盗聴器の種類にはどんなものがある?違法性と盗聴器を発見する方法も解説
皆さんの中で、下記のような悩みを持っている方はいませんか?
- もしかしたら盗聴されているかもしれない。
- 盗聴器の種類を知らないから、自宅に怪しいものがあるのかどうか分からない。
そこで今回は、一般的な盗聴器の種類や捜索方法、盗聴の不安を解消する方法について解説していきます。
本記事を読むことで得られる具体的なメリットは、主に下記の3つ。
- 盗聴器の種類が把握できる。
- 盗聴器の捜索方法が分かる。
- 盗聴の不安を解消する糸口が見つかる。
盗聴による被害は、時間が経てば経つほど状況が悪化していくもの。
本記事を参考に、できるだけ早く盗聴器による被害を解決しましょう。
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目次
盗聴機器とは
盗聴機器とは、盗聴に使うための機器一般をそう呼びます。具体的には、会話をマイクで拾い、特定の電波に乗せて発信する「会話用発信機」と、その発信した電波を受信する「受信機」をセットで使用する機器です。
盗聴機器をわかりやすい身近なものでたとえると、発信機はラジオ局で受信機が家庭のラジオのようなものだといえるでしょう。実際に盗聴を目的として家に取り付けられるのは、「会話用発信機」の方です。
この「会話用発信機」は、身近なものに化けるようにして、非常にうまく作られています。
たとえば、「三穴コンセント型」や「電源タップ型」、「パソコンのマウス型」などは、実際に見ても本物と何ら変わらず、まったく見分けがつきません。しかも、実際に本物のその家電の役割もしっかりと果たすので、なおさら気付かないのです。
(取扱説明書に、「見分けがつかないため、ほかの三穴コンセントなどと同じ場所に保管しないように」といった注意書きがあるほどです。)
こうしたコンセント型やマウス型は身内の会話を盗聴するのによく使われます。わざわざ、「家に電源タップが増えた!」と指摘する家族は意外と少ないものです。たいていは「なにか用事があって使っているのかな」くらいにしか思いません。そのため、気付かれずに設置しやすいのです。
ほかには、「電気式アロマポット型」や、「デジタルの置時計型」といったものもあります。会話用発信機そのものは、非常に小さな機器なので、どんなものにでも内蔵できてしまうのです。
こうしたアロマポット型や置時計型は、プレゼントとして相手の家に送り、使用し始めた時点から盗聴するといった方法で使用されます。たとえば、お目当てのアイドルにプレゼントとして渡し、部屋に置いてくれたらラッキーというわけです。
さて、今ご紹介した盗聴機器の共通点は、一体なんでしょうか。
それは、「常に電力を得られる」点です。コンセントや電気式アロマポットは、直接電源につながれていますし、置時計やマウスも電池式でそこから電気エネルギーを取っています。
つまり、発見し撤去するまでは、半永久的に会話を傍受し続けるのです。
実をいうと、盗聴器は隠れた巨大市場ともいわれ、年間生産台数は約40万台、その市場規模は約15億円ともささやかれています。なぜなら年々新商品が発売されるためです。
たとえば、30年前には大きな三脚つきビデオカメラを設置してホームビデオを撮影していたのが、今や手のひらサイズのスマホで動画を撮るように変化したのと同じく、盗聴機器の世界も小型化が進み、今も技術革新を重ねています。
そんなわけで、表通りで新型iPhoneに人が並んだように、裏では新型盗聴機器が売れまくっているのです。
一般的な盗聴器6つの種類を解説
まずは、一般的な盗聴器の種類をご紹介していきます。
今回ご紹介する盗聴器は下記の6種類。
- アナログ式盗聴器
- デジタル式盗聴器
- 録音式盗聴器
- 有線式盗聴器
- リモコン式盗聴器
- 偽装式盗聴器
それでは1つずつご紹介していきます。
アナログ式盗聴器
