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モラハラ夫と離婚したい!妻がすべき準備について解説【現役弁護士が解説#2】

「結婚したら夫が豹変した」「夫といることで精神的に苦しい」などと感じるのであれば、夫からモラハラを受けているかもしれません。モラハラの被害に遭っている方は、意外にも相手がモラハラであると気づきにくいものです。ひどい場合には、「自分に非がある」と思い込まされていることすらあります。

もし、夫がモラハラだと気づき離婚したいと思ったら、すぐに行動に移すことをおすすめします。ただし、モラハラによる離婚は簡単に進まないことが多いため、離婚を切り出す前に用意周到な準備が不可欠です。そこで、モラハラ夫と離婚したい妻がどのような準備をするべきか解説します。

モラハラ夫と離婚すべき理由

モラハラ夫の被害を受けている妻は、モラハラを受けていることを自覚しにくく離婚をためらう傾向にあります。ここでは、自分がモラハラを受けているかを判断するために、モラハラとは何か、また夫がモラハラである場合にすぐに離婚すべき理由について説明します。

モラハラとは何か

モラハラとは、モラルハラスメントを省略したもので、言葉や態度などによる精神的な暴力や嫌がらせのことを指します。肉体的な暴力であるDVとは区別されています。

モラハラは、DVと異なり怪我などの目に見える被害がないため問題が顕在化しにくい特徴があります。しかし、DVによる外傷と同じか場合によってはそれ以上にモラハラによる精神的な被害は深刻なものとなります。

長期間にわたりモラハラの被害を受けていると、うつ病など精神的な症状を生じることがあるほか、離婚をしてからもモラハラ夫の言動がフラッシュバックするPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされることにもなりかねません。

モラハラ夫の特徴

モラハラの被害者となる人は罪悪感を持ちやすい性格であることが多いため、モラハラ夫に「自分が悪い」と思い込むようにコントロールされがちです。

一方の、モラハラ夫は、一見すると暴力的なタイプではなく穏やかな好青年風の外見であることも多いため、周囲の人や被害を受けている妻自身が、夫がモラハラであるとの認識を持ちにくいことがあります。

これに加えて、一般的なモラハラは苛烈な暴言などで行われるわけではなく、日常の些細な振る舞いや言動によりじわじわと相手を追い詰めていくものです。このため、被害者である妻は夫に違和感を持ちつつも被害を言語化しにくいため、被害を受けている認識を持つことが難しいという側面もあります。

このため、モラハラについては、被害者自身がモラハラを受けていることの自覚を持つことに最初のハードルがあります。夫が次のようなタイプである場合には、モラハラ夫の可能性があります。

・前に言っていたことと違うことを平気で言う

・妻の小さなミスを大きな問題であるかのように責める

・容姿、学歴、人格などについて妻を貶めるような発言をする

・自分が被害者であるかのように振る舞う

・家庭内での態度と外での態度が違い、世間体がよい

・自分は常に正しいと考え、何かあると妻のせいにする

・妻の不安や恐怖をあおるような言動が目立つ

・妻に対する要求レベルが異常に高い

・妻を外出させないなど妻を支配したがる

これらに思い当たる節があり、自分でも夫といることに苦しさを感じるのであれば、次に説明するように第三者への相談を検討した方がよいでしょう。

夫がモラハラか判断に迷ったら

長年にわたり夫からモラハラを受けている場合、自分がモラハラを受けているか判断できないような精神状態に追い込まれていることがあります。

夫といることが精神的につらいと思うものの自分ではモラハラなのか確信を持てない場合には、心療内科の医師や心理カウンセラー、モラハラ被害を多く取り扱っている弁護士などから客観的な意見を聞いてみることをおすすめします。

ただし、他人に相談する場合、夫婦の共通の友人や親族などには相談しない方がよいでしょう。夫婦関係について相談していることが夫の耳に入った場合、離婚が進めにくくなる可能性があります。

また、友人や親族の場合には他人の夫婦仲を否定することに心理的な抵抗があることが通常ですので、「考えすぎだ」とか「夫婦なんてそんなもんだ」など夫婦関係を修復する方向でのアドバイスとなりがちであるためです。

