【探偵と興信所】違いは何?調査方法や料金体系まで徹底解説

調査依頼のために業者を探してみると、探偵と興信所の2種類をよく見かけますよね。双方の違いを確認するためにネットを見てみても、あまり大きな違いは感じないかと思います。
しかし、双方の違いがよく分かっていなければ、いざ調査を依頼しようにも躊躇してしまうことでしょう。そこで今回は、探偵と興信所の違いや調査業務、料金体系について解説していきます。
本記事を読むことで得られる具体的なメリットは、主に下記の3つ。
- 探偵と興信所の違いが分かる
- 探偵と興信所の調査業務や料金体系が分かる
- 探偵と興信所の違いが分かるため、調査を依頼しやすくなる
探偵や興信所に調査を依頼したい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
浮気・素行調査をお考えの方はPIO探偵事務所へご相談ください
株式会社ピ・アイ・オは興信所探偵社として業歴51年に及ぶ経験と全国20都府県の弁護士協同組合特約店指定として永年の実績を持つ興信所探偵社です。多くの弁護士先生方・法人・個人様からのご依頼をお受けし、「まごころの調査」をモットーに様々な問題の解決に向け、当社の機動力・調査力を駆使し、納得の結果を実現してまいります。
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探偵と興信所の違いは双方のルーツにある

まずは、探偵と興信所の違いについて解説していきます。探偵と興信所の違いは、双方のルーツにあります。
探偵のルーツ
現在のような探偵業は、元刑事である「岩井三郎」が基盤を作り出したとされています。刑事だった岩井は探偵として調査する際に、尾行・張り込み・聞き込み・内偵といった刑事時代に使っていた捜査手法をそのまま取り入れました。探偵業では現在もそういった手法が使われています。
個人からの依頼が多く、浮気調査や人探し調査などの信用調査をメインに行っていました。
興信所のルーツ
一方、興信所は探偵業とは違ったルーツで始まります。明治維新後、商工業が盛んになり、企業間の取引が重要視され、取引先の信用調査の需要が高まりました。これを受け、当時の日本銀行理事の「外山修三」が「商業興信所」を設立したのが始まりです。
個人ではなく企業に対する調査をメインにしており、雇用や取引先への信用調査を行っていました。
現代の探偵・興信所に大きな違いはない

現代の探偵・興信所では、昔のように調査内容の違いはありません。総合探偵社や総合興信所、探偵興信所などの名目で、双方の業務を行っている場合が多いです。
探偵事務所は浮気調査が多い
探偵事務所が受ける案件の多くは個人からの浮気調査です。浮気調査は対象者の行動を尾行や張り込みによって監視し、不貞行為の証拠を集めます。
また、多くの探偵事務所では浮気調査以外にも行方調査や信用調査など幅広い内容に対応しているので、興信所と業務が重なります。
興信所は企業の調査が多い
先ほどご紹介した通り、興信所が設立された当初は企業に対する信頼調査が大きな役割でした。その名残が現在も残っており、興信所は企業関連の雇用・取引先の信用調査などを得意とします。探偵事務所が尾行や張り込みといった現地調査を得意とするのに対し、興信所は、主に聞き込みの手法を用いて調査を進めます。
探偵業法は興信所も含む
興信所と探偵事務所は、平成18年に施行された【探偵業の業務の適正化に関する法律】いわゆる探偵業法を遵守することが義務づけられています。また開業する際には都道府県の公安委員会への届け出が必要です。
探偵業法では探偵業を下記のように規定しています。
「他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務を行う営業をいう。」
この探偵業法を破り営業を続けると、警察から業務停止を命じられたり、警察ホームページで事業所名が掲示されたりと、業務を続けることがほぼできない状態になります。
探偵業法で規定された業務を行うという意味では、興信所と探偵事務所は全く同じです。
調査できないことはどちらも同じ

興信所も探偵事務所も探偵業法に準じた調査を行っています。
ですから、法律に違反するような調査を行うことはありません。具体的には、
- 別れさせ工作
- 復縁工作
- 復讐代行や復讐を手助けする行為
- 非合法なルートでの情報入手
- 盗撮・盗聴
- 本人を偽っての個人情報の入手
- 差別に関する調査
- ストーカー・DV加害者のために被害者の情報を調査すること
違法な調査を引き受ける興信所・探偵事務所には注意してください。
探偵と興信所が行う調査業務とは

探偵と興信所が行う具体的な調査業務としては、主に下記の3種類になります。
- 尾行
- 張り込み
- 聞き込み
それでは1つずつ解説していきます。
尾行
尾行とは、調査対象者にバレないように追跡する調査業務のこと。
尾行には、大きく分けて下記の2種類があります。
- 徒歩尾行
- 車両尾行
徒歩尾行では、徒歩で移動している調査対象者に対して、同じように徒歩で追跡。
車両尾行では、車やバイクを使って移動している調査対象者を、同じく車やバイクで追跡します。
張り込み
張り込みとは、調査対象者の居場所近くで待機し、調査対象者の動きを監視する調査業務のこと。
調査対象者が動き出したら、そのまま尾行をして調査を継続します。
張り込みの際には、変装をしたり男女一組で行動したりするなど、調査対象者や周囲の人物に警戒されないように注意して行っています。
聞き込み
聞き込みは、調査対象者の友人や知人に対して、対面や電話で直接情報を聞き出す調査業務です。
情報を上手く聞き出すスキルや、信用を得るためのスキルなど多彩な技術が必須となります。
また、調査対象者に怪しまれないように、自分が探偵・興信所の人間であることを明かさないこともあれば、ケースによってはどうどうと名乗り調査をすることもあります。
探偵と興信所の料金体系とは

