疑いがある状況や理由
- 盗聴の可能性がある場所や範囲
- 希望する調査内容(発見、証拠収集、対策など)
探偵からの質問にも詳しく答え、依頼内容を明確にすることが大切です。
3. 契約を締結する
相談・見積もりの内容に納得したら、探偵事務所と契約を締結します。契約書には、以下のような内容を明記しましょう。
- 調査内容と範囲
- 調査期間とスケジュール
- 費用と支払い方法
- 報告方法と調査結果の取り扱い
契約内容を十分に確認し、疑問点があれば質問することが重要です。
4. 調査の実施
契約締結後、探偵が盗聴器の調査を開始します。調査中は、以下のようなことに注意しましょう。
- 探偵の指示に従い、必要な協力を行う
- 調査の進捗状況について、定期的に報告を受ける
- 新たな情報や変更点があれば、速やかに探偵に伝える
調査の過程で、探偵との良好なコミュニケーションを維持することが大切です。
5. 調査結果の報告と対策
調査終了後、探偵から調査結果の報告を受けます。盗聴器が発見された場合は、以下のような対策を検討しましょう。
- 発見された盗聴器の撤去や証拠保全
- 警察への通報や法的対処
- 再発防止のためのセキュリティ強化
探偵の助言を参考に、適切な対策を講じることが重要です。
盗聴器のチェックを探偵に依頼することで、専門的な調査と対策が可能となります。上記の流れを参考に、信頼できる探偵を選び、適切に依頼を進めていきましょう。
まとめ
今回は、Wi-Fiを使用するタイプの盗聴器の特徴や、発見する方法、盗聴器への対処法についてご紹介しました。Wi-Fi以外の盗聴器でも、最近のものは小型化して発見が難しくなっているので、不審に思った場合や盗聴が気になる場合は専門家に相談することをおすすめします。もしも、自分で盗聴器を発見した際には、驚いて声を出す、盗聴器に触れる、取り外すなどの行為は避け、警察に通報しましょう。
PIO探偵事務所は、全国24地域で弁護士協同組合特約店の探偵興信所として、年間12,000件の探偵業務を行っています。盗聴に関する不安や疑問をお持ちの場合は、お気軽にご相談ください。ご相談、お見積りは無料です。
この記事の著者:探偵社PIO 調査員 Y.K
調査歴10年。
年間200件以上もの調査を行う。
関連タグ: 盗聴器
探偵社PIO編集部監修
本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。