探偵や興信所が行う素行調査とは？調査内容や費用についてご紹介

公開日:2024/05/24 最終更新日:2024/04/27

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素行調査とは

素行調査は対象者の行動や交友関係を観察し、その人物の信頼性や安全性を確かめるためのものです。

行動パターンの把握は、日常的な生活パターンや習慣を理解することに役立ちます。また、交友関係の把握は、対象者の人物像をより詳しく理解したり、知らなかった側面を知るきっかけになるものです。

その他、学歴や職歴などの経歴や、趣味や興味などについても素行調査で調べることが可能であり、必要に応じで調査対象項目を決定し、調査を進めていくこととなります。

素行調査の目的

素行調査の目的は非常に幅広く、個人、企業によっても依頼内容は大きく変わってきます。いくつか具体例を挙げてみていきましょう。

１，浮気調査

配偶者やパートナーに浮気や不倫の疑いがある場合に、素行調査によってその証拠となる情報を収集します。

浮気や不倫の証拠をつかむことで、相手を追及したり今後どのように関係を修復していくか、または別々の道を歩んでいくかなどの選択をしていくことに繋がります。

２，子供の行動の把握

子供の交友関係が見えなくて不安だったり、学業や金銭管理に問題があると感じた時におこなわれるものです。

子供の問題行動等に早い段階で気が付くことで、危険を未然に防いだり話し合いの場を設ける機会が生まれます。

子供の行動が見えにくくなることの原因の一つに、子供とのコミュニケーション不足が挙げられます。素行調査で得られた情報をきっかけに、コミュニケーションを増やし家族のつながりを強くすることも期待できるでしょう。

３，結婚詐欺ではないか

結婚を考えている相手から金銭を要求されたり、やたらと結婚を急ぐようなそぶりを見せられたりするなどの不審な行動が見受けられた場合は、結婚詐欺の可能性も疑われます。

一生を共にする相手を選ぶ結婚であるからこそ、慎重かつ信頼できたうえで決断する必要があるでしょう。

相手の行動や交友関係を調査することで、安心して結婚に踏み切るきっかけを与えてくれます。

４，従業員の素行の把握

業務時間中にもかかわらず仕事をさぼって遊んでいたり、他社に自社の情報を流しているなど、従業員に疑わしい行動があった場合には素行調査により行動を把握し不審な点がないかのチェックをおこないます。

特に他社への情報の流出などがあれば、企業の信用に傷がつくこととなり、非常に大きな損出を生むこともあり得るでしょう。

疑わしい行動などが見受けられたら、早めに対処することでリスクを未然に防ぐことに繋がります。

５，採用にあたり問題はないか

採用時におこなわれる素行調査は、履歴書や職務経歴書のないように嘘はないかどうか、採用しても問題のない人物かどうかを把握するためにおこなわれるものです。

一度内定を出してしまうとそれを取り消すのは非常に難しくなります。

したがって、内定出しの前に素行調査により対象者についてより理解を深めたり、虚偽がないかを確かめることは、間違いのない採用活動を進める上で非常に有益だといえます。

素行調査の内容と相場

続いて、素行調査の具体的な内容をご紹介していきましょう。

１，尾行

対象者の行動パターンや不審な行動を把握することで、重要な証拠となる動きを確認するためのものです。

尾行で一番重要なのが対象者にばれないように動くということです。

対象者に不信感を抱かれてしまうと、本来起こそうとしていた証拠となる行動を避ける可能性があるからです。

尾行の際には、あらかじめ対象者の容姿をしっかりと認識したうえで始める必要があります。そのため、素行調査を依頼する側は、対象者の顔がはっきりとわかるような写真や全身が写っているものを用意することが重要になります。

２，張り込み

張り込みには何種類かあり、「徒歩監視」と呼ばれる徒歩で張り込みを行うもの、またよく刑事ドラマなどで用いられている「車両監視」と呼ばれる停車させた車の中でおこなうもの、「点張り」と呼ばれる対象者の行動パターンに合わせていくつかのスポットに待機するというものです。