モラハラ夫と離婚することで幸せを取り戻す

夫婦は本来、お互いに人格を尊重し合い、ときに喧嘩することがあっても平等な立場で話をすることができる関係であるべきです。しかし、夫がモラハラだと意識しない間に夫が上で妻が下という支配関係が形成されてしまいます。この結果、夫といることに恐怖や不安を感じるようになり、家庭は安心できる場所ではなくなります。

モラハラ被害を受けていた妻は、モラハラ夫と離婚することで誰からも脅かされない安心できる場所を取り戻すことができます。また、長年のモラハラによって低下させられていた自己肯定感が回復し、自分らしい人生を歩むことができるようになるでしょう。

夫からモラハラを受けていることに早く気づき、そのような環境から抜け出すことができれば、その分自分の人生を早く取り返すことができます。このため、モラハラを受けていて精神的な苦しさを感じるということであれば、早めに離婚の準備を進めた方がよいといえます。

モラハラ夫と離婚できるか

夫がモラハラであると認識して離婚を決意したとしても、離婚までにはまだハードルがあります。モラハラ夫は離婚を拒否する傾向にあり、裁判でモラハラによる離婚が認められないリスクがあります。

モラハラ夫との離婚の難しさ

モラハラ夫は自分が妻に加害行為をしたとの認識を持っていないことがあります。場合によっては自分自身が被害者であると考えていることすらあります。

また、基本的にはモラハラにより妻を支配している立場であるため、自分が支配しているはずの妻から離婚を切り出されることで逆上することもあります。このような事情から、モラハラ夫は妻からの離婚請求を拒否することがよくあります。

離婚をするためには、相手との協議による協議離婚、裁判所の調停手続を利用した調停離婚、裁判による裁判離婚の3種類があります。

このうち、協議離婚と調停離婚は相手が離婚に合意しなければ離婚が成立しません。モラハラ夫は簡単に離婚に合意しない傾向にあるため、協議離婚や調停離婚ができず裁判所に離婚を求めなければならないことを覚悟しておく必要があります。

モラハラでは離婚できない?

相手が離婚の同意しない場合に裁判所に離婚を認めてもらうためには、民法上定められた以下の離婚事由に該当する必要があります。

民法770条 夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる。 1号 配偶者に不貞な行為があったとき。 2号 配偶者から悪意で遺棄されたとき。 3号 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。 4号 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。 5号 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。

モラハラの場合には、民法770条5号の「婚姻を継続し難い重大な事由」にあたるかが争われます。DVのように肉体的な暴力があれば比較的裁判所も離婚の必要性を理解しやすいのですが、モラハラでは裁判所が納得するような決定的な証拠を集めることが難しいため、離婚に向けて慎重に準備を進めておかないと裁判所が離婚を認めないことがあります。モラハラでの離婚に向けて必要となる準備については後で具体的に説明します。

モラハラ夫からの慰謝料

モラハラが離婚事由に該当すると認められる場合には、モラハラに対する慰謝料も請求することができます。モラハラの慰謝料相場は、不貞行為(不倫)や肉体的な暴力 (DV)と比べると低い金額であり、10万円から50万円程度となることが多いといえます。

ただし、モラハラの程度や期間、モラハラにより精神的な病気を発症しているかなどによっても、モラハラ夫が支払うべき慰謝料の金額は大きく異なります。ここでも、モラハラに関する証拠をどの程度集められるかが結果を左右します。

モラハラ夫と確実に離婚するための準備

以上みてきたように、モラハラ夫と離婚するのは思いのほか大変です。しかし、事前にきちんと離婚に向けた準備をしておけば離婚できる可能性は大きく上昇します。そこで、以下ではモラハラ夫と確実に離婚するために必要となる準備について説明します。

証拠を集める

裁判離婚となる場合はもちろん、調停で離婚請求をする場合であってもモラハラに関する証拠がどの程度あるかは重要です。調停委員が証拠を見て離婚させるべきだと理解すれば、夫に離婚に応じるよう説得してもらえるためです。

