結婚調査はどうやって行う?釣書の有無による調査の違いについて
皆さんは釣書という書面をご存知ですか。
釣書とは、お見合い等縁談があった際にお互いに渡し合う書面のことです。
この釣書は関西圏で利用される言葉で関東では見上書に当たります。
釣書には主に当事者の氏名、生年月日、住所、学歴や勤務先及び写真などが記されています。
住所については現在の住所だけでなく、本籍地も記載されていることもあります。
また、本人の経歴のほか、場合によっては父母の経歴なども記載されており、どれくらいの期間どこの会社で働いていたかが分かります。
そのほかにも身長や体重なども記載されており、プライバシーの観点から「小柄」というように具体的な数値は記載しないこともあります。
こちらの記事では釣書を用いた結婚調査について紹介していきます。どこまで釣書が役に立つのか、また釣書がない場合での結婚調査の進め方についてもお話していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
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目次
釣書に記載される内容
まずはじめに、お見合いにおける履歴書のような役目を果たす釣書にかかれる内容を見ていきましょう。
1,氏名・生年月日
2,現住所・・・本籍を書く場合もあります。
3,学歴
4,職歴・現職・・・現職については、所属部署や役職についても記載します。
5,資格・趣味・特技・・・共通の趣味や話題を見つけることで、話が広がるきっかけになります。
6,身長・体重・・・必ずしも具体的な数値で書く必要なありません。「小柄」「標準体重」のように、抽象的な表現でも構いません。
7,その他特記事項・・・あらかじめ相手に知っておいてほしいこと、健康状態や宗教などについて必要に応じて記載します。
家族書とは
父母の経歴などは、釣書に合わせて記載される場合のほか、家族書という別の形で提出される場合があります。
家族書は、対象者の家族等、二親等までの間柄の人物に関する内容が書かれたものです。
具体的には、両親、兄弟、祖父母が該当します。
氏名、生年月日、現住所、勤務先や部署、役職名が記載されたものです。
親族書とは
家族書よりもさらに範囲が広がり、対象者の三親等までの間柄の人物に関する内容が書かれたものです。
叔父叔母、甥姪が対象となります。内容に関しては、家族書と同様になります。
釣書の基本は本人に関する事項が記載されるものですが、家族に関する情報、すなわち家族書や親族書に含まれる情報も併せて記載する場合があります。
釣書では詳細に相手のことはわからない
前述のように釣書には本人、場合によっては家族の経歴等が記入してあります。
しかしながらあくまでも釣書は自分自身で記載するものであり、自己申告に基づくものにすぎません。
また、結婚相手の住所等は分かるもののその建物が持ち家なのか賃貸なのかは記載されず、知ることができません。
さらに家族や本人になにか障害があったり健康状態に問題があることも隠すことができます。
そういった点で釣書だけでは相手の本当のことを深く理解することはできないと言えるでしょう。
世間では釣書と違う、騙されたという風に言われることもありますが、書面に都合の悪いことを書く人は多くないと思います。
あくまでも釣書は相手の基本の部分を知るうえでは役立ちますが、なかなか深いところまでは理解するのが難しいものだとして認識しておく必要があります。
したがって、釣書は相手の情報を深掘りするための手段として利用して不安点を解消し、分からないことを結婚調査にて解決していくための材料として役立つものだといえます。
釣書がある場合の結婚調査
釣書にはお見合い相手の経歴や家族の経歴が書かれています。
結婚調査ではこの情報を用いて行います。
そして相手から受け取った釣書の内容は正しいか、また釣書に記載されていない情報で知りたいことを調べていきます。
ここでは結婚調査で依頼する調査項目をみていきましょう。
1,相手の育った家庭環境
1つ目が家庭環境です。
結婚したい相手の両親の離婚歴の有無、離婚歴があればその子供は連れ子かどうか、離婚理由は死別か生き別れか、どちらに非がある離婚なのかまで調べることができます。
付き合っている間は相手家族との関わりは少ないかと思いますが、結婚してしまえばそうとはいきません。
どんなに結婚相手が良くても、相手家族の家庭環境が複雑であれば嫁がせたくないと考える親も少なくありません。
釣書では、父母の経歴や生年月日等表面上の情報を得ることはできますが、離婚等過去のどちらかというとネガティブな情報を得ることはほぼできません。
したがって、相手の家庭環境をより深く理解したいという場合に結婚調査を依頼するという方も多いです。
2,宗教
現在は無宗教の人も多くなっていますが、家系によっては宗教についても重視する方もいます。たとえば自分たちが強く信仰している宗教がある場合や過去に宗教に関わるトラブルなどがあった場合などです。
また、宗教と一口にいっても仏教やキリスト教など一般的な宗教のほか、カルト、新興宗教、スピリチュアル要素の強い信仰などさまざまなものがあります。
宗教は過度に信仰を深めていたり、依存度が高い場合に、周囲を巻き込む可能性があります。そしてそれが婚姻の破綻の原因となることもあります。
そういった不安を解決するために結婚調査を用いる方もいらっしゃいます。
なお、信仰している宗教に何らかの問題があったり、自分自身で信仰していることを公にしないほうが良いと判断しているときには、信仰を隠しているという場合があります。
そういった場合も結婚調査により、信仰を明らかにする糸口を見つけられるかもしれません。
3,結婚相手の家族の資産及び負債
特に資産以上に負債の有無を重要視される方が多くいます。
実際に調べてみると、相手は大企業に勤めているものの、家族はギャンブルが大好きで数百万円単位で借金をしているということもあります。
経歴や職業がきちんとしているからと言って財力があるかと言えば必ずしもそうではありません。
稼いだ分よりも使う分が多ければ、確実に赤字が増えていきます。
そういった状況を見抜くためにおこなわれる結婚調査ですが、結果をきっかけにその借金まみれの惨状を知り、結婚が破綻となることもしばしばです。
結婚が破綻というと不幸だと思われるかもしれませんが、借金の存在を知らず、赤の他人の頃に生まれた借金の返済に苦労することは避けることができます。
どんなに愛情がある相手であっても、借金まみれの未来に光を見出すことは難しいのではないでしょうか?
