Androidを使用した浮気調査と探偵の違いとは?
近年は、探偵に調査を依頼しなくても、スマートフォンの機能や浮気調査アプリを利用することで、浮気の証拠を見つけることが可能になっています。特に、浮気調査アプリを使えば、探偵調査顔負けの証拠を掴むこともできるかもしれません。
今回の記事では、Androidスマートフォンで浮気調査をする方法と、そのデメリットや探偵調査との違いについて、解説していきたいと思います。なお、この記事にはiPhoneでも利用可能な内容を一部含みます。
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浮気調査をAndroidでする方法
Androidに搭載されている既存機能や、浮気調査アプリを使うことによって、探偵調査にも匹敵する調査をすることが可能です。
方法1 Androidスマートフォンの位置情報を利用する
パートナーのAndroidスマートフォンから、「端末を探す」を有効にした状態で、自分のスマートフォンやタブレットなどからログインすることで、パートナーの位置情報を把握することができます。ただし、この方法には以下のリスクがあります。
- 相手のスマートフォンを操作する必要がある(使わせてもらうか、パスワードを解除して勝手に使う)
- 別の端末でログインしたことがパートナーにわかるリスクがある
これらの問題を回避することができれば、手軽に相手の場所を把握することが可能です。
方法2 浮気調査アプリを利用する
Androidスマートフォンには、「ケルベロス」や「AirDroid」といった浮気調査アプリがあり、それらのアプリをインストールすることで、浮気の証拠を得ることができます。浮気調査アプリを使うことで以下のことを調査することができます。
- アドレス帳の閲覧
- 通話履歴の確認
- LINE、SMS、メール履歴の確認
- 本体に保存された写真、動画の閲覧
- ダウンロードされたアプリのチェック
- GPSを使った現在地の確認、過去の位置情報チェック
このように、浮気調査アプリを導入することで、「探偵調査でもわかりにくい情報」を簡単に得ることができてしまいます。ただし、浮気調査アプリは、パートナーのAndroidスマートフォンにインストールする必要があるため、必然的に相手のスマホを操作するというリスクが生じます。
方法3 同一アカウントのAndroidスマホを利用させる
スマートフォンなどの電子機器に疎い人ならば、アカウントを一つにして、Androidスマートフォンを利用させることで、さまざまな情報を同期することが可能です。例えば、最初の方法として紹介した位置情報チェックも、同一のアカウントであれば、相手のスマートフォンを利用することなく、他の端末からすぐに確認することが可能です。
恋人同士では難しいですが、夫婦であれば、同一アカウントでの利用という方法も可能ではないでしょうか。
浮気調査をAndroidで行うデメリット
スマホを利用することで、探偵に依頼することなく証拠を集めることが可能ですが、それと引き換えにさまざまなリスクやデメリットが考えられます。
違法行為に該当する可能性がある
GPSを使って調べる行為は違法になる可能性があり、利用する際には注意する必要があります。また、夫婦の場合でも、許可なくスマートフォンのパスワードを解除し、データを閲覧するなど利用する行為は違法であり、「不正アクセス禁止法違反」に該当する可能性があります。
それ以外にも、浮気調査アプリをインストールして設定する行為は「不正電磁的記録供用罪」に該当する可能性があるため注意が必要です。
自分で浮気調査をすると、「相手のスマートフォンを勝手に操作する」という工程が発生してしまうため、違法行為に該当するリスクが高くなります。また、ホーム画面に見しならぬアイコンが表示されていると、相手は不審に思うでしょう。インターネット上では、相手のスマホを操作する方法が紹介されていますが、実際の方法としては全くおすすめできません。
裁判で利用できない可能性がある
探偵社で調査してもらったものであれば、裁判でも通用する証拠として利用することが可能です。しかし、スマートフォンを勝手に操作して得た証拠や、浮気調査アプリを使った証拠は、「不正に得た情報」として判断されてしまうことがあります。そうなると、その証拠は使えず、結局は無駄な努力をしただけという状況にもなりかねません。
