興信所で行う「結婚・縁談調査」ってどんなもの?
興信所ではさまざまな調査を取り扱っておりますが、今回取り上げるのは結婚前に相手を知るためにおこなわれる「結婚調査」や「縁談調査」です。他の探偵業者でも行う調査方法ですが、元々は興信所で行われていた調査方法で、ノウハウや歴史で言えば、興信所の方が上ということになります。
今回は、結婚調査の目的や結婚調査で調べられること、気を付けるべきポイントなどについて詳しくご紹介していきます。
浮気・素行調査をお考えの方はPIO探偵事務所へご相談ください
株式会社ピ・アイ・オは興信所探偵社として業歴52年に及ぶ経験と全国24都府県の弁護士協同組合特約店指定として永年の実績を持つ興信所探偵社です。多くの弁護士先生方・法人・個人様からのご依頼をお受けし、「まごころの調査」をモットーに様々な問題の解決に向け、当社の機動力・調査力を駆使し、納得の結果を実現してまいります。
契約以外の経費の水増しや追加料金は一切いただきません。
相談・お見積りは完全無料です。まずはお気軽に興信所探偵社PIOまでご相談下さい。
目次
結婚・縁談調査とは
結婚調査や結婚調査ともほとんど同じ意味合いであることから、同一で使われることもあります。
調査内容は、婚約者を対象とした身元調査となります。
縁談調査の縁談とは、結婚や養親組などの相談や話し合いのことで、興信所の「縁談調査」とは、主に「結婚相手の調査」であると考えてもらって構いません。
ただし、一部では養子縁組をする相手に対して調査を行う場合もあるため、その場合には使い分けをすることもあります。
結婚・縁談調査を依頼者となるのは、主に2パターンがあります。
一つ目が結婚する本人自らが、相手への不信感や疑念を持っているために依頼するパターン。二つ目が、両親が娘や息子を心配して婚約相手を調べようとするパターンです。
かつて、親が選んだ相手とお見合いをして結婚するという、両親主体で結婚が進められることが多かった時代には両親からの調査依頼が多いものでした。
しかし、お見合い結婚が減少し、恋愛結婚が主流となっている現代においては、本人からの調査の比率が高まっています。
中でも、中高年層の依頼が増えています。その背景には、中高年層が調査を依頼するだけの材料区があるということのほか、近年マッチングアプリ等での出会いが増加していることにより相手の素性を把握しないままお付き合いを始めたり結婚に至るというケースが増えてきていることがあります。
不安要素がある中で結婚に踏み切ってしまうと、蓋を開けてみると実は結婚詐欺だった。などということもあり得ます。
安心して信頼できる相手との結婚をするうえで結婚・縁談調査は大いに役立つものです。
結婚・縁談調査で出来ること
各興信所によって異なりますが結婚・縁談調査によって、大まかに以下のことを知ることが可能です。
結婚相手の人物像(プロフィール、キャリア、性格、趣向など)
結婚は、家族同士の契約でもあるため、自分にとって相応しい相手であるかどうか、しっかりとした人物であるかどうかが重要になります。本人にはなかなか聞けないけど知っておきたい場合などに、結婚・縁談調査を行うことで、有力な情報を知ることが可能になります。
学歴・職歴
学生時代からの付き合い等であれば確かめる必要もありませんが、マッチングアプリ等で高学歴や高収入をアピールしている場合や過去の話をするとそらしたり、話がかみ合わなかったりする場合には嘘をついている可能性があります。
学歴・職歴を調べるには本人の同意が必要となるため、相手に秘密で行動を起こすことはできません。したがって、相手が疑われていることに不快感を示す可能性もあります。
とはいえ、自分の過去を偽っている相手にはその他にも嘘があるかもしれないこと、そういった相手と結婚して信頼を築き上げ、未来を共に歩むというのは非常に難しいものでしょう。
調査を依頼する場合には、出来るだけ相手に不快感を与えないような方法をとることを依頼先と相談しながら進めていくべきだといえます。
仕事
職歴に通じる部分でもありますが、職場や仕事内容について調べることも可能です。
