上司にリファレンスチェックを依頼する方法!目的や実施方法、注意点も徹底解説
転職活動や就職活動において、上司へのリファレンスチェックは重要なステップとなります。しかし、依頼の仕方や注意点について不安を感じる方も多いでしょう。
この記事では、上司にリファレンスチェックを依頼する際の効果的な方法や、押さえておくべきポイントを詳しく解説します。
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目次
リファレンスチェックとは
リファレンスチェックは、採用候補者の過去の職務経験や人柄について、第三者から情報を得るための調査です。
主な調査項目
調査は、主に以下の目的で実施されます。
- 候補者の業務実績や勤務態度の確認
- スキルや専門知識のレベル評価
- 人間関係やコミュニケーション能力の把握
- 書類や面接だけでは分からない情報の収集
- 経歴詐称などの不正防止
通常、候補者の前職または現職の上司や同僚が情報源となり、採用企業が直接または専門の調査会社を通じて実施します。
実施のタイミングと流れ
リファレンスチェックは一般的に以下の流れで行われます。
- 候補者から同意を得る
- リファレンス先の候補を選定
- リファレンス先と連絡を取り、日程調整
- チェックの実施(電話、メール、対面など)
- 結果の取りまとめと評価
リファレンスチェックの結果は、候補者の能力や人柄を総合的に判断する材料として活用しますが、主観的な要素が入らないように公平に評価することが求められます。
多くの場合、最終面接の前後や内定前に実施されますが、企業によってタイミングは異なります。
リファレンスチェックは採用判断に大きな影響を与える重要なステップであり、慎重かつ適切に実施することが求められます。
リファレンスチェックの質問内容
リファレンスチェックでは、一般的に以下のような質問が行われます。
- 在籍期間の確認
- 具体的な職務内容と実績
- 仕事に対する姿勢や態度
- チームワークやリーダーシップ
- スキルや専門知識のレベル
- 長所や短所
- 離職理由(該当する場合)
これらの質問を通じて、採用側は候補者の能力や人柄をより深く理解することができます。
リファレンスチェックに対する配慮
採用側は、リファレンスチェックを実施する際、以下の点に配慮します。
- 候補者の同意を得る
現職の上司への連絡は、候補者の転職活動が露見するリスクがあるため、候補者に同意を得ることが一般的です。 - 複数のリファレンス先を用意
上司との関係性によっては偏った評価になる可能性があるため、採用側によっては、複数の視点を得ることがあります。 - 適切なタイミング
一般的に内定を出す直前の最終チェックとして実施される傾向があります。 - 質問内容の吟味
プライバシーを侵害しない範囲で、必要な情報を得られるよう質問が設計されます。 - 結果の解釈
上司の主観や個人的な関係性が評価に影響する可能性があることを考慮し、総合的に判断することが一般的です。
上司にリファレンスチェックを依頼する目的
上司へのリファレンスチェックは、採用プロセスにおいて重要な役割を果たします。以下に主な目的をまとめます。
候補者の業務実績の確認
上司は候補者の仕事ぶりを直接観察してきた立場にあるため、具体的な業績や成果について信頼性の高い情報を得ることができます。また、プロジェクトの貢献度や目標達成状況なども確認できます。
スキルと専門知識の評価
候補者が主張するスキルや専門知識が実際の業務でどの程度発揮されていたかを、上司の視点から客観的に評価できます。さらに、業界標準と比較した能力レベルも把握できます。
人間関係とコミュニケーション能力の把握
チームワークやリーダーシップ、同僚や部下とのコミュニケーション能力について、上司からの洞察を得ることができます。また、組織内での人間関係構築能力も評価できます。
勤務態度と仕事への姿勢の確認
候補者の勤怠状況や仕事に対する熱意、責任感などについて、上司からの客観的な評価を得ることができます。加えて、時間管理能力や締め切りの厳守についても情報を得られます。
書類や面接では分からない情報の収集
履歴書や面接だけでは把握しきれない候補者の特性や行動パターンについて、上司からより深い洞察を得ることができます。ストレス耐性や問題解決能力なども確認できます。
採用後のマネジメント参考情報の収集
候補者の性格や価値観を知ることで、採用後のマネジメントや配置の参考にすることができます。また、モチベーション向上策や育成方針の立案にも役立ちます。
経歴詐称などの不正防止
上司への確認を通じて、候補者が申告した経歴や実績の真偽を確認し、不正を防止することができます。また、過去の懲戒処分や問題行動の有無も把握できます。
