GPSで浮気調査は違法?夫婦間でも犯罪になるケースと注意点
スマートフォンなどにも搭載されている「GPS」ですが、これを使って浮気調査を自分で行う方もいらっしゃいます。確かにGPSを使えばターゲットの現在地の情報を把握しやすいというメリットもあるため、効果的なのかもしれません。
しかし、2021年にストーカー規制法が改正され、調査対象者に無断で行うGPS機器設置や位置情報の取得に対して規制法が施行されました。また最高裁は2017年3月13日に、令状のないGPS捜査は「違法」という判決を下しています。
今までも「浮気調査」などではGPS捜査は法に触れる可能性がありましたが、これからますますGPSを使った捜査が難しくなると予想されています。そこで今回は、浮気調査にGPSが浮気調査の利用として効果的なのかどうか、GPSを活用した際に起こりうるリスクをご紹介します。
浮気・素行調査をお考えの方はPIO探偵事務所へご相談ください
株式会社ピ・アイ・オは興信所探偵社として業歴52年に及ぶ経験と全国24都府県の弁護士協同組合特約店指定として永年の実績を持つ興信所探偵社です。多くの弁護士先生方・法人・個人様からのご依頼をお受けし、「まごころの調査」をモットーに様々な問題の解決に向け、当社の機動力・調査力を駆使し、納得の結果を実現してまいります。
契約以外の経費の水増しや追加料金は一切いただきません。
相談・お見積りは完全無料です。まずはお気軽に興信所探偵社PIOまでご相談下さい。
目次
GPSを浮気調査として利用するメリット
浮気調査を依頼するのはお金がかかる……と考えている方はGPSの利用を検討する方も多いかと思いますが、実はGPSを利用する上で得られるメリットは、この「予算面」に限られてしまいます。
強いて言えば他のメリットとして「どこに移動しているのかが分かる」といった点も挙げられますが、GPSでは「誰と行ったか」といったところは分からないため、効果は限定的と言えるでしょう。
GPSを使って浮気調査をする際の注意点
GPSの活用を検討している方もいらっしゃるかもしれませんが、リスクについても頭に入れておくようにしましょう。
GPSがバレる可能性
GPSを活用することで、離れていても相手がどこにいるかを確認できるメリットがありますが、その一方で仕掛けがバレてしまうというリスクもあります。確かに最近のGPSは小型で、スマートフォンのアプリでも手軽に利用ができるようになりました。
しかし、絶対にバレないわけではありません。GPSがバレてしまった場合、パートナーとの信頼関係にも亀裂を生じてしまう可能性もあります。
GPSがバレた場合、逆手に取られるリスク
GPSがバレてしまった場合はそれを逆手に取られ浮気をされる可能性もあります。例えば鞄の中に取り付けていたGPSをあえて取り外して家の中に置いておき、堂々と外で浮気をする、といったケースです。
GPSの証拠だけでは決定的な証拠にならない
GPSで得られる情報は位置情報のみで、「誰と行ったか」という情報が抜け落ちています。これでは「一人で行った」「同僚や友達と行った」と言われてしまえば、シラを切られて終わってしまいます。
GPSを使った調査は違法になる可能性
そもそもGPSの取り付けは法的に違法になる可能性もあります。例えば家族内では「防犯」を理由として例外とされていますが、GPSの取り付けは本人の承諾なく、本人以外のものにGPSを取り付けることは違法です。
ストーカー規制法が改正されました!|警察庁Webサイト
- あなたの承諾なく、あなたの所有する位置情報記録・送信装置(GPS機器等)の位置情報を取得する行為
- あなたの承諾なく。あなたの所持する物に位置情報記録・送信装置(GPS機器等)の位置情報を取り付ける行為
が新たに規制対象となります。
このため夫婦間でもスマホや本人の所有物でない車(対象者の会社の車など)でGPSを設置しての使用は逆に依頼者側が訴えられる可能性もあるため控えておくべきでしょう。
その他にもスマートフォンアプリでGPSを無断でインストールした場合は「不正指令電磁的記録供用罪」というれっきとした犯罪に当たる可能性もあり、リスクは決して小さくないことを理解しておきましょう。
● 実際にあった広島市の不正指令電磁的記録供用罪にあたる事件
広島市で中学教諭が元交際相手のスマートフォンに遠隔操作アプリを取り付けたことで今回のような「不正指令電磁的記録供用罪」に発展したケースがあります。
被告は「スマートフォンを無くした時に便利だ」といった内容を女性に話し、遠隔操作されるリスクを伏せた上でGPSアプリをインストールさせました。そしてその情報を使って女性のスマートフォンの情報を 監視していたといったものです。
今回問題になった点は「GPSアプリ機能のデメリットを伏せた」という点にあります。そもそもGPSアプリなどのインストールを促す場合は、その機能を細かく説明できなければなりません。
違法で設置されたGPSは証拠になる?
パートナーに無断で設置したGPSで入手した証拠は、たとえ決定的な内容でも法律に反して取得した証拠になるので、裁判では認められない可能性があります。
もしGPSを使って入手した証拠で浮気の自白を得られたとしても、慰謝料の請求や離婚の際の親権の取得などで裁判で利用したいとなったらどうでしょう。苦労して手に入れた証拠が、肝心の場面で利用できなかったとしたら致命的です。
またその段階になると、そこから浮気の決定的な証拠というものを入手しようとしてもできない状況になってしまいます。一か八かで自白を促すだけなら良いかもしれませんが、離婚や慰謝料まで視野に入れている場合はリスクの方が高くなるためお勧めはできません。
依頼した探偵にGPS捜査を促された場合は違法?
浮気調査をおこなう興信所などの民間企業の中にもGPSを用いた方法をとるところもあります。ドラマや映画で探偵が浮気相手の車にGPSをつけて調査するシーンを見掛けることもあります。しかし現実世界では、そのようなGPSでの調査は違法行為になる可能性が高いです。
その代わり探偵は、車で尾行する、張り込みをするなど体を張って場所を特定します。GPS調査をすすめてくる探偵は、他にも法に触れる行為をする可能性があるので注意してください。
調査でGPSを取り入れている興信所ではなく、極力GPSに頼らない興信所に依頼し、リスクを最小限に抑えた浮気調査を利用していきましょう。
GPSを使った捜査はリスクが大きいことを理解しましょう
GPSの利用は浮気調査と比べて低予算でできると考えられがちですが、トータルで考えると案外そうでもなく、むしろリスクの方が目立ってしまいます。特に離婚や慰謝料の請求も考えている場合は、決定的な証拠が必要です。興信所で浮気調査を依頼した方が結果的に確実性のある証拠を掴むことができるでしょう。
私たち探偵興信所PIOでは無料相談を実施しています。まずは気軽にお問い合わせください。
この記事の著者:探偵社PIO 浮気・素行相談員 S.Y
浮気・素行・離婚関連の相談員プロフェッショナル。相談員歴8年。
年間400人以上もの相談を受けている。
関連タグ: 自分で浮気を調べる
探偵社PIO編集部監修
本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。