指紋鑑定について徹底解説!指紋のつきにくい手袋で対象物を扱おう

人生ではいろいろなトラブルが起こるものです。時には、指紋鑑定して犯人を特定しなければいけないこともあるでしょう。この記事では、指紋鑑定について説明します。また、指紋のつきにくい手袋の入手方法もご紹介しますので、参考にしてください。

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なぜ指紋に証拠能力があるのか?

刑事事件などが起こったとき、指紋が有力な証拠の一つのなることがあるのは、多くの人が知るところでしょう。しかし、なぜ、指紋が有力な証拠となり得るのでしょうか?その理由は2つあります。

1つ目の理由は、指紋は一生変わらないものであるためです。

人間の指紋は生まれたときから死ぬまで、成長や老化とともに変わるものではありません。そのため、採取時期に関係なく本人であると証明してくれるのです。

2つ目の理由は、この世に2人として同じ指紋の持ち主がいないということです。指紋鑑定と似た鑑定としてDNA鑑定があります。双子(一卵性双生児)の場合、DNAは99.99%一致するといわれています。さすがに100%一致することはないものの、判別が難しいこともあるかもしれません。しかし、指紋の場合は一卵性双生児であっても別の指紋として識別できるといわれています。

これら2つの理由により、指紋は証拠能力のあるものとして長年信頼されてきたのです。

指紋鑑定で個人が特定できる?

個人間や会社内でのトラブルを解決するために民間の探偵事務所に依頼すると、必要に応じて指紋鑑定も行われます。指紋鑑定によって個人を特定することにより、早期解決に導くと考えられます。その場合は、どんなケースが存在するものでしょうか。3つのケースをご紹介します。

嫌がらせや誹謗中傷の手紙のケース

嫌がらせや誹謗中傷は、SNSで多く見られますが、手紙でのケースも存在します。いわれないことで批判されるのは嫌なものです。人によっては、精神的に追い込まれてしまう場合も考えられます。

そんな時は探偵事務所に手紙を持参して、指紋鑑定してもらうことができます。誹謗中傷などが書かれた手紙には、書いた人物の指紋がついているので、特定の人物を割り出すことが可能です。

会社に送られてきた怪文書のケース

企業を狙った悪質な怪文書の場合も指紋鑑定が可能です。この場合、警察に相談しても実際に事件になる前の段階だとなかなか動いてもらえまぜん。そのため、弁護士事務所を通して指紋鑑定を依頼することが大事です。

指紋鑑定で犯人の目星がつけば、警察が動いてくれる可能性は高くなります。早期解決につながるのではないでしょうか。

大事な書類を持ち出した人物を特定するケース

仮に社内で持ち出し禁止の書類があったとします。それがいつの間にか外部に持ち出されて情報が洩れてしまったというケースでも、指紋鑑定によって問題が解決する場合もあるのです。

このケースでも確実な証拠がないと警察は動かないので、探偵事務所に頼んで指紋鑑定してもらうことをおすすめします。もしも、怪しい人物がいるのであれば、その指紋を採取して鑑定すると早期解決できる可能性があります。

対象物に触れる時は手袋が必要

探偵事務所で指紋鑑定を依頼する場合は、指紋がついている物を提出しなければいけません。その際は犯人の指紋を消してしまわないように、慎重に扱う必要があります。決して素手でつかまないようにしてください。そんな時に活躍するのは、指紋がつきにくい手袋です。

手袋で指紋が拭き取られる場合がある

ケースバイケースですが、手袋によってというより、対象物の持ち方によって指紋が不明瞭な状態になることが考えられます。たとえば、手袋をはめていても、こするような持ち方をしたり、長い時間もっていて汗をかいたりした場合にそうなってしまう可能性があるのです。ついていた指紋の形が変わってしまうことも考えられます。

上記の結果、犯人の指紋の形がわからなくなり、指紋鑑定ができなくなることも想定できます。こうしたことにならないように、たとえ手袋をはめていても持ち方には気を付けましょう。

指紋のつきにくい手袋はどんな素材のものか

指紋のつきにくい素材の手袋も多く販売されています。どのような素材を使ったものなのか説明します。

たとえば、精密加工などで指紋をつけたくない作業に使う手袋があります。この商品はナイロン100%で全長約300mmなので、腕までカバーできる長めのものです。またプリントやフィルム整理用の手袋も指紋がつきにくいです。こちらは綿素材で、縦幅は8.5cmなので普通の手袋の長さになっています。

インターネットで指紋のつきにくい手袋が販売されている

上記で説明した指紋のつきにくい手袋は、インターネットで多く販売されています。「指紋 防止 手袋」で検索してみてください。

サイトによっては、人気ランキングになっていたり、価格比較ランキングになっていたりします。選びやすいところで、お手頃な手袋を探してみましょう。

指紋鑑定しやすいものとは

指紋鑑定しやすいものもあれば、逆に指紋がつきにくいものもあります。どんな物がつきやすいのか把握しておくと、指紋鑑定を依頼する際に役立つでしょう。また、指紋鑑定してもらう際に役立つクリアファイルの使用方法も説明します。