高収入をアピールしている場合には本当にそれだけの仕事をしているのかどうか、また頻繁に出張に出るなど不在が多い場合に、行先は別の場所ではないかなどを調査します。
金銭問題
借金の有無やギャンブルへの依存といった問題は、結婚において非常にネックとなるものです。浪費癖やギャンブル依存は簡単には直せるものではなく、特に婚約者には知られないように隠しているという場合も多いです。
結婚してから気づくでは遅く、借金を共に背負うことになったり肩代わりすることがあるかもしれません。お金に関する疑念はできる限り結婚前に解決しておきましょう。
浮気の有無
結婚しようと言っておきながら、実は別の人とも交際していた。
元から結婚詐欺を目的として近づき、複数の相手と交際をしていた。というケースもあります。
浮気調査は主に尾行により進められ、決定的な証拠をつかんで相手に突きつけることで、逃げも隠れもできない状況を作ります。
婚姻歴
婚姻歴は相手がどのような人物であるかを理解するうえでの一つの重要な要素となります。
本人にとって知られたくない過去であるがゆえに、婚姻歴を隠しているという場合もあるかもしれませんが、結婚するにあたってたとえ過去のことであっても嘘偽りがあるままでは相手のことを信頼できないままとなってしまうでしょう。
婚姻歴だけでなく、実は子供がいたということなどが分かればさらに話は複雑になります。
親権がなかったとしても、養育費の支払いや子供や元の配偶者との関わり等は避けては通れないものとなるからです。
婚姻歴に関しては、戸籍謄本や証明書を用いて調査を行います。
尚、戸籍謄本や証明書は第三者が請求できないため、請求には対象者の同意が必要になる場合もあるため、事前の確認が必要です。
交友関係
対象者の人となりを知るうえで、交友関係を調べることは非常に有効です。類は友を呼ぶという言葉があるように、周りには同じような感覚を持った人が集まるものだからです。
本人に反社会的な要素がなかったとしても、友人の中に反社会的なつながりがあったとすれば、何らかの影響が出てくる可能性は否定できません。
クリーンな交友関係が築けているかどうかは結婚相手を選ぶうえで重要なポイントとなるでしょう。
結婚・縁談調査でできない事
結婚・縁談調査では、相手の家庭の情報やこれまでの経歴や行動など、調査対象者の詳細を知るためには有効な調査方法ですが、できない事もいくつかあります。
犯罪歴の調査
犯罪歴は警察の一部の機関でしか情報共有できないため、探偵、弁護士であっても調べることは出来ません。興信所で調べられるのは、聞き込み調査による「犯罪歴の可能性」のみとなります。ただし、物的証拠や事実関係を調べることは出来ないため、精度は低く、基本的には「調べることが出来ない」と考えていた方がいいでしょう。
差別につながる調査
部落差別や障害の有無といった差別につながる可能性のある調査をすることはできません。
興信所や探偵による調査は、対象者の人権を尊重したうえで進められるべきものであるからです。
非公開の個人の財産(借金)の詳細
興信所では、結婚・縁談調査の中に財産を調査する項目も含まれていますが、これは、あくまで「公表されている財産」にのみ該当するもので、非公表の財産(個人口座、借金の詳細)などを調べられるものではありません。銀行口座の調査は、個人情報保護法に違反する行為なので、間接的な調査のみになると考えてください。(形跡を調べる、聞き込みなどから予測を立てるなど)
違法行為にあたる調査
これは、興信所に関わらず、探偵業者全般に該当することですが、ストーカー行為や不法侵入、盗聴、盗撮といった違法調査をすることは出来ません。万が一こういった調査を行った場合、刑事責任を問われる可能性もあり、依頼者からの指示であっても、違法行為を行うことはありません。
具体的に違法調査となる行為
・電話を盗聴する
・対象者の住居内に入っての捜査
・住居内に盗聴器の設置
・無断でGPSを付けて、行動を四六時中監視する
仮に浮気の事実や結婚詐欺の証拠がつかめたとしても、このような違法行為に当たる調査の結果である場合、逆に訴えられてしまう可能性があります。
電話やマイナンバーから個人を特定する