Androidで浮気調査をする場合は、「裁判で通用する証拠なのか」という点に注意しながら、調査をする必要があると言えるでしょう。
パートナーにわかるリスクが高い
どんなに隠れてスマートフォンを操作した場合でも、小さな変化から相手にわかってしまう可能性があります。すでに浮気の証拠が見つかっていればいいですが、疑惑の段階だった場合、その行動がきっかけで、恋人関係や夫婦関係が破綻する可能性があります。
相手のスマートフォンを操作したり、勝手にアプリをインストールする行為は、それだけで「裏切り行為」になってしまうということを覚えておきましょう。
法的な側面と倫理的な問題とは
スマートフォンの浮気調査アプリの現状
近年、スマートフォンの普及に伴い、配偶者や恋人の行動を監視するための様々な「浮気調査アプリ」が氾濫しつつあります。これらのアプリは、位置情報の追跡やメッセージ・通話記録の盗聴など、相手方のプライバシーを容易に侵害できる機能を備えています。
こうした浮気調査アプリの急増の背景には、個人的な浮気調査への需要の高まりがあります。不倫や浮気への不安を抱える人が増え、手軽にスマートフォンから相手の行動を監視したいという要望が高まっているのです。
しかし、このような個人による浮気調査は、法的な問題や倫理的な問題を引き起こす可能性が高いと言えます。相手方のプライバシーを侵害し、人格権を侵害するだけでなく、健全な人間関係を損なう危険性すらあるのです。
日本の法律的な側面
まず、スマートフォンの浮気調査アプリの利用は、プライバシー侵害の問題を引き起こします。通信の秘密や個人情報の保護に関する法律に抵触する可能性が高いのです。
次に、盗聴に関する法的な問題があります。日本では、盗聴そのものは違法ではありませんが、盗聴器を設置するために建造物に侵入したり、設置場所の一部を破壊することは違法とされています。しかし、これは盗聴器やボイスレコーダーを使用する場合の話であり、スマートフォンの会話を盗聴すると電気通信事業者法、固定電話の会話を盗聴すると有線電気通信法にそれぞれ違反する可能性があります。つまり、アプリを使って相手方の通話内容を不正に録音することは、法的に問題のある行為なのです。
また、GPSによる位置追跡についても、一定の制限があります。不特定多数の人の位置情報を無断で収集・利用することは、プライバシー侵害に当たる可能性があります。ただし、家族や近親者の位置を把握することは、一定の条件の下で合法とされています。たとえば、夫婦共有の財産である自動車にGPSを設置するのは問題ない場合もありますが、浮気相手の自動車に無許可でGPSを設置すると、法律に抵触する場合があります。
このように、浮気調査アプリの利用は、通信の秘密の侵害、盗聴、GPS追跡などの法的問題に直結する可能性が高いのです。関連する法令を無視して、勝手に相手方を監視することは、法的責任を問われかねません。
倫理的な問題
浮気調査アプリの利用には、単なる法的問題だけでなく、深刻な倫理的問題も孕んでいます。
まず何よりも重大なのは、プライバシー権の侵害です。個人の私生活に自由に触れ、勝手に情報を収集することは、人格的権利を侵害するものと言えます。誰もが自らの情報を管理する権利を有しているのに、それを無視して監視するのは許されることではありません。
さらに、個人の尊厳を傷つける問題もあります。相手方の同意なく、行動を探り、情報を盗み見ることは、相手方の人格を軽視し、人権を侵害するものと言えます。人格の尊重は人間関係の基本であるため、それを踏みにじる行為は倫理的に問題があるのです。
加えて、浮気調査アプリの利用は、配偶者やパートナーとの信頼関係を深刻に損なう可能性があります。相手方が監視されていることを知れば、不安や恐怖、羞恥心といった負の感情に苛まれ、精神的ダメージを受けるでしょう。そうした状況下では、健全なコミュニケーションができないため、建設的な議論ができず信頼関係の構築もできません。
つまり、浮気調査アプリの利用はプライバシー権の侵害、個人の尊厳の侵害、そして信頼関係の破壊といった深刻な倫理的問題を引き起こすのです。相手方の同意なく、勝手に監視することは、決して許容されるべきではありません。
