家出願望のある友人を止めるにはどうしたらいい?

家出願望のある友人を止めるにはどうしたらいい?

周りの友人や知人から、家出したいという願望があると聞かされたら、あなたはどうしますか?
内容にもよりますが、その相手が成人している人であれば、そこまで難しくはありません。
しかし相手が未成年の場合は今後の生活が大きくかかわってきますので、その時の感情だけでしてしまう家出は得策ではありません。
友人として、なんとか思い返してほしいと引き止める方法を探すのではないでしょうか。
そこで今回は、家出願望のある友人を落ち着かせるポイントを紹介します。
否定はせずにまずは共感してあげよう
人は自分の考えを否定されると、より感情的になったり自暴自棄になってしまう傾向にあります。
家出願望がある人にも同様のことが言えるでしょう。
まずは家出願望がある、と話してくれたことに対して否定的な言葉かけをしないように気を付けましょう。
なぜ家出したいのか、どうしてそうなったのか、話の内容を否定せずに共感しながら話を聞いてあげることが大切です。
「それは大変だったね、家出もしたくなるよね」というような声掛けでOKです。
深く追求せず、『聞く』スタンスでいましょう。
すべてを吐き出すだけで落ち着いて、家出を考え直す人も少なくありません。
家出したあとどうやって暮らすのか聞いてみる
まず相手の気持ちを聞いて共感してあげたら、家出したその後の計画について聞いてみます。
どの程度家出を計画的に実行しようと思っているのか、行き当たりばったりであるならここで引き止めるきっかけにもなります。
ざっくりではあってもある程度計画が立てられているなら、その先のことについて触れてみてもいいかもしれません。
住む場所に関しては、未成年はアパートなどを個人で契約することは難しいですし、学生なら生活費にも困るでしょう。
友人宅やネットカフェなどを転々とする生活も、思わぬ事件や事故に巻き込まれる可能性があると指摘し、相手の考えをうかがいます。
冷却期間をおいてみる
それでも感情的になって家出をしたいと考えていることもあるかもしれません。
未成年の場合、家出のきっかけは家庭内の不和などが主な原因であることが多いです。
1日や2日など期間を決めて、親戚の家などに身を寄せてもらうことを検討させましょう。
興奮状態が治まれば、物事を客観的にみられるようになります。
どうしても家出をしたいのか、本当は何を望んでいるのかなど、自分と向き合う時間を作らせることも大切です。
しかし虐待や暴力など、家出願望のきっかけがあまりにも状況が深刻な場合も少なくありません。
その場合は、警察や児童相談所、興信所などに相談してみるのもいいかもしれません。
大切なのは相手の感情に寄り添うこと

友人から家出の願望があることを聞かされると、初めは戸惑ってしまうかもしれません。
「なんとか食い止めなくては」と家出を否定したり、こちらも感情的に話してしまったりしては逆効果となってしまうことも。
なぜ家出をしたいのか、感情的になっているその気持ちを吐き出し、それを冷静に聞いてあげることが大切です。
共感し諭すことができれば、相手の気持ちも落ち着いて家出を考え直すかもしれません。