電話番号、マイナンバーから個人情報を入手する行為は、個人情報保護法に触れてしまうため出来ません。個人情報を開示できるのは、警察などの機関のみで、探偵を含む一般企業や個人では情報を共有することが出来ません。これらの調査はあくまでも「探偵業法」に則っている範囲のみとなります。
結婚・縁談調査の期間と費用
結婚・縁談調査を依頼するにあたって、気になるのは期間と費用だと思います。そこで、ここでは結婚・縁談調査を依頼してから、調査結果が出るまでの流れを元に、調査費用と期間をご紹介したいと思います。
結婚・縁談調査の期間
一般的に、結婚・縁談調査では2週間〜1ヶ月程度の調査期間を設けているところが多いようです。一般的な浮気調査や素行調査は1週間程度が相場ですから、それらと比較すると非常に長い時間を要することがわかります。
調査期間が長い理由
結婚・縁談調査では、調査対象者の人格、経歴、財産状況などに加え、親類関係など、複数の調査対象者がいるため、時間がかかるものと思われます。また、調査範囲が広い(または遠い)場合などは、調査するまでに時間がかかってしまいがちです。
縁談の調査費用
調査費用に関しては振り幅が大きく、一般的には10万円〜80万円程度の相場と言われています。結婚相手のみの場合は10万円前後、家族や親族を含めると50万円以上になるケースが多いようです。ただし、これは「調査が上手くいった場合」であり、あくまで相場なので、場合によってはこれ以上の費用がかかることもあります。(逆の場合もあります。)
調査対象者が情報を隠蔽するなどの対策を行なっていた場合は、調査に時間がかかることも多いため、費用が増えてしまう可能性もあります。
結婚・縁談調査を効率的におこなうためのポイント
一般的な素行調査の中でも期間が長くなり費用がかさみがちな結婚・縁談調査を出来るだけ効率的におこなうにはどのような事前準備が必要となるのでしょうか?
1,事前の情報提供をできる限りおこなう
対象者に関する情報は一つでも多いほうが調査が進めやすくなります。したがって、自分が知り得る情報はすべて伝えること、またあらかじめ自分の範疇で確認できることは確認しておくことで、調査をスムーズに始めることができます。
とはいえ、下手に自分で調べようとして動いてしまうと相手に感づかれたり不信感を抱かれてしまう可能性があります。
無理をしない程度に下調べをしておくのがおすすめです。
2,調査内容や範囲を正確に伝える
次にポイントとなるのが、調査内容および調査の範囲を依頼段階で正確に伝えることです。
調査の範囲が広くなればそれだけ期間が長くなったり費用が掛かってきます。
どこまでを調査すれば納得ができるのかについては、自分自身で線引きする必要があります。
依頼段階でなかなかはっきりできない場合には相談しながら内容や範囲を定めていくというのもおすすめです。
プロによる的確なアドバイスにより、調査の具体的なイメージを広げることができるでしょう。
3,結婚・縁談調査を得意とする依頼先を選ぶ
一口に探偵・興信所と言ってもその規模や実績、得意とする調査内容等は異なります。
今回のように、結婚・縁談調査を依頼するのであれば、その分野を得意とする依頼先を選びましょう。多くの経験や実績があれば、同じ調査であってもより効率的に進めることができるでしょう。
結婚・縁談調査を依頼するデメリット
結婚・縁談調査によって、結婚相手の情報を詳細に知ることが可能であるため、より目的を持った結婚を実現する可能性が高くなります。しかし、結婚・縁談調査を行うことによって起こってしまうデメリットもあるようです。
費用が掛かる
探偵や興信所など、プロに調査を依頼することで前述のように決して安くはない費用が掛かってきます。お金がかかるということは依頼をするにあたっての大きなネックとなる場合が多いのではないでしょうか。
しかしながら、結婚はその後の人生に関わる大きな決断です。
不安な要素や相手に関してわからないことが多いと、その決断を下すのにはリスクがあるといえます。
確かにお金はかかりますが、問題を解決したり相手の嘘や真実の姿を見抜くことができるとすれば、それは自分が思い描く理想の将来像に近づくために必要なお金だと言えるのではないでしょうか?
