指紋鑑定ってどうやってやる?気になる方法や活用場面を詳しく解説

指紋鑑定と言えば、警察が捜査で犯人を特定する際に使う方法として有名ですよね。警察では、これまでに犯罪を犯したことのある人の指紋を採取しておき、事件があった時に指紋を照合することもあります。こういったデータベースはデータ数が多いほど価値が高くなるため、現行の制度の場合、犯罪者が増えれば増えるほどデータベースの価値が上がるといった具合になっています。

さまざまな場面で使用される指紋鑑定ですが、その詳細を知らない人は多いのではないでしょうか?そこで、今回の記事では、指紋鑑定とはどんなものなのか、詳しくご紹介していきたいと思います。

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指紋鑑定とは何か?

指紋鑑定とは、該当する物や場所の表面に付着した指紋を採取して、特定の人物との照合に使用される分析・鑑定方法です。人物を特定する中でも非常に精度が高く、現在の犯罪捜査にはほぼ100%利用されています。

DNA鑑定に匹敵するほどの的中率

人間の体の中でも、指紋は誰一人同じではなく、一生変わらない組織と言われています(万人不同・終生不変)。そのため、一度指紋を採取すれば、半永久的に個人を特定できます。そのため、指紋鑑定は信頼性の高い鑑定方法と言われています。
また、指紋はその有用性から、あらゆる個人情報のパスワードとして利用されることが多く、普及しているスマートフォンから機密情報を扱う重要機関まで、幅広く採用されています。

指紋には三つの指紋が存在する

一つ目は渦状紋(かじょうもん)と言われるもので、渦巻状や円形の線類で構成されており、日本人の約半数以上が、この種類に分類されると言われています。

二つ目は蹄状紋(ていじょうもん)と言われるもので、指紋の隆線が左右のどちらかに流れて、馬の蹄に似た形のように流れる形状のことを言います。これも日本人に多い形状で、約4割の人がこの指紋に該当すると言われています。

三つ目は弓状紋(きゅうじょうもん)というもので、弓状の線が片方から流れた形状をしています。ここから線が逆流することはなく、日本人にはあまり存在しない指紋と言われています。また、これ以外にも変体紋という指紋がありますが、とても珍しく不規則な形状をしていることから、あまり報告例がありません。

指紋鑑定人

指紋鑑定人の多くは、国家公安委員会、警視庁、指紋鑑識官などのOBです。犯罪現場や犯人特定のために指紋採取を行うためには「指紋鑑識官」になる必要があります。そのためには警察官採用試験や警察事務採用試験に合格する必要があり、全員が国家公務員試験を受けているのです。つまり、国家資格を持って実際の現場で活動してきた、正真正銘のプロフェッショナル集団なのです。

指紋鑑定の活用場面

刑事事件の犯人の特定

殺人や強盗、大規模な窃盗などが発生すると必ず犯人の捜索が行われます。刑事事件では物的な証拠が大切といわれているため、聞き込みや証言を得る捜査と平行して凶器などの物的証拠を探す捜査が行われるのです。物的証拠が見つかったときに大切になるのが、「これ(物的証拠)は誰のものなのか?」あるいは「犯行時、誰が手にしていたか?」ということでしょう。そこで、指紋が役立つのです。

証拠から指紋が採取できた場合、まずは前述のように犯罪歴のある人間の指紋データベースに照合するでしょう。照合する指紋が見つからなかった場合には、容疑者(被疑者)と照合することになります。しかし、容疑者にこれまで犯罪歴がない場合、データベースにその人の指紋は登録されていません。そのため、その人が普段使っているものを親族などから提供してもらう、あるいは既に逮捕している場合は本人から採取して、現場で採取した指紋と照合するのです。

身元不明の遺体の特定

指紋鑑定が活躍するのは、刑事事だけではありません。指紋は成長や年齢とともに変わるものでなく、一卵性双生児であっても同じ指紋にならないという特徴があります。そのため、さまざまな場面で個人の特定に使用されるのです。たとえば、殺人事件に巻き込まれて、特定が難しいほど顔が損傷していたとしましょう。このとき、家族は被害者のことを行方不明者として捜索していることでしょう。このようなとき、被害者(行方不明者)が普段使っていたものから指紋を採取することで、遺体の指紋と一致するかどうか確認できます。