毎日使う物は指紋を取りにくい

意外なことですが、毎日使うパソコンのキーボードやマウス、歯ブラシ、ボールペンなどからは指紋を採取しにくいものです。これらの物は、指紋がつきすぎているため、指紋線が重なり、正確なものが取れません。そのため、指紋鑑定を依頼する場合は、こうした物を対象物に加えない方が良いでしょう。

スマートフォンや段ボール、新聞や本などは指紋が残りやすい

スマートフォンは毎日使う物の中のひとつですが、指紋を採取しやすいものの一つです。表面が滑らかで比較的面積が広いため、指紋を取れる範囲が広いからです。

また、段ボールや新聞、本といった紙類も比較的指紋を取りやすいです。こうしたものは、家のリビングや個人の部屋によくあるもの。特に読書好きの人であれば、本などもあるはずです。

指紋がつきやすいクリアファイルなどをうまく利用しよう

クリアファイルなども指紋がつきやすい物です。その性質を利用した指紋採取の方法を説明します。

クリアファイルは指紋をとりやすいです。オフィスで使うことが多いので、もしも疑わしい相手が触れているのを見たら保管しましょう。何枚かあればなおさら良いですし、新しい物であればなおのこと指紋を判別しやすくなります。またクリアファイル以外では、PC用紙や文房具なども指紋がつきやすい傾向にあります。相手が扱っているのを見たら、手袋を使って保管しておいてください。まとめて探偵事務所で鑑定してみると、相手の指紋が取れる可能性があります。

指紋鑑定の相場金額

指紋鑑定が大変重要なものだと分かりました。しかし、その費用(料金)がどの程度かかるかは気になるものです。詳細は探偵事務所によって異なるため、ここではあくまでも一般的な金額ということで紹介いたします。

一般調査鑑定

一般調査鑑定とは、資料(対象者のものと思われる指紋が付着したもの)と鑑定対象者の指紋が一致するかどうかを確認する鑑定です。鑑定書に結果をまとめてくれるため書面で残ります。しかし、一般調査鑑定は事実確認を目的としており、裁判での使用を想定した書面にはなっていません。一般調査鑑定では20万円程度の費用が必要になります。

精密鑑定

精密鑑定の目的は一般調査鑑定と同様で、資料と鑑定対象者の指紋が一致するかを確認するものです。もちろん鑑定結果を書面にまとめて鑑定書として残してくれます。一般調査鑑定との違いは鑑定書の作り方で、精密鑑定は裁判での使用(裁判所への提出)を前提としています。そのため、一般調査鑑定に比べて費用が高くなっているのです。

一口に指紋鑑定と言ってしまえば同じ鑑定のように聞こえますが、鑑定結果の使用目的をよく考えてから依頼しましょう。精密鑑定では40万程度の費用が必要になります。

分析鑑定

一般調査鑑定と精密鑑定は、裁判での使用を前提としているかという違いはあるものの、資料と鑑定対象者の指紋が一致するか?ということを鑑定する本質は同じです。しかし、分析鑑定ではそれに加えて指紋の方向や指紋をつけた指の種類、付着時の圧力などより精密に指紋を鑑定できます。事件の状況を想定する材料にもなるため、場合によっては重要な証拠となる場合もあります。そのため、分析鑑定の費用は45万円程度ともっとも高く設定されているのです。

指紋鑑定のフロー

実際に指紋鑑定を依頼すると、どのような流れで行われるのでしょうか?指紋鑑定の流れに関しても費用と同様に、詳細は探偵事務所によって異なります。ここでは一般的な流れについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

無料相談&見積もり

電話やメール、あるいは直接会って指紋鑑定について相談します。その際、なぜ指紋鑑定を依頼するのか?という点と、鑑定結果をどのように活用するのか?という点をはっきりさせておきましょう。

相談の時点で資料(鑑定対象者のものと思われる指紋が付着しているもの)の状態や点数について質問されることもあるでしょう。すぐに答えられるように、事前に確認してメモを作成するなどしておくとよいでしょう。場合によっては、相談の時点で資料の提出を求められる場合もあります。

見積書をもらったら内容をよく確認しましょう。各項目の内容はもちろんのこと、単価や数量など自分が希望しているものと合致するのか一つひとつ理解することが大切です。分からない点があればきちんと質問しましょう。信頼できる探偵事務所であれば、丁寧に教えてくれるでしょう。

見積書に納得できたら契約を結びます。この際も契約書の内容をよく確認する必要があります。一字一句確認し、不明点があれば質問しましょう。また、消費者側に不利な記述がある場合は文言の修正を依頼することも可能です。修正に応じてくれなかったり納得できる対応ではなかったりする場合、並行してほかの探偵事務所にも相談した方がよいかもしれません。

資料の準備

契約を結んだら資料を提供します。この際、素手で資料を触ったり、指紋が付着している部分を露出させた状態で提出したりするのはやめましょう。必ず手袋を使用して新たに指紋がつかないように扱い、ビニール袋に入れて保管・提出しましょう。新しい指紋が上からつくと、鑑定対象の指紋が不明瞭になってしまう場合があります。