次に、探偵と興信所の料金体系について解説していきます。探偵と興信所の料金体系は、大きく分けて下記の3種類になります。
- 成功報酬型
- パック料金型
- 時間料金型
それでは1つずつ解説していきます。
成功報酬型
成功報酬型とは、調査を依頼するタイミングで着手金を支払い、調査に成功したら成功報酬を支払うシステムのこと。
探偵・興信所と依頼人にとって、何をすれば成功になるのか認識のすり合わせが必要です。
例えば、浮気調査を依頼するなら「浮気相手が明確に分かれば成功」など、必ず調査成功の定義を決めておきましょう。
パック料金型
パック料金型は、尾行や張り込み、聞き込みといった調査業務を、まとめ売りのようにしたシステムです。
調査期間が長くなる場合に、調査費用が割安になる点が特徴です。
ただその反面、すぐに調査が完了してしまうと割高になってしまいます。
時間料金型
時間料金型とは、探偵・興信所の調査員が、実際どのくらいの時間業務をしたかに応じて料金が変わるシステムのこと。
探偵・興信所によっては、基本料金が設定されている場合があります。
調査費用が明確で分かりやすいですが、調査にかかる時間が長くなればなるほど割高になってしまいます。
こんな探偵興信所には注意!業者を選ぶ3つのポイント
最後に、興信所や探偵事務所を選ぶ際に注意すべき3つのポイントについて解説します。

連携している弁護士を紹介
探偵業だけではなく、弁護士以外の業者が弁護士を紹介することは「非弁連携」(弁護士法違反)の可能性が極めて高いです。最近はこの手口を使う業者が増えているので注意してください。
また、以下のような広告にもお気をつけ下さい。
- 弁護士と連携
- お客様に顧問弁護士を紹介します
- 弁護士の紹介は無料です
- 探偵事務所のホームページに弁護士の名前や顔写真を掲載
明確な料金システムではない
探偵興信所の主な料金プランは「時間制」「パック制」「成功報酬性」の3つに分かれています。ここで注意したいのは「成功報酬制」の条件です。例えば、浮気調査において調査対象者と浮気相手の不貞行為に関する証拠をつかむのが目的だとします。
そうした場合、追跡調査などを実行しますが、単に対象者を見失わなければ「成功」した部類に入れる業者も存在します。このように本来の目的をきっちり行わず、業者本位の成功報酬制をとるケースがあるので、調査依頼するときは必ず注意しましょう。
「業界最安値」や「着手金0円」といった誇張した表現
探偵興信所の広告に記載される巧みなキャッチフレーズや建物の立派さに惑わされないようにしてください。インターネットが普及してから探偵業法の施行と合わせ、悪質な手口も変わってきています。
最近では、「弁護士」「成功報酬」「格安料金」といったキーワードを用いた広告や宣伝が多く、そのような業者には特に警戒してください。
調査を正確に行うためには適正な料金が必要です。格安料金を打ち出している業者の中には見積もりの段階では安い値段を提示し、後から高額な料金を請求する人もいますので、十分ご注意ください。
激安をアピールする業者
激安をアピールする興信所や探偵事務所もありますが、安易に安さにつられ依頼先を選ぶのはおすすめできません。安い調査料の興信所や探偵事務所には2つの危険があります。
- 質の低い調査で調査自体が失敗する
- 調査そのものを行わない
1の場合、調査費を安く抑えるために、調査員の人数を減らしたり、経験の浅い調査員を派遣したりします。そのため調査自体が失敗に終わる場合もあります。調査目的である証拠が掴めないリスクもあります。
最もひどいのは調査対象者に調査されていることを知られてしまうことです。調査されていることを知ると、調査対象者は異常に警戒心を抱き、証拠を掴むのが難しくなります。
2になると調査そのものを行いません。先に着手金や調査料を先払いさせ、後は姿を消してしまうのです。
悪質な詐欺ですが、インターネットだけの情報では、いかにも実在し、活動している事務所に見えるので、素人では見分けがつきません。あまりに安くて現実的でない調査料は警戒した方がいいでしょう。
「債権を回収します」という業者
探偵が債権を回収したり、お金を取り戻したりする行いは非弁行為で弁護士法違反に該当します。このような業者は絶対に避けましょう。
探偵の業務は調査対象者の行動や所在を調べることと資産や債務などの信用情報の状況を調べることまでです。お金を取り戻すなどといった行為はできません。
怪しい業者にはご注意を!
これまで探偵と興信所の違いについて解説してきました。昔は、それぞれが違った役割を担っていましたが、現在では業務内容にそこまで違いがないことがわかりました。
そのため、調査を依頼するなら探偵・興信所にこだわらず、自分と相性の良い事務所を選ぶと良いでしょう。
業者に調査依頼したいときは問題を早く解決したいと気持ちが焦っているかもしれませんが、探偵興信所の中にはあくどい業者も存在するので気をつけましょう。
探偵興信所PIOは難しい案件にも対応しています。相談は無料でおこなっているので、ぜひ気軽にご相談ください。
探偵社PIO編集部監修
本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。