遺体の確認という意味では、大規模な自然災害や事故の場合も同様です。顔が原型を留めないほど損傷した場合、遺体を判別するのは遺族でも難しいでしょう。このようなとき、指紋認証を行うことで、本人の特定ができるのです。顔での特定が不可能な場合、指紋の他に歯型が活用されることもあるようです。

指紋鑑定の進め方

指紋鑑定は、指紋の特徴を照合して人物を特定する方法ですが、人の皮脂から採取するため、その取り扱いはとてもデリケードです。そこで、プロの方々はどんな方法で指紋鑑定を進めているのかご紹介します。

指紋採取

汚れた手(血、土、食べ物汚れ、埃など)で触れたものであれば、肉眼でも確認できる指紋が残るため、指紋採取は簡単です。しかし、汗や皮脂などでできた指紋は、ほとんどの場合が肉眼では確認できないため、特殊な方法で指紋を採取する必要があります。このような指紋を「潜在指紋」とい
潜在指紋を採取するにはいくつかの方法が存在しますが、その中でも有名なのが「粉末法」です。ドラマや映画などで警察官が利用しているものに近い手法です。アルミニウム系の特殊配合された粉末を、指紋がある部分に振りかけると、指紋が浮かび上がります。その指紋を転写シートに貼り付けて採取するのです。

指紋照合

指紋が採取できたら既存の指紋と照合しますが、データベースが利用できるのは警察などの捜査機関だけです。民間人はデータベースにアクセスすることはできないため、指紋鑑定は基本的に「対象となる相手の指紋」を提示してもらう必要があります。
対象の相手の指紋とは、指紋が付着していると思われる物、もしくは独自に採取した指紋(ある程度の知識があれば、独自に指紋を採取することは可能)のことです。
ここで、ベースとなる指紋情報が不足していると、完璧な照合が困難になってしまうため、できる限り質のいい指紋が必要になります。ここで言う「質のいい指紋」とは付着期間が少ない指紋、劣化が少ない指紋などのことをいいます。

指紋鑑定の要は目視

現在、指紋鑑定を円滑に行うためのプログラムソフトや、専用の機械がいくつもありますが、プロの指紋鑑定人はそういったものだけに頼った鑑定はしません。機械やソフトには必ず「バグやエラー」が存在するからです。もちろん、指標にするためにそれらのシステムを利用することはありますが、最終的な判断は複数のベテラン指紋鑑定士の目視によって行われます。

指紋鑑定費用

指紋鑑定を行う上で、一番気になるのは費用ですよね。そこで、ここでは実際に鑑定を依頼する場合、どのくらいの費用がかかるのかをご紹介したいと思います。あくまで一例となりますので、参考程度に読んでみてください。

一般指紋照合

「特定の人物と指紋を照合してほしい」といった通常の指紋照合であれば、約10万円〜となっています。一般指紋照合は、依頼者からの指紋を照合するためだけのもので、法的に有効な証明書を発行することはありません。そのため、指紋照合としては最低限の価格となっています。

訴訟、裁判に使う指紋照合

裁判などに証拠として利用する指紋照合の場合は、取り扱う事案、証拠の重要性などによって費用が大きく変わるため、数十万円程度の費用を予測しておいた方がいいでしょう。また、裁判が関わるような指紋照合を受け付けていない指紋鑑定所もあるため、依頼する際には注意が必要です。

指紋証明作成書

FBIに無犯罪証明を申請する時に必要な作成書で、FD258という形式での発行となっていて、約3万円前後の費用がかかるとされています。海外で生活するためには必須と言える物なので、海外移住を考えている方であれば、日本で指紋証明作成書を作成することもあるでしょう。

まとめ

今回の記事では、指紋鑑定とはどういう物なのか、詳しく説明させて頂きました。探偵業務が盛んになってきている現代社会では、筆跡鑑定や指紋鑑定といった鑑定方法を利用する一般人が急増しています。指紋鑑定の利用を考えている人は、この記事を読んで参考にしていただけたらと思います。

専門家監修

この記事の著者:探偵社PIO 鑑定士 M.T

鑑定士歴20年のプロフェッショナル。

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