アナログ式盗聴器とは、音声の波形をそのまま発信するアナログ電波を使った盗聴器のことです。
デジタル電波と比べて通信距離や音質は劣りますが、障害物への強さや省電力、ラジオなどの簡単な受信機で受信可能です。
デジタル式盗聴器
デジタル式盗聴器とは、デジタル波を使用する盗聴器のこと。
従来のアナログ式盗聴器では、電波を受信できる有効範囲が50~100mと狭く、盗聴した音声を遠隔で聞くことはできませんでした。
しかし、今では携帯電話を改造してそのまま電波を使用する盗聴器もあり、携帯電話の電波が届く範囲内なら盗聴した音声をどこからでも聞けてしまうのです。
また、デジタル波は高度に暗号化されているので、盗聴器発見気を使って電波を検知しても、その内容まで確認はできません。
そのため、受信したデジタル波が盗聴電波かどうか判別することは難しいです。
録音式盗聴器
録音式盗聴器とはボイスレコーダーのことで、家電量販店などで2,000円程度で販売されています。
録音式盗聴器は電波式盗聴器と違って受信機がいらないため、電波を検知するタイプの盗聴器発見器では発見不可能です。
そのため、録音式盗聴器を見つけるには電波検知型以外の盗聴器発見器が必要となります。
有線式盗聴器
有線式盗聴器とは、分かりやすく説明するとマイク本体が接続された録音機のこと。
ピンマイクと延長コードを接続して録音機につなぎ、少し離れた場所から盗聴を行います。
リモコン式盗聴器
リモコン式盗聴器とは、アナログ式盗聴器をリモコンで操作できる盗聴器のこと。
盗聴器の電源を遠隔で操作できるため、電源がオフの状態だと盗聴器発見器で見つけられません。
この盗聴器を見つけるには、盗聴器の電源がオンになっている時間帯を把握する必要があるでしょう。
偽装式盗聴器
偽装式盗聴器は、見た目では盗聴器と判別できないように他の物に偽装されています。
例えばペン型の盗聴器など、ターゲットの持ち物などに混入させても怪しまれる可能性が少ないものがほとんどです。
また、ペン型の盗聴器以外にも、コンセントタップ型や電卓型などの偽装式盗聴器も流通しています。
盗聴の違法性
「盗聴って、盗むという文字が入っているくらいだから、違法なのでは?」と、思いますよね。現在のところ、盗聴そのものを「違法」として罰する法律は存在しません(2023年現在)。
そのため、盗聴器を売るのも買うのもまったくの自由です。その証拠に、私が今すぐAmazonでポチ押しして購入すれば、数日後には私の家に立派な盗聴器が届きます。さらに、買った盗聴器を取り付け、別室で会話を受信して聞くのもまた、自由なのです。まるでラジオでも聴くのと同じように。
では、どうなれば違法性を帯びてくるのでしょうか?そこをひも解く鍵が、「電波法」と「刑法」です。
電波法・刑法
電波法は1950年(昭和25年)に施行された電波の利用に関する法律です。驚くことに、盗聴器の売買が自由なのも、この電波法で守られているお陰といえます。なぜなら、第四条において、以下のように定められているからです。
(無線局の開設)
第四条 無線局を開設しようとする者は、総務大臣の免許を受けなければならない。ただし、次の各号に掲げる無線局については、この限りでない。
一 発射する電波が著しく微弱な無線局で総務省令で定めるもの
引用:電波法 (電子政府の総合窓口 e-Gov )
要するに、販売されているのは「著しく微弱な無線局」の基準を満たした会話用発信機であり免許がなくても購入し、使えるというわけです。ただし、電波法には許可するだけではなく、きちんと罰則もあります。それが第五十九条に定められている「秘密の保護」です。
(秘密の保護)
第五十九条 何人も法律に別段の定めがある場合を除くほか、特定の相手方に対して行われる無線通信を傍受してその存在若しくは内容を漏らし、又はこれを窃用してはならない
引用:電波法 (電子政府の総合窓口 e-Gov )
つまり、会話を盗聴したことそのものや、会話内容などを他者に漏らしたり、秘密を漏らすことについては、禁じられています。さらに罰則もあります。