資料の中には探偵事務所へ持ち込めないほど大きなものや、家屋などに固定されていて持ち出せないものもあるでしょう。そういった場合は探偵事務所に相談して、指紋採取のためのスタッフを派遣してもらう必要があります。探偵事務所によっては指紋採取キットを渡されて自ら指紋採取することもあるでしょう。大切な指紋なので、いずれにしても慎重に作業するようにしましょう。

指紋が付着しているものの材質によって、指紋鑑定をしやすいか否かが決まります。次のような材質は指紋鑑定しやすい、あるいは指紋鑑定しにくい特徴があるため、覚えておくとよいでしょう。

指紋鑑定しやすい材質

  • コピー用紙、紙幣、封筒
  • ガラス製のコップ
  • 表面に凹凸のない金属
  • プラスチック(樹脂)

指紋鑑定しづらい材質

  • 和紙や半紙といった表面が粗い紙
  • 革製品
  • 毛糸や目地の粗い布製品(衣服を含む)

材質の特徴ではありませんが、ほかにも極端に接触面積の小さいものや日常的に接触人物が多いものは指紋鑑定に向かないようです。

協力者指紋の採取

鑑定対象者以外の指紋が必要になる場合があります。たとえば、資料に付着している指紋の数が非常に多い場合、鑑定対象者の関係者の指紋を除外する必要があるためです。そういった場合に、複数の関係者からも指紋を採取して、指紋鑑定を進めやすくします。関係者の指紋採取の際には、専用のスタンプ台などを貸してくれる場合もあるのです。

資料の提供(持ち込み、あるいは郵送)

資料を探偵事務所に提出します。郵送する場合はレターパックなど追跡可能なサービスを選びましょう。ただし、レターパックは郵送途中に紛失したとしても損害賠償の対象とはなりません(※1)。損害賠償も視野に入れる場合には、一般書留や現金書留を利用するようにしましょう。それでも心配な場合は、直接探偵事務所へ持ち込む方が安心できるでしょう。

書留を使えばたしかに損害賠償に対応してくれるかもしれません。しかし、損害は金銭によって賠償されるのみで、資料そのものを(しかも鑑定に使用できる状況で)返してくれるわけではありません。また、資料の価値は鑑定依頼者にとっては非常に高いものでも、一般的にはそれほど高くない場合もあるでしょう。貴重な中古車が事故に遭ったとき、その歴史的価値が評価されないように、著しく低い賠償金額しか払ってもらえない場合もあります。

ましてやその資料が、殺人事件の冤罪を主張できるような重要な証拠の場合、取り返しがつかなくなります。

それほど重要な証拠の運搬なら、自分以外の誰か(個人・法人を含む)を信用しないほうがよい場合もあります。

※1:郵便局「Q.レターパックは損害賠償の対象となりますか?

指紋採取&照合

探偵事務所に資料が届き次第、「指紋鑑定できるか?」という最終判断がくだされます。資料に付着した指紋を検査し、付着箇所などを撮影・記録したうえで照合や鑑定の作業がはじまるのです。

中間報告

一定程度鑑定が進んだ段階で、中間報告があります。中間報告は口頭、あるいはメールなどで簡単に済まされる事が多く、この段階で今後の方向性について相談される場合もあるでしょう。

現時点の鑑定結果がよければ鑑定書の作成に進み、そうでなければ鑑定の進め方について再度相談することになります。このとき、追加で資料の提出を求められることもあるでしょう。

指紋鑑定書の作成

最終的に指紋鑑定が終わった段階で、指紋鑑定書を作成してくれます。探偵事務所や契約内容にもよりますが、指紋鑑定書には画像が添付されていたり、詳細な解説があったりと丁寧に作られています。

また、指紋鑑定書には次のような項目が記載されていることがあります。

  • 鑑定実施日
  • 依頼人の身元情報
  • 指紋鑑定の目的
  • 資料や指紋の出どころ
  • 指紋鑑定に使用した機器類や薬品類
  • 指紋の鑑定方法
  • 結論
  • 検出状況と遺留指紋(資料に残っていた指紋)について
  • 結論に至る経緯(判断の理由・根拠など)

まとめ

指紋鑑定は、企業内や家庭内でのトラブルの際に役立つ方法で、探偵事務所に依頼できます。困ったことになる前に指紋を採取して、犯人を突き止めておくと、話し合いで解決出来たり、警察に相談する際の証拠になったりするので、早めに着手したいものです。ただし、指紋がついている物を扱う際は、相手の指紋を消してしまわないように、指紋がつきにくい手袋をはめる必要があります。こうした手袋はインターネットで入手できるので、検索してみてください。今後、指紋鑑定を依頼しようとする方は、この記事(ページ)の内容を参考にしてください。

専門家監修

この記事の著者:探偵社PIO 鑑定士 M.T

鑑定士歴20年のプロフェッショナル。

株式会社ピ・アイ・オ

探偵社PIO編集部監修

本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。

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