したがって傷が浅いうちに対処することが良いということが言えるでしょう。
実際に結婚後に督促状が届いたことで借金を知り、離婚問題に発展することも多々あります。
一度結婚してしまうと、離婚するのは非常に労力がいるものであり、また100%相手が悪いにしても離婚歴がついてしまいます。
浪費癖やギャンブル依存は、簡単には直すことができません。
結婚相手を選ぶうえで、相手にこういった問題がないかどうかを把握しておくことは非常に重要だと言えるでしょう。
4,異性関係
お見合いをしているものの、実際には他の異性と付き合いがないかを調査します。
最近では付き合ってはいないものの出会い系やマッチングアプリを利用した交流を持つ人も多いです。そういったことが結婚後に発覚してしまい離婚につながる社会現象もあります。
出会い系やマッチングアプリを通じてのつながりは、浅いものであることも多いことから、浮気の可能性を疑って仮に自分で調べようとしてもなかなか足がつかないということが多くなっています。
近年は3人に一人が離婚するという事実もあります。
先にもお伝えしましたが、離婚は結婚以上に労力を使うものであり、また何よりネガティブであることから出来る限り避けたいものです。
そのために、事前に結婚調査を行うことで、不安や怪しい点を払拭し信頼できる相手を見つけるというのは非常に意味のあることだと言えるでしょう。
5,移転調査
意外と思われるかもしれませんが、転居回数が多いことも心証が悪くなる場合が多いです。
例えば大学に進学しているため、実家を出ているという場合は問題ありませんが、実家をでてから複数回転居していると前住所で異性と同居していた等の可能性も考えられます。
例外として勤務先の事情で転勤に伴う転居などは含まれません。
このような調査を移住地調査と言います。
釣書では現住所や本籍を記載することはありますが、これまで居住した地域までは書かれていません。
過去の生い立ちを知る上でも移転情報を知っておきたいという人もいらっしゃいます。
6,相手の行動把握
結婚を考える相手にもかかわらず、自分といる以外の行動や生活ぶりが見えなかったり、怪しいと思う動きがある場合などには素行・身辺調査により相手の行動を把握します。
尾行や張り込みによって動きをおさえるほか、周りへの聞き込みなどで行動の目的や交友関係について迫ります。
釣書がない場合
上記ではお見合い等で受け取った釣書を利用した結婚調査について記載しました。
釣書はあくまでも自己申告による文書であることから、不都合な点はほぼ記載されていないでしょう。そのため、釣書を元に記載されていないようなより具体的であまり知られたくないと思っているような情報を深掘りしていくこととなります。
では釣書がない場合はどうでしょうか。
釣書がない場合は相手から話を聞くことでしか情報を得ることができません。
そしてその相手の申告通りに信用するしかありません。
そうなると、釣書がある場合よりもいっそう不安な要素が多くなってくるのではないでしょうか?
そのため、釣書なしで結婚調査を依頼するというケースも多くなっています。
釣書がない場合の結婚調査は、釣書がある場合よりも圧倒的に情報量が少ないことから、調査に時間や費用がかかることが多くなります。
釣書がない場合は相手の家族の名前や人数といった基本的な情報すら分からない場合には、まずは家族構成から調査します。
家族構成に関しては、ひとり親ではないか、兄弟姉妹の人数、不祥事を起こしたことはないかなどを調べます。
前述のように家庭問題は結婚を想定している場合大事ですので、そういったことから調べていきます。
家族構成が分かった後は、相手と家族の経歴を調べます。
基本的には釣書がある場合と同じですが、釣書がない場合は相手から勤務先を聞いていれば、それは本当か調べ、聞いていない場合は勤務先を調べることから始めます。
勤務先等が特定できた場合は釣書がある場合と同じ流れで調査を進めていきます。
釣書なしで結婚調査する場合に必要なこと
釣書なしの場合の結婚調査は、釣書ありの場合よりも時間とお金を費やすさなければいけないとお伝えしましたが、出来るだけ抑えて効率的に調査を進めるためにどのようなことができるでしょうか?