モラハラで確実に離婚したい場合には、次のような証拠を集めましょう。

・心療内科の医師からの診断書

・夫の言動の記録や録音、LINE等のやりとり

・夫が物にあたって壊したり散らかした場合はその現場の写真

・モラハラ以外の夫の問題行動に関する資料

夫の言動の記録を取る際には、日記形式で、年月日・夫に言われたこと・夫の態度・自分がどう感じたかなどを具体的に記載しておくことがポイントです。また、1回とか2回だけでなく、少なくとも数か月程度にわたり継続して記録を取っておくことが有効です。

また、モラハラ以外にも離婚につながるような夫の問題行動があれば、積極的に証拠を取得しておきましょう。例えば、夫の女性関係、生活費を渡さないなどの経済的DV、浪費などに関するものです。

なかでも、他の女性との浮気や不倫の証拠がある場合には、離婚が非常に認められやすくなります。このため、夫の行動に不審な点がある場合には、探偵事務所などに相談して浮気調査や素行調査をしておくと離婚の際に役立つことがあります。

このほか、離婚の際にもめることの多い財産分与に関しても、夫名義の預貯金口座の通帳、夫が契約している保険に関する書類、給与明細書、車検証など、夫の財産状況に関する資料を夫にバレないように少しずつコピーを取っておくとよいでしょう。

これらの離婚に向けた証拠収集は、夫に気付かれないように細心の注意を払って行う必要があります。モラハラ夫の場合、妻が離婚を考えていることに気付けば、さらに妻に対する支配を強めようと画策し、離婚をあきらめざるを得ない事態に追い込まれるリスクがあるためです。

離婚を求める前に別居する

モラハラによる離婚の場合には、相手に離婚を切り出す前に別居した方がよいケースが大半です。

モラハラの被害を受けていると相手から精神的に支配されていますので、同居している状態で離婚を切り出すと相手に上手く言いくるめられて離婚を断念するよう仕向けられることがあるためです。

このため、証拠の収集に目途がついたら、次は夫との別居に向けて準備を開始することになります。別居先としては、妻の実家であることが多いですが、実家に戻ることが難しい場合には妻自身が別居用に住居を賃貸することになります。

別居の際には、新しい住所を夫に知らせる義務はありません。場合によっては、世帯分離をしたうえで住民票の閲覧制限を掛けることもあります。

別居前に夫に勘づかれると止められる可能性が高いので、夫に気付かれないように賃貸借契約を行い、夫が仕事などでいない日時を狙って一気に引っ越し作業をすることになります。

経済的な基盤を確保する

離婚に向けて別居をするためには、住宅の賃貸に必要な初期費用、引っ越し費用などまとまった資金が必要になります。

別居後から離婚成立までの間は、妻の収入額次第ですが夫から生活費(婚姻費用)をもらうことはできます。しかし、モラハラ夫の場合には「妻が勝手に出て行ったのだから生活費を払う必要はない」などと主張して、すぐには生活費を支払わないことがあります。

このため、別居後の当面の生活費は妻自身が用意するよう算段しておく必要があります。実家などから援助を受ける方法もありますが、妻自身が働いていない場合にはパートでも良いので収入を得る方法を検討しておくと安心です。

相談先を確保しておく

モラハラ夫との離婚では妻は自分の判断に迷いを生じやすい傾向にあります。長年、夫から精神的な支配を受けてきた結果、自分自身で判断することができない状態に陥っているためです。

そこで、モラハラによる離婚を考えている場合には、自分だけで手続きを進めようとせず弁護士などの専門家に依頼することや心療内科の医師やカウンセラーなど相談できる相手を確保しておくことが大切です。

まとめ

モラハラで離婚を考えている方は増えています。一方でモラハラによる離婚には多くの困難がつきまといます。モラハラ夫と確実に離婚したい場合には、離婚につながる証拠の収集が何より重要です。夫の行動を調べたいというような場合には、探偵事務所にどのような証拠を集めることができるのか相談してみることも一つの選択肢といえます。

執筆者プロフィール

弁護士 松浦 絢子
松浦綜合法律事務所代表。
京都大学法学部、一橋大学法学研究科法務専攻卒業。東京弁護士会所属(登録番号49705)。宅地建物取引士。法律事務所や大手不動産会社、大手不動産投資顧問会社を経て独立。IT、不動産、男女問題など幅広い相談に対応している。

運営サイト:松浦綜合法律事務所公式サイト
http://matsuura-law.jp/

不貞慰謝料の特設サイト
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