浮気調査アプリ利用の危険性
以上のように、スマートフォンの浮気調査アプリの利用には、法的な問題と倫理的な問題が内在しています。
まず法的な側面では、プライバシーの侵害や盗聴といった違法行為につながる可能性があります。これらの行為が発覚すれば、刑事罰や民事賠償を科される可能性があるのです。自身の行動が法的に問題ないかを常に確認する必要があります。
また、倫理面では、相手方の人権を侵害し、健全な人間関係を損なう危険性があります。相手方の不安や恐怖、羞恥心といった負の感情を引き起こし、精神的なダメージを与える可能性があるのです。
つまり、浮気調査アプリの使用は、法的にも倫理的にも許容されるべきではない行為なのです。相手方のプライバシーを侵害し、人権を踏みにじる以上、健全な人間関係を築くことは困難になります。
健全な関係性を築くための提言
では、浮気調査アプリに頼ることなく、健全な人間関係をどのように築いていけばよいのでしょうか。
まず何よりも重要なのは、お互いの理解と信頼に基づくオープンなコミュニケーションを図ることです。不安や疑念を抱えていれば、相手に直接話し合い、お互いの気持ちを共有することが何より大切です。秘密を持ち続けるのではなく、率直に伝え合うことで、深い絆を築けるはずです。
また、カウンセリングなどの専門家の助言を得ることも有効です。関係性に問題が生じた際には、第三者の公平な視点から適切なアドバイスを受けることで、建設的な解決策を見出せます。自分一人で抱え込まず、専門家に相談することが重要なのです。
さらに、法的な救済手段も検討する必要があります。相手方から自身のプライバシーが侵害された場合には、警察への被害届の提出や、裁判所への訴訟提起など、法的な対応も考えられます。自身の権利を主張し、適切な救済を求めることも重要なのです。
つまり、オープンなコミュニケーション、専門家の助言、法的手段の活用といった取り組みを通じて、お互いの信頼と尊重に基づく健全な人間関係を築いていくことが何より大切なのです。浮気調査アプリに頼ることなく、倫理的に適切な対応を心がけることが重要なのです。
法的・倫理的な問題となった浮気調査事例
スマートフォンの盗聴によるプライバシー侵害事例
ある男性が、妻の浮気を疑って自宅にこっそりと妻のスマートフォンに盗聴可能なアプリをインストールしました。その結果、妻の私的な通話の内容が本人の許可なく録音されていることが発覚しました。これは盗聴に該当し、法律に抵触する可能性がありました。また、妻のプライバシーを侵害したことで、夫婦間の信頼関係も損なわれてしまったのです。
この事例では、夫の行為が法的にも倫理的にも問題があると判断されました。プライバシーの侵害は許されるべきではなく、夫婦関係の修復も困難な状況に陥っていました。このように、浮気を疑って相手を監視することは、関係性を悪化させてしまう危険性があるのです。
GPS追跡による行動監視事例
ある妻が、夫の浮気を疑って夫の車にGPS機器を取り付けていました。その結果、夫の行動履歴が細かく記録され、妻がいつでも確認できる状況になっていました。これは夫のプライバシーを侵害する行為であり問題があると考えられます。
日本の法律では、家族や近親者の位置情報を無断で収集・利用することは、一定の条件の下で合法とされています。しかし、夫婦関係にある2人の場合、お互いの同意なくGPSで監視し合うことは、プライバシー権の侵害にあたる可能性が高いのです。この事例のように、相手方の同意を得ずにGPSで行動を追跡することは、倫理的に問題があると言えます。
SNS記録の盗用事例
ある男性が、自分の妻が浮気していると疑い、妻のSNSアカウントにログインして過去の投稿を盗み見ていました。その内容を家族に話し、妻は大変な精神的ダメージを受けてしまいました。
これは、SNSのアカウントにログインして無断で情報を収集したという意味で、プライバシーの侵害に該当します。SNSは個人の私的な空間であり、本人の許可なく勝手に覗き見ることは、許されるべきではありません。また、収集した情報を第三者に公開することも、人格権侵害につながる可能性があります。このように、浮気調査の名目で他者のプライバシーを侵害することは、法的にも倫理的にも大きな問題があるのです。
職場のPCからの無断アクセス事例