点張りのように複数個所で張り込みを行うのは、対象者を見失わないようにするためです。

そのため、複数人で張り込み、随時情報共有を行いながら進めていくこととなります。

３，聞き込み

対象者の知人や友人、会社の同僚、部下、上司といった関係者から直接話を聞く方法です。

対象者に関する情報は調査前に依頼者から収集していますが、その他の関係者から聞き取ることで、より詳しく対象者を理解したり、知らなかった情報を得ることができる可能性があります。聞き込みの基本は、目的や肩書がばれないようにおこなうものです。

そうでないと、聞き込みを不審に思って対象者に聞き込みを不審に思って対象者にその行動が伝わってしまう可能性があるためです。

したがって、聞き込みは特に探偵の腕が試される調査だとも言えるでしょう。

素行調査の相場

素行調査の料金体系は大きく分けて3つに分類されます。

１，時間制

1時間〇〇円と決まっており、時間の経過ごとに料金が加算されていくものです。調査人数が増えれば、その分料金も増えます。

1日何時間、何日間調査を実施するという調査の大枠が決まれば、費用の概算を出すことが可能です。

時間制の相場は、1時間1人当たり1万円程度となっています。

仮に調査員2名で1日5時間、5日間調査を実施したとすれば、50万円となります。

２，パック型

10時間、20時間と時間ごとに分かれているパックから選ぶものです。時間制と比較すると、割安に感じますが、仮に時間内に調査が終了したとしても返金されることはありません。調査時間により変動がありますが、30～90万円程度が相場です。

３，成功報酬

調査が成功した場合に支払うものです。失敗した場合に支払わなくて済む代わりに、成功した場合には他の種類と比べて割高になるのが特徴です。

また、成功報酬の場合には何をもって成功とするかについてしっかりと共通認識を持つ必要があります。

後々トラブルのもとになる可能性があるため、契約段階で内容の確認と契約書への明記を忘れないようにしましょう。

成功報酬の場合は、着手金30万円、報酬50万円程度が相場です。

誰が相手でも素行調査を行うことはできるのか

結論から申し上げますと、探偵や興信所がおこなう素行調査は相手が誰であっても行えるものではありません。

ここでは具体的に素行調査ができない例を挙げていきましょう。

１，ストーカー目的

ストーカーをしている側からの依頼は、受けることができません。とはいえ、ストーカーが自らストーカーを名乗ることは恐らくないことから、調査依頼の段階で相手に危険が及ぶような依頼であるか否かは判断されます。

２，復讐目的

浮気していたパートナーを相手と別れさせるなどの復習を理由とする人探しも、素行調査を引き受けることはありません。

ストーカー目的もそうですが、相手に危害が加えられる可能性があるような調査は受けられないということになります。

違法だと対象者から言われた時に依頼者はどうなるのか

素行調査は一歩間違えると、対象者側から違法だと訴えられることがあったり、違法な調査を依頼主が知っていた場合には依頼主も責任を問われる可能性があります。

そのため、調査は必ず探偵業法に基づいて進められなければならず、依頼する側もどこまでの調査が可能なのかの知識を有しておく必要があるのです。

違法調査の事例としては、「他人の敷地内に無断で侵入した」「車に無断でGPSをつけた」「行き過ぎた尾行や張り込み」などといった行為です。

探偵や興信所によっては、探偵業法を守らずに調査を進めているところもあります。

したがって、依頼先選定は調査の成功において非常に重要なカギを握ると言えるでしょう。

まとめ

探偵や興信所がおこなう素行調査は、さまざまな依頼において活用されるものであり、探偵や興信所の実績や経験が活かされるものです。

調査の仕方によっては違法となるケースもあることから、調査は慎重かつ正しく、効率的に進められる必要があります。

そのため、依頼先を選ぶ際には自分が依頼する調査を得意としているか、料金体系は納得のいくものか、口コミなどの評判は良いかなど事前に確認し、比較検討することが必要となります。また、無料相談を利用して雰囲気などを確認するのもおすすめです。

手間と時間はかかりますが、信頼できる依頼先を選ぶために手間を惜しまないようにしましょう。

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