交際相手との関係性が悪化する
どんなに愛し合っている相手であっても、内緒で自分の過去や状況を探られることに不快感を覚えない人は居ません。
やましいことがなかったとすれば、なおさら相手に疑われているという事実に嫌悪感を覚えるかもしれません。
そのため、結婚・縁談調査を行なっていることが分かった時点で「破局」または「婚約破棄」といった最悪の状況になる可能性は十分にあります。結婚・縁談調査は「結婚の手助け」を行うための調査であって、破局を促すためのものではありません。なぜ、調査が必要なのか、依頼する前にしっかりと吟味し、そのリスクとデメリットを理解しておきましょう。
また、調査を行っていることが相手に知れてしまった場合に、きちんとした理由や相手の納得のいくような伝え方ができるように自分自身の想いをあらかじめ整理しておくことも、調査依頼にあたって必要なことだといえます。
交際相手の親族から嫌われる
結婚相手が、結婚・縁談調査に関して理解を示してくれたとしても、相手側の親族にばれてしまった場合に、嫌われてし待ったり嫌悪感を抱かれる可能性があります。結婚は夫婦がこれから一生を共にするものであるだけでなく、親兄弟、親族とのつながりが広がるものでもあります。そこで、相手側の親族から嫌われてしまうと、結婚生活は非常に苦しいものになりかねません。相手を信用するための結婚・縁談調査が、むしろ相手や相手の親族からの不信感につながってしまっては本末転倒だとも言えます。
したがって、結婚・縁談調査にはこうしたリスクもあるということを理解しておく必要があります。
信頼できる探偵・興信所の選び方
結婚・縁談調査は一生を共にする結婚相手をより信頼するために有効な手段である一方で、調査がばれてしまったり方法を間違えると相手からの不信感につながるリスクのあるものでもあります。
したがって、調査にあたっては慎重に進めること、また信頼できる依頼先を選ぶことが非常に重要になってきます。ここでは依頼先を探していくうえで注目したいポイントをいくつかご紹介していきます。
1,誇大広告には注意
成功率100%とうたっていたり、「絶対に解決します」と言って呼び込んでいるような探偵や興信所は、怪しいと疑ってかかったほうが良いといえます。
調査において「100%」「絶対」ということはほぼ不可能だといえます。ホームページ上や実際に会って話す中でこのような表現が使われている場合には、注意が必要です。
2,調査の内容や質をチェック
依頼先を選ぶうえで金額の問題は重要なポイントの一つとなりますが、料金だけで決めるのは危険です。
低価格であっても調査内容が不十分であっては意味がありませんし、基本料金が安かったとしてもその他オプションで追加料金が加算されて最終的にはかなり高い金額になってしまったということなどもあります。
依頼先を選ぶ際には、まず料金よりも調査の内容や質の面を優先的に確認しましょう。
そうすることで、信頼できる依頼先を揃えることができるほか、比較する中でそれぞれの良さや自分の依頼にマッチした業者を見つけることができます。
3,口コミも参考に
自社からの情報提供では良い情報を集めることは可能ですが、悪い情報を集めるということは難しいものです。そこで役立つのが第三者による口コミ情報です。
実際に利用した人の声を確認することで、具体的な調査のイメージを膨らませるほか、業者の弱点などを知ることができるかもしれません。
良いところだけではなく、弱い部分も把握することで依頼先としてふさわしいかどうかを判断できます。
まとめ
今回の記事では、興信所による結婚・縁談調査について解説させて頂きました。交際相手に裏切られないために調査を行う行為は間違っていません。しかし、いき過ぎた調査は信頼関係を壊してしまうため、結婚・縁談調査が「婚約破棄」の理由にもなりかねないのです。調査を行う際には、その理由と、安全性に考慮して興信所に相談・質問することをお勧めします。
この記事の著者:探偵社PIO 調査員 Y.K
調査歴10年。
年間200件以上もの調査を行う。
探偵社PIO編集部監修
本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。