第百九条 無線局の取扱中に係る無線通信の秘密を漏らし、又は窃用した者は、一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
引用:電波法 (電子政府の総合窓口 e-Gov )
これらを総合すると、一人コッソリ聞くだけは合法だが、外に出した時点で違法となるといったところでしょうか。電波法だけでは盗聴被害にあう側として不安ですが、ほかに取り締まってくれる法律があるとしたら、刑法しかありません。
というのも、家族以外が発信機を設置する場合、何らかの形で住居に侵入して取り付けます。そこで出てくるのが刑法の住居侵入罪です。
(住居侵入等)
第百三十条 正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、三年以下の懲役又は十万円以下の罰金に処する。
(未遂罪)
第百三十二条 第百三十条の罪の未遂は、罰する。
引用:刑法 (電子政府の総合窓口 e-Gov)
我々としては、盗聴に及ぶ者は、断じて許したくありませんが、こうした法律を見る限り、盗聴は「犯人を見つけ出して警察に突き出す」のが難しい行為であるというのが現状のようです。そのため、愉快犯が現れやすいと考えられます。
盗聴器はどうやって発見する?具体的な捜索方法3つ
ここからは、盗聴器を発見する方法について解説していきます。
具体的な捜索方法としては下記の3つ。
- 怪しいポイントを捜索
- ラジオを用いる
- 盗聴器発見器を用いる
それでは1つずつ解説していきます。
怪しいポイントを捜索
誰でも簡単にできる方法として、自宅の怪しいポイントを目視で確認する方法があります。
偽装されている盗聴器を見つけるのは難しいですが、電波式の盗聴器なら比較的簡単に見つけられるでしょう。
机や額縁、電源タップ、テレビ、エアコンなどの周囲を一度確認してみてください。
ラジオを用いる
盗聴器の多くは、ラジオと同じ周波数帯の電波を使っています。
アナログ式の盗聴器が部屋にある場合、部屋の中でラジオの周波数を一番低い箇所から徐々に上げていくと、盗聴器の周波数とあったところでラジオから部屋の音声が聞こえてきます。
盗聴器発見器を用いる
盗聴器発見器を使えば、ある程度簡単に盗聴器を見つけられます。
通販サイトでは数千円程度で販売されており、ラジオと同じ要領で盗聴器を捜索できますよ。
盗聴器が見つからない!盗聴の不安を簡単に解消するには
盗聴器がなかなか見つからないときは、どうすれば良いのでしょうか。
最後に、盗聴の不安を簡単に解消する方法について解説していきます。
探偵に盗聴器発見調査を依頼しよう
盗聴器は、探偵に盗聴器発見調査を依頼することで発見可能です。
盗聴について根本的な問題解決のアドバイスをしているところもあり、盗聴の不安を減らせるでしょう。
盗聴器発見調査の費用相場は3~20万円
盗聴器発見調査の費用は、3~20万円が相場となっています。
調査を行う場所の広さによって費用が変わり、60㎡程度のマンションなどであれば4~15万円程度で依頼できるでしょう。
探偵に盗聴器発見調査を依頼するなら、無料相談を利用しよう
いかがでしたか。
盗聴器の種類は多彩にあり、中には自力で見つけるのが難しい偽装されたものも存在します。
こういった盗聴器の恐怖から身を守りたいなら、探偵に盗聴器発見調査を依頼すると良いでしょう。
私たち探偵興信所PIOでは、盗聴器発見調査に関する相談を無料で受け付けています。
お見積もりも無料で作成できるため、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事の著者:探偵社PIO 浮気・素行調査専門 Y.K
浮気・素行調査のプロフェッショナル。調査歴10年。
年間200件以上もの調査を行う。
探偵社PIO編集部監修
本記事は探偵社PIOの編集部が企画・編集・監修を行いました。