これらの目的を通じて、採用企業は候補者をより深く理解し、適切な採用判断を行うことができます。リファレンスチェックは、採用後のミスマッチを防ぎ、適切な人材配置や育成にも役立ちます。
リファレンス先候補の上司の選定
リファレンスチェックでは、求職者が事前に上司に依頼し、同意を得ることが一般的です。上司の選定は通常求職者に任されるため、良い評価が得られる人物を選ぶことが重要です。
上司の選定基準
リファレンスチェックを依頼する上司は、職場での関係性や人物像を基準に検討します。
- 関係性による選定
- 現職の直属上司
- 現職の直属でない上司
- 前職の元上司
- 前職の直属でない元上司
- 会社の人事部門
- 人物像による選定
- 求職者に良い評価を持っている方
- リファレンスを快く引き受けてくれる方
- ヒアリングの際に適切に対応できる方
選定のポイント
- 現職の直属上司が最適ですが、転職活動を秘密にしたい場合は前職の上司を選びます。
- どちらも難しい場合は、会社の人事部門や求職者より上位の第三者的立場の人物を検討します。
- 単に上司というだけでなく、求職者をよく理解し、好印象を与えられる人物を選ぶことが重要です。
リファレンスチェックの成功は、適切な上司の選定に大きく左右されます。求職者の能力や人柄を正確に伝えられる人物を慎重に選ぶことが、良い結果につながります。
上司選定の追加ポイント
- 在籍期間
少なくとも6ヶ月以上一緒に働いた上司を選ぶことが望ましいといえます。在籍期間が短い場合よりも情報に信頼性があり、適正な評価につながるためです。 - コミュニケーション能力
リファレンスチェックの際、明確かつ簡潔に情報を伝えられる上司を選ぶことが重要です。 - 客観性
個人的な好き嫌いではなく、公平な評価ができる上司を選びましょう。 - 業界知識
可能であれば、志望する業界や職種について理解がある上司を選ぶと、より的確な評価が得られます。
これらの点を考慮することで、より効果的なリファレンスチェックが期待できます。
上司へのリファレンスチェックの頼み方
リファレンスチェックを上司に依頼する際は、以下の3つのステップを踏むことが重要です。
上司へのリファレンスチェックの打診
まず、上司にリファレンスチェックを引き受けてもらえるか確認します。以下の点に注意しましょう。
- 上司の性格や状況を考慮し、適切なタイミングで依頼する
- リファレンスチェックについて詳しく説明し、理解を得る
- 承諾を得たら、転職先や転職エージェントに連絡する
上司が断った場合も、感謝の意を伝え、別の候補者を検討しましょう。断られた場合も関係を大切にする姿勢を示すべきです。拒否された場合は、無理強いせず別の候補者を探しましょう。
メールや電話で打診する場合
打診の際は、直接対面で行うことが望ましいですが、状況によってはメールや電話を使用することもあります。その場合は、以下の点に注意が必要です。
- メールの場合は、簡潔かつ丁寧な文面を心がける
- 電話の場合は、事前にアポイントを取り、都合の良い時間に連絡する
- いずれの方法でも、リファレンスチェックの重要性と上司の協力がキャリアにとって大切であることを伝える
リファレンスチェックの内容説明
上司の承諾を得たら、リファレンスチェックの具体的な内容を説明します。
- 転職先の会社概要、ポジション、求められるスキルや人物像を説明
- リファレンスチェックの回答方法(アンケート形式やヒアリングなど)を伝える
- 可能であれば、回答内容のたたき台や想定問答を共有する
これにより、上司が適切な回答を準備しやすくなります。
リファレンスチェックに付随する内容を説明
リファレンスチェックに付随するポイントを簡潔に伝えます。
- リファレンスチェックにかかる予想時間を伝え、上司のスケジュール調整を容易にする
- 転職先から直接連絡が入る可能性がある場合は、その旨を事前に伝える
- 機密情報や個人情報の取り扱いについて、上司に注意を促す
リファレンスチェック後のお礼
リファレンスチェックが完了したら、結果を待たずに速やかにお礼をします。
- お礼の基本形
- 感謝の言葉を伝えることが最も重要です。
- 通常は、丁寧なお礼のメールや手紙で十分です。
- 必要に応じて、小さな贈り物(職場で配れるようなお菓子など)を添える
- 上司の時間と労力に対する感謝の気持ちを必ず表現する
- タイミング
リファレンスチェックが終了した当日中、または24時間以内にお礼を伝えるのが望ましいです。
上司はこれを業務として行っているわけではないため、感謝の意を示すことが重要です。
お礼の際は、以下の点も考慮するとよいでしょう。
- 可能であれば、直接会ってお礼を言う
- 手書きのお礼状を添えると、より誠意が伝わる
- リファレンスチェックの結果、転職が決まった場合は、その旨を報告し、再度感謝の意を表する