1,知っている情報を全て伝える
結婚調査を始めるにあたって重要なのが、事前の情報提供です。釣書があれば、それを基に進めていくことができますが、ない場合には依頼者による情報提供が頼りです。
対象者に関するあらゆる情報を提供することで、調査のスタート時点を有利な状況に置くことができます。
情報は多いに越したことがないものですが、スマホを盗み見たり、後を付けたりして
調査前に無理に動いて相手に怪しまれたり、不信感を抱かれてしまうのは危険です。
また、そのことがきっかけで調査以前に関係が悪くなってしまうことや、破談になってしまう可能性もあります。
事前の情報収集はあくまでもできる範囲で無理なくおこなうようにしましょう。
2,調査の対象範囲をしぼる
先にお伝えしたとおり、結婚調査では家庭環境から借金の有無、異性関係まで幅広い情報を収集することができます。
それら全てを調べるとなるとお金も時間もかかります。
やみくもに何でもかんでも調べるのではなく、自分がどこまでを知ることで納得できるのか、疑いを晴らすことができるのかなど、あらかじめ調査範囲や対象を明確にしておくことで、依頼先とのすり合わせをスムーズに進めていくことができるでしょう。
釣書の有無に限らず心配なら調査依頼
ここまで釣書の有無による結婚調査について一例を用いて記述していきました。
釣書があるなしに関わらず、相手から得られる情報はほんの一部分です。とはいえもちろん結婚調査を行うと家庭の数だけ家庭事情が有ります。
その家庭事情を調べていると、前に進めないと思う方もいるかもしれません。
しかし結婚してから離婚と言うと双方納得しなければならず、どうしても疲れてしまいます。
そうならないために結婚前に冷静に判断することが大切です。
そういった点から探偵などの調査会社に依頼して結婚調査をおこない今後の選択をするために参考することは大切だといえるでしょう。
結婚調査が必要となるケース
1,結婚詐欺が疑われる
学歴やこれまでの経歴、収入等があまりにも華々しく本当かどうかを疑うレベルである場合、婚約者という立場を利用し、結婚をにおわせてお金を借りてこようとする場合などは結婚詐欺の可能性があります。
結婚詐欺は相手の気持ちをうまく利用し金品をだまし取る卑劣な犯罪です。
被害にあってしまうと、金品の被害だけでなく精神的なダメージも大きいものでしょう。結婚詐欺に合わないためにも、釣書の内容や本人の話の中に怪しいと思う点があるのであれば、探偵や興信所に調査を依頼しましょう。
2,自分の周りの関係を明らかにしない
家族とのつながりや友人関係、職場での交友関係について語ろうとしなかったり、合わせようとしないという場合には何らかの隠し事がある可能性が高いです。
本来であれば結婚を考えている相手を自分の周りに紹介し、自分の周りの人々を紹介して輪を広げていくものです。
それを拒むということは何かしらの理由があるのではないでしょうか?
また、友人などとの交友関係を知ることは、その人の人となりをより理解するうえでも重要になります。
結婚は2人だけの問題ではなく、家族や友人を含めた輪の広がりを形成していくものです。したがって、わからない部分が多い場合にはそれが不信感に繋がることのないように事前に把握しておくことで信頼に繋がるものだと言えるでしょう。
3,お金にまつわる心配がある場合
先にもご紹介しましたが、借金やギャンブル依存などは結婚を決める上で大きなネックとなり得るものです。その他にも、理由を付けてお金をたびたび借りようとする(結婚詐欺の可能性)、友人や知人との金銭トラブルを抱えているなどお金に関する何らかの心配がある場合には、結婚を決める前に解決しておくべき重要なポイントとなります。お金の切れ目が縁の切れ目というように、お金にまつわる不信感を抱えた状態で結婚を決めるのにはリスクがあるといえます。
まとめ
以上、釣書を用いた結婚相手の見極め方やそれに伴う結婚調査の必要性、また釣書がない場合の調査の進め方などについてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
釣書は相手の基本的な情報や生い立ちなどを理解するうえで参考になるものですが、作成するのは自分自身であることから、弱点や知られたくないことなどをあえて記載する人はいないでしょう。
したがって釣書だけで相手の本質を知るには役不足だといえます。
相手についてもう少し深堀して知りたい、不安や疑問を感じている部分について解決したいということがあればぜひ探偵や興信所による結婚調査を利用してみてください。
ホームページなどである程度情報を収集することや、料金体系、口コミなどを参考にして各社比較することで自分のニーズに合った依頼先を探していくことができるでしょう。
いくつか気になる依頼先を見つけたら、見積もりをもらい、無料相談を利用して実際に相談してみるなどして比較検討しながら進めていくことをおすすめします。
この記事の著者:探偵社PIO 調査員 Y.K
調査歴10年。
年間200件以上もの調査を行う。
探偵社PIO編集部監修
本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。