ある女性が、テレワークのときに夫が職場で使っているPCのパスワードを盗み、メールアカウントにログインしていました。そこには、上司との親密なやりとりが記録されていて、夫の浮気が発覚しました。しかし、この行為は明らかに職場のPCへの無断アクセスに当たり、不法行為にあたる可能性があります。
職場のデバイスはプライベートな領域ではなく、事業主の管理下にあります。そのため、第三者が許可なく勝手にアクセスすることは、プライバシーの侵害や情報セキュリティ上の問題を引き起こします。この事例のように、職場との関係性も損なわれかねません。浮気調査のためならば何でも許される、というわけではないのです。
配偶者の職場への問い合わせ事例
ある男性が、妻の浮気を疑って妻の職場に連絡を取り、妻の上司や同僚に妻の行動を尋ねていました。しかし、これは明らかに妻のプライバシーを侵害する行為であり、職場関係者にも迷惑をかけることになりました。
配偶者の職場に勝手に問い合わせることは、プライバシー保護の観点から適切ではありません。職場関係者は、個人の私生活に関する情報を提供する義務はありません。また、このような行為は職場秩序を乱す可能性もあり、倫理的にも許容できるものではありません。
家電の遠隔操作による監視事例
ある妻が、夫の浮気を疑って、家庭の防犯カメラやスマートスピーカーなどのIoT機器を勝手に遠隔操作して、夫の行動を監視していました。しかし、これらの機器は本来、家庭内の安全を守るために設置されたものであり、家族間の信頼関係を損なうような使い道をすることは適切ではありません。
IoT機器を悪用して配偶者を監視することは、プライバシーの侵害に加えて、機器の本来の目的を逸脱した使い方でもあります。家族の安全と信頼を守るために設置された機器を、浮気調査のために悪用することは、倫理的に大きな問題があるといえるでしょう。
浮気調査を安全に行うためには
Androidを使った浮気調査では、手軽な反面、犯罪になったりや相手に悟られたりするリスクがあり、お勧めできるものではありません。そこで、ここでは、安全に浮気調査を行うサービスをご紹介します。
探偵に調査を依頼する
浮気調査はプロにお任せするのが最も安全です。探偵調査であれば、わかるリスクも低く、たとえ相手に知られたとしても、依頼者に被害が及ぶということはありません。また、調査で得た証拠は裁判でも有効なため、慰謝料請求や、離婚調停、あるいは裁判を考えている人には、最も有効な方法と言えるでしょう。
弁護士に相談する
探偵に調査を依頼するのが難しいという場合は、弁護士に相談してみるのもいいと思います。弁護士は法律のプロなので、裁判で有効な証拠の集め方や、浮気の証拠を掴むためのアドバイスなどをしてくれると思います。
探偵社の中には、弁護士と連携しているところもあるので、探偵に相談するというのもいい方法です。
まとめ
今回は、Androidで浮気調査をする方法と、デメリットやリスクについて解説させていただきました。記事をまとめると以下のようになります。
- Androidスマートフォンを利用すれば、手軽に浮気調査が可能だが、わかったり、犯罪になってしまうリスクがある
- Androidスマートフォンで行った浮気調査の証拠は裁判で使えない可能性がある
- 離婚裁判や慰謝料請求を考えているなら、探偵社に調査を依頼するのが最もお勧め
インターネット上では、お金をかけない方法として、アプリを使った浮気調査方法が紹介されていますが、これらの方法にはさまざまなリスクが潜んでいます。手軽だからという理由で手を出すのは非常に危険です。もちろん本記事では、いわゆる浮気アプリの使用によってどのような損害が発生しても、あるいは逮捕・起訴などの状況になっても一切の責任を負いません。また、そのようなアプリのインストールや登録を推奨する意図はありません。
そのリスクとデメリットを理解し、何が一番いいのかを検討してから利用するようにしてください。
この記事の著者:探偵社PIO 人事/労務信用調査担当 K.A
社員の不正、登用人事でのバックグラウンド調査や採用調査など人事労務に関連する調査を長年行う。
関連タグ: 浮気・不倫
探偵社PIO編集部監修
本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。