これらのステップを丁寧に踏むことで、上司にリファレンスチェックを適切に依頼し、円滑に進めることができます。また、将来的なキャリアにおいても、上司との良好な関係を維持することにつながります。
リファレンスチェックのお礼に金品を避ける理由
お礼は丁寧な感謝の言葉や、職場で配れる小さな菓子類などに留めるべきです。金銭や高価な贈り物は避けましょう。
リファレンスチェックのお礼に金品を避ける理由には、以下のようなものがあります。
公平性の確保
金品など高価なお礼は、リファレンスの内容に影響を与える可能性があります。公平で客観的な評価を得るためには、過度なお礼は避けるべきです。
贈収賄の疑いを避ける
高価なお礼は、贈収賄と誤解される可能性があります。特に、ビジネス関係者間での高額な贈答は、法的・倫理的問題を引き起こす恐れがあります。
負担の軽減
リファレンス提供者に過度の負担や義理を感じさせないためにも、お礼は控えめにすることが一般的です。
慣行の尊重
多くの企業や業界では、リファレンスチェックは通常の業務の一部と考えられており、特別な報酬は期待されていません。
将来の関係性への配慮
過度なお礼は、将来の職業的関係に不必要な複雑さをもたらす可能性があります。
したがって、リファレンスチェックへのお礼は、丁寧な感謝の言葉や菓子折り程度に留めるのが適切です。
上司へ依頼する際の注意点
リファレンスチェックを上司に依頼する際には、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。適切なタイミングや依頼方法を見極めることで、上司からの協力を得やすくなり、転職活動の成功に繋がります。以下に、具体的な注意点を紹介します。
上司の性格や状況を考慮する
依頼を行うタイミングは非常に重要です。上司が忙しい時期やストレスの多い状況にある場合、依頼を受け入れてもらえない可能性があります。そのため、上司の業務状況や性格を考慮し、適切なタイミングを選びましょう。上司が比較的余裕のある時期や気分が落ち着いているときに依頼することで、前向きに検討してもらえる可能性が高まります。
リファレンスチェックの目的と内容を明確に伝える
依頼時には、リファレンスチェックの目的や具体的な内容についてしっかりと説明することが大切です。上司にとってもどのような役割を果たすのか、どのような質問に答えることが求められるのかを理解してもらう必要があります。これにより、上司が安心して協力を引き受けてくれるでしょう。
メールや電話の使い方を工夫する
依頼は可能であれば直接対面で行うのが理想ですが、状況によってはメールや電話を使用する場合もあります。その際、メールでは簡潔かつ丁寧な文面を心がけ、電話では事前にアポイントを取り、都合の良い時間に連絡するようにしましょう。
これらの注意点を押さえることで、上司にリファレンスチェックをスムーズに依頼し、良好な関係を保ちながら転職活動を進めることができます。
上司にリファレンスチェックを断られてしまった場合
リファレンスチェックを依頼した際に、上司が協力を断ることも考えられます。その場合には、いくつかの対応策を考えておくことが重要です。
別の候補者を検討する
上司に依頼することが難しい場合には、他の候補者を検討しましょう。前職の上司、他の部門の上司、または信頼できる同僚など、リファレンスチェックを依頼できる他の人物を選ぶことができます。
柔軟な対応を心がける
上司が断る理由が明確な場合、それを尊重し、柔軟に対応することが大切です。上司との良好な関係を保つためにも、断られたことを責めたり、無理に説得しようとするのは避けるべきです。代替案を準備し、スムーズに次のステップへ進むことで、無用なトラブルを防ぐことができます。
断られた場合の感謝を忘れない
たとえリファレンスチェックを断られた場合でも、その場で感謝の意を伝えることが重要です。上司が時間を割いて依頼を検討してくれたことに対して感謝の気持ちを表し、引き続き良好な関係を築くことを心がけましょう。このような対応は、上司との関係を壊さず、将来的にも協力を得られる可能性を高めます。
これらのポイントを踏まえて、上司がリファレンスチェックを断る場合にも冷静に対応し、他の選択肢を柔軟に検討することが求められます。
まとめ
上司にリファレンスチェックを依頼することは、転職活動において重要なプロセスのひとつです。依頼を成功させるためには、上司の性格や状況を考慮し、適切なタイミングで打診することが必要です。また、リファレンスチェックの目的や内容を明確に伝え、上司の理解と協力を得ることも大切だといえるでしょう。
PIO探偵事務所は弁護士協同組合特約店の探偵興信所として、年間12,000件の探偵業務を行っています。ご相談や費用のお見積りは無料です。不安やお悩みはメールやお電話でも承ります。ぜひお気軽にご相談ください。
この記事の著者:探偵社PIO 調査員 Y.K
調査歴10年。
年間200件以上もの調査を行う。